受験生を“みんな“で応援!『おうえんしナイト』
全国の受験生を応援するために、受験や教育と縁が深い、お笑い芸人・ランパンプスと一緒に様々な情報をWebコンテンツとして発信していく企画です。

全国の受験生を応援する『おうえんしナイト』、今回は神奈川県平塚市にある前鳥(さきとり)神社にやってきました。古くから学問の神様が祀られている前鳥神社にてランパンプスが合格祈願してまいります。

――それでは境内に入って権禰宜の谷口淳一さんにお話をお聞きしましょう。

小林:ランパンプスと申します。よろしくお願いします。
谷口:谷口です。よろしくお願いします。
小林:早速ですが、前鳥神社のご由緒、創建の歴史を教えていただけますか?
谷口:創建は古く、平成30年、7年前に1650年祭を行いました。

小林:1650年祭!? つまり、1650年前からあるってことですか?
谷口:由緒のある神社なんです。
寺内:すげえ! 大化の改新よりも前ですよね。
小林:由縁となる書物があるんですか?
谷口:その頃はまだ文字もない時代でしたので、書物で残っている最古のものは平安時代になります。
寺内:延喜式神名帳(えんぎしきじんめいちょう)ですね。

谷口:よくご存知で。
寺内:僕、神社検定三級持っているんですよ。
谷口:そうなんですか。素晴らしい。
小林:祀られている神様はどういった神様なんですか?
谷口:御祭神は菟道稚郎子命(うじのわきいらつこのみこと)様という神様です。この地に来られて、文字、学問を広め、この地に住んでいた人たちに色々な技術を教え、仕事をたくさん増やしたと云われています。文字を教えたということで、学問に精通する由緒のある神様です。

寺内:学問の神社と言ったら天神様ですが、ここはオリジンなんですね(笑)。
谷口:オリジンですね(笑)
小林:他に二柱を祀っておられるんですよね?
谷口:大山咋命(おおやまくいのみこと)と、日本武尊(やまとたけるのみこと)をお祀りしています。大山咋命と、日本武尊をお祀りしている神社は他にもあるんですが、菟道稚郎子命様をお祀りしている神社は、他に京都の宇治神社があります。
寺内:前鳥神社に来ないと会えないんだ!
谷口:菟道稚郎子様は、応神天皇の皇太子としてお生まれになり、次の天皇になるはずだったんですが、政変に巻き込まれ、この地に移り住まわれたという伝説があるんです。そして、本当は自分がなるはずだった天皇の座をお兄さんに譲られたとことから「謙譲の美徳」という言葉がうまれました。

寺内:素敵な言葉ですね!
小林:意外と自由人だったのかもしれないよね? 「俺、もうこっちで人、教えちゃうわ」みたいな(笑)。
寺内:「さきとり」って読み方が独特ですけど、由来はあるんですか?
谷口:正直わからないんです。「さきとり」という音があって、そこに漢字を当てはめたのだとは思います。
寺内:漢字ができる前からあるんですもんね。
谷口:100m先に相模川が流れていまして、地理でいう砂州(さす)の先にできたから「さきとり」と言われているという説もありますが、諸説あります。
寺内:宮司さんは今の方で何代目なんですか?
谷口:今の宮司さんで、六代目です。
寺内:え?
谷口:その先はもうわからないんですよ。
寺内:そういうことか! 今の宮司さんで六代目ですか。

谷口:お寺が管理していた時代もありますからね。
寺内:神仏習合ですね。
谷口:よくご存知で! まさにそれです。
寺内:由緒がありすぎるんですね(笑)。
谷口:由緒がありすぎて、且つ、諸説ありなんです(笑)。
小林:ここでしか会えない神様がいるということは、遠方からの参拝者も多いんですか?
谷口:多いですね。受験シーズンは、やはり合格祈願の受験生がたくさんいらっしゃいます。外に「奨学神社」があるのですが、そこに、だるまさんがたくさん並んでいます。そのだるまさんは、お求めになられて、お家で飾って、始めは片目だけを入れて、合格したら、両目を入れ、「無事合格できましたよ」と、お礼参りで納めに来られるんです。

※祈願が成就しただるまが整然と並ぶ奨学神社。
寺内:この前、スポーツの神様の神社行ったんですが、アスリートがたくさん来られていたんですよ。こちらは、やっぱりノーベル賞を目指している博士が来るんですか(笑)?
谷口:来ているかはわからないですけど、お越しいただきたいですね(笑)。
寺内:そういう人たちはアピールしないですからね。
小林:あの人たちは研究してんだよ!
一同:(笑)。
小林:でもさ、昔過ぎて、歴史の授業でも、さらっといくところだから、あまりイメージが湧かないよね?

