受験生を“みんな“で応援!『おうえんしナイト』
全国の受験生を応援するために、受験や教育と縁が深い、お笑い芸人・ランパンプスと一緒に様々な情報をWebコンテンツとして発信していく企画です。

全国の受験生を応援する『おうえんしナイト』、今回は広島県呉市にある亀山神社にやってきました。広島県呉市の総鎮守である亀山神社にてランパンプスが合格祈願してまいります。

――それでは境内に入って禰宜の太刀掛潤平(たちかけじゅんぺい)さんにお話をお聞きしましょう。

小林:ランパンプスと申します。よろしくお願いします。
太刀掛:太刀掛と申します。よろしくお願いします
小林:早速ですが、亀山神社のご由緒、創建の歴史を教えていただけますか?
太刀掛:創建は大宝3年、西暦で言いますと703年になりますので、創立1300年くらいになります。
寺内:歴史深っ!
小林:なにか書物に記録が残っているんですか?
太刀掛:残念ながら、広島という土地柄もあり、空襲等で書物は焼けて無くなってしまっているんです。
寺内:なるほど。
小林:どういう神様お祀りしているんですか?
太刀掛:亀山神社という名ですが、こちらは八幡神社なので、応神天皇、神宮皇后、仲哀天皇の三柱をお祀りしています。

小林:三柱の主祭神の他にも相殿神(あいどのしん)をお祀りしていると聞いたのですが?
太刀掛:戦争で燃える前は相殿もあったのですが、建て替えてからは本殿に一緒にお祀りしています。
寺内:相殿神はどれくらいいらっしゃるんですか?
太刀掛:九柱お祀りされております。
小林:小さいラムネや、うまい棒が入ったお菓子のバラエティーパックみたいなことですよね?
寺内:神様のアソートバック(笑)! 名前が分かる範囲でどんな神様がいるんですか?
小林:うまい棒とか、どんと焼きとかだよ。
寺内:お菓子のアソートパックのこと聞いてないから! それにしても相殿神って初めて聞きましたね。地域の方が信仰している神様を次々に「ここに祀ってくれ」みたいな感じで増えていったんですか?
太刀掛:おそらくそうだと思いますが、どういう経緯でどの神様をお招きしているのかは正確にはわからないんです。
小林:お菓子の入ったクリスマスの長靴みたいなことですよね。
寺内:もういいって! お前の頭の中ずっとお菓子じゃん!

太刀掛:(笑)。
小林:神紋が変わった形だと伺ったのですが?
太刀掛:こちらですね。

※名刺に印刷された輪違い紋。
小林:これか!
寺内:ベン図じゃん(笑)!
太刀掛:日月紋や輪違い紋と呼ばれております。
小林:わっちゅがい!
一同:(笑)。
寺内:ただ重なっているんじゃなくて、互い違いになってるんだ!

小林:かっこいい!
太刀掛:八幡神社は、いわゆる「三つ巴え」の神紋が基本なんですけど、亀山神社はこの輪違い紋なんです。

※社殿にも見られる輪違い紋。
小林:わっちゅがい!
寺内:うるさいな(笑)。なにか謂れがあるんですか?
太刀掛:西暦1500年頃に、日本刀を神社にお供えされた有力者の方がいらっしゃって、その日本刀に輪違い紋が入っていて、それからこの神紋になったと伝えられています。

寺内:「これ、めっちゃいいじゃん! うちもこれにしよう」ってなったんだ!

小林:呉市の総氏神とのことなので、呉の方がたくさんいらっしゃると思うんですが、大きいお祭りもあるんですか?
太刀掛:「人祭り」という別名がついているお祭りがあるんです。
小林:人祭り?
太刀掛:人でごった返して、人で埋め尽くされるので「人祭り」と呼ばれています。今は人口が減ってきているので昔ほどではないですが、それでも参道は人で埋まってしまいますね。
小林:いつ頃やるお祭りなんですか?
太刀掛:10月です。
小林:終わりたてだ!
寺内:お疲れ様でした!
太刀掛:ようやく一段落したところですね。
小林:お祭りの話をすると、神職の方はみなさん「すごく大変」って言うよね。
寺内:「あの時の記憶ないです」ってね(笑)。
太刀掛:神社あるあるですね(笑)。
小林:それに、すぐ年末年始ですよね。
太刀掛:はい。もうすぐ正月が……。

