白蛇の抜け殻を納めたお守り!? 巳年で参拝者が大行列の蛇窪神社にてランパンプスが合格祈願!

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受験生を“みんな“で応援!『おうえんしナイト』

全国の受験生を応援するために、受験や教育と縁が深い、お笑い芸人・ランパンプスと一緒に様々な情報をWebコンテンツとして発信していく企画です。

白蛇の抜け殻を納めたお守り!? 巳年で参拝者が大行列の蛇窪神社にてランパンプスが合格祈願!

全国の受験生を応援する『おうえんしナイト』、今回は東京都品川区にある「蛇窪神社」にやってきました。巳年の本年に、白蛇をお祀りする縁起の良い蛇窪神社にてランパンプスが合格祈願します!

白蛇の抜け殻を納めたお守り!? 巳年で参拝者が大行列の蛇窪神社にてランパンプスが合格祈願!

――さて、それでは境内に入って神職の渡貫竜也さんにお話を聞いてみましょう。

白蛇の抜け殻を納めたお守り!? 巳年で参拝者が大行列の蛇窪神社にてランパンプスが合格祈願!

渡貫:渡貫です。よろしくお願いします。

ランパンプス:ランパンプスです。よろしくお願いします。

寺内:参拝される方がたくさんいらっしゃっていますね。お忙しい時にすみません。

渡貫:いえいえ、ようこそお越しいただきまして。

小林:早速なんですが、蛇窪神社さんのご由緒、ご創建の歴史を教えていただけますか?

渡貫:はい。鎌倉時代まで遡るのですが、鎌倉幕府の執権である北条義時、大河ドラマ「鎌倉殿の十三人」で小栗旬さんが演じた方ですね。その三男の北条重時という方が、この辺りに来て「この地域を開墾するように」と、お子さんの時千代を残して、鎌倉に戻られました。時千代さんは、大田区の大森にある「厳正寺」のお坊さんになられ、法圓(ほうえん)という名になりました。そして、法圓さんが地元の人たちとこの辺りを開墾したんです。

寺内:鎌倉時代! めちゃくちゃ由緒正しいんですね!

渡貫:その50年後、今の東京都、埼玉県、横浜の一部の広い範囲で日照りに見舞われたんです。その時に法圓さんの甥にあたる法密さんというお坊さんが、龍神さんに1週間の雨乞い、断食祈願をして、雨が降りました。それで人々が喜んで、お社を創建したのが蛇窪神社の始まりになります。一昨年がご創建700年でした。

白蛇の抜け殻を納めたお守り!? 巳年で参拝者が大行列の蛇窪神社にてランパンプスが合格祈願!

小林:どんな神様を祀っているんですか?

渡貫:主祭神は「天照大御神」になります。伊勢神宮の御祭神、皇室の御祖先として知られていますが、そもそもは太陽の神様なんです。当時の人々は、ずっと晴れていても、ずっと雨でもダメなので雨の神様である龍神様のこともバランスよく崇敬していたんです。

寺内:龍神様と蛇とはどんな関係があるんですか?

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渡貫:かつて、この境内に清水が湧き出る洗い場があり、白蛇さんが住んでいたそうです。いつの日かその洗い場がなくなり、当時の氏子の夢枕に白蛇さんが立って、「元に戻してくれないか」と言われたと伝わっています。白蛇は弁財天さんのお使いですので、広島の厳島神社から分け御霊をいただき「白蛇弁財天社」になりました。神様は、実際にお姿が見えないので、生きている動物等の形となって現れるんです。たとえば、お稲荷さんだったら狐、春日さんなら鹿とかですね。弁財天さんの場合だと蛇なんです。

白蛇の抜け殻を納めたお守り!? 巳年で参拝者が大行列の蛇窪神社にてランパンプスが合格祈願!

寺内:いろんな弁財天がありますが、蛇に重きを置いてるところが多いんですか?

渡貫:鎌倉の銭洗い弁財天さんの場合だと、蛇がリアルにとぐろを巻いていて、その上におじいさんの顔がある宇賀神という神様がいます。ちょっと怖いんですけど(笑)。

寺内:神社の名前に蛇が入っているのって珍しいですよね?

渡貫:そうですね。ただ、日本の神話を読むと、あまり龍は出てこないんですよ。ヤマタノオロチも蛇じゃないですか?

寺内:確かに蛇だ!

