経済アナリストのジョセフ・クラフトが3月25日、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」に出演。大谷翔平選手の元通訳・水原一平氏の違法賭博疑惑について解説した。
水原一平氏の違法賭博疑惑
飯田)大谷選手の元通訳・水原一平氏が違法賭博に関与したのではないかと、連日いろいろ報道されていますが、アメリカと日本では少しニュアンスが違うのでしょうか?
クラフト)事実がはっきりしていないので、あまり憶測を立てたくないのですが、アメリカではこのような問題はよくあります。2015年のマーリンズや、2年前にはドジャースでもありました。
2022年に違法賭博で捜査対象になった元ドジャース・プイグ選手
クラフト)現在は韓国でプレーしていますが、プイグ選手(元ドジャース)が違法賭博を行い、MLBの捜査対象になっています。ですからドジャースはこういう問題への対応にも慣れているはずなのです。日本では、違法賭博というと「大問題だ!」となりますが、アメリカではスポーツベッティングに馴染みがあるので、必ずしも行為自体に大きな衝撃を受けているわけではありません。
飯田)大きな衝撃ではない。
クラフト)当局も基本的に賭けをする人より、業者の方を取り締まるケースが大半です。そして私が「大丈夫だ」と思うのは 、野球に賭ける、特に自分のチームに賭けた場合は一発アウトで追放になりますが、そこに気を付けていれば、ある程度は対応可能だということです。
本人が違法賭博に関わった場合、記者会見は代理人が行う
クラフト)明日(3月26日)、記者会見を行うと言われていますが、少し安心したのは、本人が記者会見を開くところです。本当に(賭博に)関わっていたら通常、否定会見は代理人弁護士か球団が行います。個人的な期待も含め、その辺りの事実関係を否定して、ある程度は潔白になるのではないかと思います。
3月26日に大谷選手が取材対応
飯田)虚実入り混じる感じでいろいろな報道が出ています。預けていた口座そのものを、いろいろな形で使っていたのではないかとも言われていますが。
クラフト)生活費などに使う特定の口座を1つつくり、そこに毎月の金額を入れて、マネージャーなりアシスタントがお金を拠出する方法もあります。(水原氏に)その権限を与えてしまっていた可能性もあると思います。あくまでも推察ですが。
飯田)口座名は大谷選手の名義になっているけれど、経費精算口座のようなものがあり、暗証番号を知っているスタッフが引き出せる。
クラフト)制限があるので、数回にわたって送っているわけです。もっと大きな金額にアクセスできたら、一発で送金すればいいわけですから。その辺りが問題ではありますが、「野球ができなくなる」という類のものではないと期待しています。
この記事の画像(全1枚)
番組情報
忙しい現代人の朝に最適な情報をお送りするニュース情報番組。多彩なコメンテーターと朝から熱いディスカッション!ニュースに対するあなたのご意見(リスナーズオピニオン)をお待ちしています。