寺内:憂鬱そうな顔してるじゃないですか! 「もうすぐ正月が……」じゃないですよ(笑)。
一同:(笑)。
小林:単純にめちゃくちゃ忙しいだろうからしょうがないよ。
寺内:そうだね(笑)。
小林:造船の祈願が多いのは、海上自衛隊や海上保安庁の学校があるからですか?
太刀掛:はい。呉で皆さんがイメージされるのは自衛隊や、『海猿』の海保だと思います。戦前戦中には海軍鎮守府が呉に置かれ戦艦大和をはじめたくさんの船が造られました。現在でも当時と同じ場所でたくさんの船が造られているんです。

寺内:造船と関わりが深いんですね。
小林:「亀山」という名の由来はなんですか?
太刀掛:ここは、もともと亀山村という村だったんです。厳密に言うと、この地に来たのは明治23年で、その前は海の辺りの入船山という小高い丘に亀山神社はありました。
小林:太刀掛さんの家系がずっとやられていたんですか?
太刀掛:わかっているだけでも鎌倉時代からは太刀掛家です。

ランパンプス:ええー!
寺内:鎌倉からずっと!?

太刀掛:現宮司の父で32代目です。
寺内:32代目!?
小林:この辺の人たちはみんな太刀掛さんの親戚なんじゃないですか?
太刀掛:遡れば、多分みんな親戚だと思います(笑)。
小林:もう太刀掛の地じゃん!
太刀掛:いえいえ(笑)。
寺内:……だいたい27年ぐらいか。
小林:何が?
寺内:一代の平均。
小林:やめなよ。

一同:(笑)。
小林:んで、じゅんちゃんは結婚してんの?

寺内:急に「じゅんちゃん」って呼ぶな(笑)!
太刀掛:結婚しています(笑)。
寺内:ちなみに、どちらで出会われたんですか?
太刀掛:奉職といって京都の神社に勤めていたので、その時に。
小林:え? 巫女さん?
太刀掛:巫女さんです。
寺内:社内恋愛だ!
小林:社?
寺内:字は一緒でしょう。「社」内恋愛(笑)。
小林:「うちの神社に来ねえか」って?
太刀掛:(笑)。

寺内:亀山神社とは関係ないんですけど、巫女さんと結婚される神職さんって多いんですか?
太刀掛:結構、多いと思いますよ。
寺内:そうなんだ!
小林:「○○神社の巫女と今度コンパするんだけど来る?」

寺内:「え? 嘘? あんの?」

小林:「こっちは権禰宜、権禰宜、宮司で行こうかと」
寺内:「あの宮司、まだ、独身なの!?」
一同:(笑)。

小林:神職さんは、職業上、出会いとかもオープンにしにくそうだから社内恋愛が多くなるんだろうね。
寺内:それに、巫女さんは、神職さんのかっこいいところを見ているからね!
小林:祝詞だよね。
太刀掛:(笑)。
寺内:『おうえんしナイト』でたくさんの神社に行くので、色んな方の祝詞を聞くんですけど、特徴的な祝詞の方っているよね。
小林:祝詞は自分の色が出るもんなんですか?
太刀掛:身近で聞いている人の祝詞に近くなるんでしょうね。私は父の祝詞を聞いて育ったので、父に似てしまっているようです。

寺内:他から聞いたら「太刀掛家」っぽいなみたいな?
太刀掛:オーソドックスな感じで、と心がけているんですが、そうなっているらしいですね。
小林:地元の人には「じゅんぺーの祝詞は親父さんにそっくりだよ」とか言われるんだろうね(笑)。
寺内:「俺、ここの祝詞を聞いて58年だからよ」っていう方もいるかも(笑)。
太刀掛:間違いないですね(笑)。
小林:合格祈願に来られる方も多いですか?
太刀掛:呉市の中高生や、受験控えてる方がたくさん来てくださっています。
小林:他に、亀山神社の見どころはどこでしょう?
太刀掛:鳥居から海が見えるところですかね。船が行き来するのを見られるんです。

※奥に海が見える鳥居の前でキメるランパンプス。
小林:それは呉っぽいですね!
寺内:高台で景観が良いですもんね。
太刀掛:あと、お祭りで他の地にはない「やぶ」という鬼が出るんです。
寺内:やぶ? 節分の時にですか?
太刀掛:亀山神社では節分の時は逆に鬼が出ないんですが、例祭の際に神様のボディーガードのような役目で、やぶが出てくるんです。
小林:神職さんがやっているんですか?
太刀掛:いえ、お祭りを運営してくださっている方の中から選ばれた方がやるんです。
寺内:事前に太刀掛家に連絡が来るんですか? 「今年、やぶ役をやらせていただきます」って(笑)。
太刀掛:(笑)。誰がやっているかを言ってはいけないので、僕らもわからないんですよ。
寺内:どんな衣装なんですか?
太刀掛:仮面をかぶり、シュロという植物の繊維を髪の毛とし、それを、スネ夫みたいに尖らせるんです。