渡貫:龍への信仰は外国の影響だと思います。縄文土器なども、蛇を模ったものが多いので、蛇の信仰は、日本人の原風景なんです。そして、蛇は龍の成長過程で、8匹になると龍となって空を飛べるようになるとの云われがあるんです。なので、蛇窪龍神社には蛇さんが7匹いるんです。

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寺内:昔からキングスライムみたいな思想あったんですね(笑)。

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小林:一緒にしちゃダメ!

渡貫:ただ、蛇が龍になる成長過程だとすると「辰年の次が巳年」というのは逆なはずですよね。実は十二支のお話では、本当は蛇さんが先にリードしていたんですが、「自分はまだ成長過程だから大人の龍さんに道を譲りますよ」ってことで「辰巳」の順になったと言われています。それが「身(巳)を立てる」という立身出世を意味する言葉の由来になりました。

小林:年始から数時間待ちの参拝者の行列が出来ていたり、今日もめちゃくちゃ人が来ていますが、今年は巳年ならではの行事はあるんですか?

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渡貫:特別な行事はないんですけれども、4月に白蛇弁財天社例祭というお祭りを毎年行っています。あとは12日ごとに「巳の日」としており、1月12日の日曜日が初巳の日で、多くの方にお越しいただきました。

寺内:テレビで見ました! 8時間待ちの人がいたみたいな!

小林:皆さんがお目当てにしている頒布品があるんですか?

渡貫:「夢巳札」という、岩国の天然記念物の白蛇の抜け殻の皮とお神札を納めたお守りがございます。

寺内:そんなに脱皮するもんなんですか?

渡貫:結構するんですよ。蛇は脱皮するので「復活と再生」の意味があるんです。

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寺内:蛇ってポジティブなんですね!

渡貫:七転び八起きのような考え方ですね。通常は、お正月の期間と、巳の日限定なんですけども、巳年の今年はお問い合わせを多くいただいているので、正月期間を延長して2月28日まで取り扱いさせていただくことになりました。

寺内:巳の日には年中もらえるってことなんですね。

渡貫:ちなみに、合格祈願で有名な、天神さんも蛇と関係があるんですよ。

小林:そうなんですか? 牛のイメージはありますけど。

渡貫:石川県の金沢にある、天神さんをお祀りしている金澤神社には、リアルな白い龍の天井画があるんです。金沢は地名からもわかるように元々砂金が取れていた地域で、それを守っていたのが白蛇さんだったらしいんです。

寺内:弁財天のお守りをお財布に入れたりしますけど、やっぱり蛇とお金って関係しているんですか?

渡貫:もともとは屋根裏などでネズミや害虫を食べてくれるのが蛇さんでしたので、それでお米を守ってくれる蔵の守り神になったんです。そして、農業から貨幣経済になり、転じて財産を守ってくれる神様になりました。

小林:財産を守ってくれるのが蛇なんだ。なるほどー。

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渡貫:群馬県の方だと、繭や織物の守り神ということで蛇さんが信仰されています。

寺内:神社の話している時の渡貫さん、めっちゃ楽しそう! 今までいろんな神職の方に会ってきましたけど、一番神社好きだと思います!

小林:神社の神紋が不思議な形ですけど、どういった意味があるんですか?

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渡貫:「蛇の目紋」と言いまして、蛇の目を表しています。

小林:丸が7つですが、数に意味はあるんですか?

寺内:先ほどおっしゃっていた、蛇が8匹集まったら龍になるから7ってことですか?

渡貫:そういうことです。蛇窪龍神社には7匹の白蛇様が祀られ、全長8メートルの白龍像が建っているのは、8匹目で白龍となり天に昇るという意味が込められております。

小林:他に蛇窪神社さんの見所はありますか?

渡貫:たとえば「白蛇種銭」ですね。種銭を1枚取っていただいて、銭を回し、ご自身のお金と一緒に洗っていただいています。金額が高ければ高いほど倍になって増えていくと言われております。(※正月期間、巳の日は白蛇清水で洗い済み種銭のみ領布)

小林:掛金だ(笑)!

寺内:キャッシュカードなんて入れたら大変じゃないですか!

渡貫:現金主義でやっております(笑)。あと、歴史好きな私から受験生にお話したいお話がありまして、創建された北条重時のお兄さんの北条泰時という方がいらっしゃいます。大河ドラマでは坂口健太郎さんが演じた方ですね。

寺内:イケメン親子ですね(笑)。

渡貫:ですね(笑)。北条泰時は「御成敗式目」という鎌倉時代の法律の本を編纂した方になります。日本史の教科書に出てくるものなのですが、最初に出てくるのが刑法や民法ではなく「社殿が壊れたら速やかに修理をしなさい」と、神社について書いてあるんです。その心は「神は、人の敬いによってその威を増し、人は神の徳によって、運に添う」ということです。つまり、日本の神様は、存在自体が偉大なのではなく、皆が敬い、お参りすることによって、威力をくださる、ということなんです。

白蛇の抜け殻を納めたお守り!? 巳年で参拝者が大行列の蛇窪神社にてランパンプスが合格祈願!

