映画『傲慢と善良』藤ヶ谷太輔×奈緒、マッチングアプリから始まった恋の行方

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Tokyo cinema cloud X by 八雲ふみね【第1207回】

シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信する「Tokyo cinema cloud X(トーキョー シネマ クラウド エックス)」。

今回は、現在映画館にて公開中の映画『傲慢と善良』と映画『ふれる。』をご紹介します。

(C)2024 映画「傲慢と善良」製作委員会

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映画『傲慢と善良』辻村深月の人気ベストセラー小説を実写映画化

2019年に単行本が発売されるやいなや、累計発行部数は100万部を突破。現代に生きる人々のリアルな恋愛観や価値観が多くの人の共感を呼び、今なお根強い人気を誇る辻村深月による恋愛ミステリー小説『傲慢と善良』。

「2023年もっとも売れた」と言われている人気小説が、待望の実写映画となりました。

(C)2024 映画「傲慢と善良」製作委員会

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映画『傲慢と善良』のあらすじ

仕事も恋愛も順調だった西澤架は、長年付き合っていた彼女にフラれたことからマッチングアプリで婚活を始める。そこで出会った女性が、坂庭真実。常に控えめで気遣いが出来る真実に惹かれた架は、彼女と付き合い始めるが、1年が過ぎても結婚に踏み切れずにいた。

そんな時、真実がストーカーに付きまとわれて困っているという話を聞かされ、架は彼女を守るために結婚を決意する。

ところが婚約した途端に、真実が失踪。恋人の居場所を懸命に探す架は、やがて真実が隠していた過去と嘘を知ることとなり……。

(C)2024 映画「傲慢と善良」製作委員会

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映画『傲慢と善良』のみどころ

主人公・西澤架を演じたのは、藤ヶ谷太輔。社交的な性格で、いつも友達に囲まれている。仕事もプライベートも順調な好青年像が、スタイリッシュな持ち味と見事にマッチする好演をみせています。

そしてもうひとりの主人公・坂庭真実役は、奈緒。控えめな性格で、親が敷いたレールの上を歩く人生を送ってきた女性を情感豊かに体現。

2人ともキャラクターが内包する感情の機微を繊細に表現しており、まるで小説の行間を読み解いているかのよう。原作の大ファンというのも納得できる、深みのある演技は必見です。

共演には倉悠貴、桜庭ななみ、菊池亜希子、前田美波里など実力派キャストが集結。彼らが演じるキャラクターを通じて、真実の過去が紐解かれていきます。

(C)2024 映画「傲慢と善良」製作委員会

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誠実さを持つ一方で、恋人との将来を決められない優柔不断さが見え隠れする架。慎ましさの裏側で、他人から求められる“いい子”像に苦しむ真実。

人間ならば誰もが内在させている“善良さ”と“傲慢さ”の間で揺れ動く男女の愛を、美しくも赤裸々に映し出した本作。ミステリー的要素も相まってスリリングに展開していくのも、本作最大の魅力となっています。

架と真実がたどりつく、人生の選択とは。

この秋、じっくりと作品世界に浸って、観終わった後には誰かと語りたくなる、感動の恋愛ミステリー映画です。

(C)2024 FURERU PROJECT

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映画『ふれる。』

『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』シリーズなどで知られる長井龍雪監督によるアニメーション長編映画。

同じ島で育ち、東京・高田馬場で共同生活を送っている幼馴染、小野田秋、祖父江諒、井ノ原優太。不思議な生物“ふれる”の力によって、お互いの体に触れるだけで相手の心の声を聞くことができるのは、3人だけの秘密だ。

しかし、ある事件をきっかけに、心の声が聴こえなくなってしまったことに気づき……。

人々との触れ合いを通じて、大切な人との関わり方、人との距離感の取り方について考えさせられる本作。

“ふれる”の存在が実に愛らしく、ファンタジックな要素が感じられて好印象。

主人公を演じた永瀬廉、坂東龍汰、前田拳太郎の声の演技にも注目して。

(C)2024 映画「傲慢と善良」製作委員会

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<作品情報>
映画『傲慢と善良』
全国の映画館で上映中

出演:藤ヶ谷太輔 奈緒 倉悠貴 桜庭ななみ 阿南健治 宮崎美子 西田尚美 前田美波里

原作:辻村深月『傲慢と善良』(朝日文庫/朝日新聞出版刊)
監督:萩原健太郎
脚本:清水友佳子
音楽:加藤久貴
主題歌:なとり「糸電話」(Sony Music Records)
製作:映画「傲慢と善良」製作委員会
製作幹事:エイベックス・ピクチャーズ
制作プロダクション:C&Iエンタテインメント
配給・宣伝:アスミック・エース
(C)2024 映画「傲慢と善良」製作委員会
公式サイト https://gomantozenryo.asmik-ace.co.jp/

(C)2024 FURERU PROJECT

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<作品情報>
映画『ふれる。』
2024年10月4日(金)から全国ロードショー

声の出演:
永瀬 廉 坂東龍汰 前田拳太郎
白石晴香 石見舞菜香
皆川猿時 津田健次郎

監督:長井龍雪
脚本:岡田麿里
キャラクターデザイン・総作画監督:田中将賀
音楽:横山 克 TeddyLoid
監督助手:森山博幸
プロップデザイン:髙田 晃
美術設定:塩澤良憲 榊枝利行(アートチーム・コンボイ)
美術監督:小柏弥生
色彩設計:中島和子
撮影監督:佐久間悠也
CGディレクター:渡邉啓太(サブリメイション)
編集:西山 茂
音響監督:明田川仁
制作:CloverWorks

主題歌:YOASOBI「モノトーン」(Echoes / Sony Music Entertainment (Japan) Inc.)

配給:東宝 アニプレックス
製作幹事:アニプレックス STORY inc.
製作:「ふれる。」製作委員会
(C)2024 FURERU PROJECT
公式サイト https://fureru-movie.com/

 

連載情報

Tokyo cinema cloud X

シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信。

著者:八雲ふみね
映画コメンテーター・DJ・エッセイストとして、TV・ラジオ・雑誌など各種メディアで活躍中。機転の利いた分かりやすいトークで、アーティスト、俳優、タレントまでジャンルを問わず相手の魅力を最大限に引き出す話術が好評で、絶大な信頼を得ている。初日舞台挨拶・完成披露試写会・来日プレミア・トークショーなどの映画関連イベントの他にも、企業系イベントにて司会を務めることも多数。トークと執筆の両方をこなせる映画コメンテーター・パーソナリティ。
八雲ふみね 公式サイト http://yakumox.com/

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