※実際のお祭りに参加しているやぶの姿。(亀山神社より資料提供)
小林:でも、知り合いだったらわかっちゃいますよね(笑)?
寺内:「あれっ、今日、高橋いねえな。あんなに祭り好きな奴なのに」
小林:「あいつ、絶対、やぶだよ!」
一同:(笑)

太刀掛:まあ、実際は体格とかで(笑)。
ランパンプス:(笑)。
小林:言っちゃいけないだけで、勘ぐっちゃいけないわけじゃないですからね(笑)。
寺内:やぶはどんなことをするんですか?
太刀掛:神様のボディーガードなので基本的には神輿の周りについています。「〇人」ではなく「〇匹」と数えるんですが、10匹くらいいます。そして、「俵もみ」と言って、神社に町内の人が米をお供えしようとするんですけど、神様のボディーガードのやぶは「それ、ほんまに食べて大丈夫か?」と検査の意味を兼ねて「帰れ」と、押し合いをするんです。

※俵もみの様子。(亀山神社より資料提供)
寺内:やぶを押しのけてお供えできたら「今年は豊作」みたいなことですか?
太刀掛:はい。その時の迫力がすごいので、皆さんやぶを目当てにいらっしゃいますね。
寺内:やぶが勝っちゃった年とかはないんですか(笑)?
小林:やぶが勝ったらダメ。神様お腹空いちゃう。
太刀掛:(笑)。最終的には町内の氏子の人らをちゃんと認めてくれます。
寺内:写真ってありますか?
太刀掛:そこの時計に映っているのがやぶです。

※置き時計に印刷された「やぶ」の勇姿。
小林:迫力すごっ! ゲームのキャラクターみたいですね!
寺内:すごく楽しそうなお祭りですね!
小林:受験のお守りはありますか?
太刀掛:勝守という必勝のお守りが、受験生の方に人気です。
小林:最後に、今頑張っている受験生にメッセージをお願いします。この記事は12月の最終週、まさに受験の佳境に掲載されるのでよろしくお願いします(笑)。
太刀掛:プレッシャーですね(笑)。皆さん、勉強はしっかりされて、自分なりの努力をされていると思うので、試験当日にその努力の成果を十分発揮できるよう体調管理を一番に気をつけていただいて、100%の力を出せるように、悔いが残らないよう頑張っていただきたいと思います。

寺内:本領が発揮できるようにと!
小林:本日はありがとうございました。
太刀掛:こちらこそありがとうございました。

――鳥居と一緒に、海と船が見える広島県呉市らしい神社でしたが、いかがでしたか?
小林:第一印象は「景色がいいな」でしたね。あと、じゅんぺーがすごくいい子でした(笑)。
寺内:仲良しになって下の名前で呼んじゃってんじゃん(笑)。
小林:じゅんぺーは年下だからね。
寺内:でも、あの若さで禰宜なんだからすごいよね。しかも他の神社から嫁ももらってさ。
小林:言い方(笑)。
寺内:それと、呉にしかいない鬼みたいな存在、やぶ!

※やぶの仮面。
小林:やぶの正体は誰も知らない……だがしかし、体格でわかる!
寺内:呉出身のワラバランスの宮崎っていう後輩芸人に「やぶって知ってる?」ってLINEで聞いてみたら「友達がやってます」ってリークしていました(笑)
小林:こら! 言っちゃダメだろ(笑)!
寺内:それにしても地域に根付いて1300年ってすごいよね。
小林:帰るときに「狛犬に焼夷弾が当たった」という話を聞いたけど、それも広島の歴史だから、いろいろと感じるところがあるな。
寺内:戦争も広島の歴史からは切り離せない事実だからね。ずっとこの地を見守っているんだよ。素晴らしいね。
小林:呉に来たら、ぜひ亀山神社に来て「くれ」!
寺内:あ! 先に言われた(笑)!

※恒例の御朱印をもらう小林氏の背後に?
「亀山神社」は古くから広島県呉の地を見守ってきた歴史のある趣深い神社でした。お近くに立ち寄られた際は、是非、ご参拝してみてください。
さて、次回の『おうえんしナイト』は東京の合格祈願スポットを取材してまいります。2026年もよろしくお願い申し上げます。

<亀山神社>
住所:〒737-0022 広島県呉市清水1-9-36
HP:https://www.kameyama-jinja.com/
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