寺内:なるほど!

渡貫:「天照大御神」も、洞窟に引きこもってしまわれた際に、皆さんが「出てきてください」とお祈りをしたことで「自分は神様なんだ。尊敬されてるんだ」と自覚されました。日本の神様は、変な言い方ですが、拗ねちゃうところがあるんです(笑)。

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寺内:親しまれてなんぼってことですね。

渡貫:ただお願いするのではなく、自身の目標に進んでいただくことによって神様が後押ししてくださるということですね。

小林:最後に受験生にメッセージをいただけますか?

渡貫:長い人生の中で、心から勉強する機会はあって良いと思います。その中で「人生で何を極めるのか、どう社会に還元するのか」が大切なのかなと。というのも、実は、私は実家が神社じゃないんですよ。

小林:えー! こんなに神社が好きなのに!?

寺内:きっかけはあったんですか?

渡貫:高校三年生の時に伊勢神宮へお参りしたことがきっかけですね。伊勢神宮は「式年遷宮」といって20年に一度、社殿を建て替えるんですけれど、ちょうどその時期で、新しい社殿と古い社殿が並び建つという珍しい状態だったんです。神社という存在に興味を持ちまして、國學院大學に入学し、それからこの世界にもう30年近くいます。

寺内:運命ですね!

渡貫:伊勢、特に式年遷宮には本当に全国から人が集まるんです。そのときに「神社はそこにあるから神社なのではなく、皆さんがお参りされてこその神社なんだ。神社は人が支えるんだ」と感じて、お迎えする側の人になりたいと、若気の至りで勉強をしたので、受験は人生の通過点というだけでなく、本当に今後の人生が決まることもあるので、是非、道を切り開いていただければと思います。

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小林:受験で人生がガラッと変わった渡貫さんの言葉にはすごく説得力がありますね。

寺内:記事を読んでいる人には、伝わらないかもしれないですけど、中尾彬より声が低いから、肺の下に響いてくるんですよ(笑)。

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小林:リアル骨伝導で、より染みるよね(笑)。本日はありがとうございました。

渡貫:こちらこそありがとうございました。

白蛇の抜け殻を納めたお守り!? 巳年で参拝者が大行列の蛇窪神社にてランパンプスが合格祈願!

 

――巳年にちなんで白蛇をお祀りする蛇窪神社に伺いましたが、いかがでしたか?

小林:収録日はまだ1月だから、めちゃくちゃ混んでましたね。

寺内:想像以上でした!

小林:その分、色々見れなくて悔しい。また今度、プライベートで行きたいですね。

寺内:それぞれの社も綺麗だったし、龍神様に、白蛇清水と、白蛇以外も見所満載だったよね。

小林:あまりに混み過ぎていて御朱印がもらえなかったことが心残りです……皆さん、御朱印もらって、ニッポン放送に送ってください!

寺内:代理ありなんだ(笑)?

小林:ありあり(笑)。

寺内:「夢巳札」も欲しかったな。正月が過ぎても「巳の日」なら手に入るとのことなので、お目当ての方は、是非、巳の日に!

小林:あと、何度も言うけど渡貫さんが良い声だったよね(笑)。あの声で、神社トークをまた聞きたい(笑)。

寺内:渡貫さんの声がお目当て方は、巳の日以外でも構わないので、是非、参拝してください(笑)。

 

 

「蛇窪神社」は白蛇にちなんだ縁起の良い神社でした。巳年は今年を逃すと12年後になってしまうので。是非、今年中にご参拝していただければと思います。

さて、次回の『おうえんしナイト』は国際基督教大学にて取材をしてまいります。ご期待ください!

<蛇窪神社>
住所:〒142-0043 東京都品川区二葉四丁目四番十二号
HP:https://hebikubo.jp/

 

『おうえんしナイト』では頑張る受験生を応援すべく、リスナーの皆様からのご意見や情報を募集しております。ランパンプスの二人に取材してほしい“あなたの街のおすすめスポット”や“合格祈願にまつわるスポット”など受験生に役立つ情報を特設サイトまでお寄せください。

おうえんしナイト

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