元公安警察の勝丸円覚氏が2月6日、ニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に出演し、指名手配写真について、辛坊と対談。辛坊から「古い写真のままでは逆効果ではないか」と問われると、「たとえ古くても街中に自分の写真があること自体が、逃亡犯にとってプレッシャーになる」と解説した。
連続企業爆破事件で重要指名手配されている桐島聡容疑者とみられる男が1月29日、入院先の病院で死亡した。桐島容疑者本人であれば、半世紀近くに及ぶ大胆な逃亡生活をしていたことになるが、重要指名手配の情報提供と捜査の現場は、いったいどうなっているのか-。
辛坊)素朴に私のような素人の感覚でいうと、およそ50年も前の指名手写真を交番や街頭に貼っていても、今の本人を見分けられないと思います。古い写真がいつも目に触れることによって、かえって逃亡犯の逮捕からどんどん遠ざかっていきませんか。古い写真のままでは逆効果だという批判はないのでしょうか。
勝丸)あると思います。私も、そうした意見があるのは承知しています。ただ、たとえ古くても街中に指名手配写真があることは、逃亡犯に対する心理的なプレッシャーになります。ですから、ないよりは、あったほうがいいと考えます。ただ、今は人工知能(AI)が発達していますから、はげ頭や太った体形などさまざまな画像を作ったり、今の本人を想定した画像を作ったりすれば、よりプレッシャーが強くなると思います。
辛坊)昔の若いときの写真と、年齢から推定した現在の想像画像を並べる方法もあります。
勝丸)そうですね。いずれにしても、街中に自分の写真がある、名前が出ていること自体が、逃亡犯にとってプレッシャーになります。
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[アシスタント]増山さやかアナウンサー(月曜日~木曜日)、飯田浩司アナウンサー(木曜日のみ)