寺内:当時の出来事は、文字すらなくて伝わっていないからね。
小林:就職にもご利益があると伺ったんですが?
谷口:菟道稚郎子命様が、新しい技術をもたらしてくださって、それをこの土地の人が学んで、いろいろな仕事を増やしたことが由来になっています。ですので、大学生、高校生、それから再就職・転職したい方もお参り来られます。
小林:「森の前鳥神社」として平塚八景に指定されているんですよね。
谷口:外を歩いていて、気づかれたと思いますけど、緑が濃いんですよ。
寺内:確かにすごく緑の濃い森ですよね。ケヤキの木も大きかったし!
谷口:「幸せの松」という松の木もありまして、松の葉は一般的には尖った葉が3本なんですが、稀に4本のものがあるんです。

小林:四葉のクローバーだ!
谷口:4つ、生えているのにちなんで、「4、しあわせ」と。
ランパンプス:(笑)。
小林:こじつけ~(笑)!


※しばらく探すが4つ葉の松の葉を見つけることができない寺内氏。
小林:境内入ってすぐのところに「勧学の鐘」という鐘があったんですけど、神社に鐘があるのは珍しいですよね?
谷口:鐘も神仏習合の名残ですね。
小林:あの……ついていいってことですか?
谷口:是非、帰りについていってください。
小林:絶対つきます! 鐘ついたことないんですよ!
寺内:一人1回ですか?
谷口:一人1回で(笑)。優しくついてくださいね。
小林:俺、あれやりたいのよ! お坊さんがさ、地面ギリギリに横たわりながらドーンってやるやつ(笑)!

寺内:アクロバティックなやつね(笑)。
小林:あれはだめですか(笑)?
谷口:周りが住宅街なので控えめにお願いします。

寺内:わかりました。優しくつかせていただきます!
小林:……でも、やりてえ! 横たわって、体を使ってガチンってつきたい(笑)。

※念願の体勢(実際は優しくつきました)をとる小林氏。
寺内:谷口さんは、こちらで働いてどれぐらいなんですか?
谷口:5年半になります。私は、育ちが平塚で、それまでは別の神社にいたのですが、育った町の神社で奉仕したいという思いがありまして、そんなとき、ご縁がありまして奉職しました。
寺内:求人が出ていたんですか?
谷口:宮司さんの繋がりで「お前どうよ」って言われて(笑)。
寺内:まさに就職の神様のご利益が!

谷口:就職の神様に拾ってもらいました(笑)。
小林:他に前鳥神社の特色はありますか?
谷口:「ランドセル祓い」というものがありまして、3月の終わり、入学式前にランドセルを背負ってきてもらって、お子さんの交通安全と「お勉強ができますように」というお願いを込めて私共でお祓いしているんです。
小林:めっちゃ楽しいじゃん! 初めてランドセル背負って、外に出てくわけですもんね。そんなの写真いっぱい撮るわ!
寺内:お子さんのお祓いではなく、ランドセルっていうのがまたオツですね。ランドセルって守り神になる感じがしますし。
谷口:もちろん、合わせて背負っているお子さんも、ということですけどね。
小林:末社もいっぱいあるんですね。
谷口:たくさんあります。例えば、商売されている方でしたら稲荷社に「もっと商売がうまくいきますように」と祈っていただければと思います。実は、菅原道真公もいらっしゃいます。

寺内:すごっ! ものすごく学問特化型ですね!
谷口:学問は脇を固めているんで(笑)。
小林:なんていったって御祭神は菅原道真公より歴史が深いわけですからね。
谷口:隣に幼稚園もありますよ。
寺内:え? 幼稚園も!?

小林:てことは、卒園された方が、ランドセル祓いを……という流れですね!
寺内:商売上手(笑)。
谷口:それから七五三とかね(笑)。
小林:幼稚園から七五三までのエスカレーター式!
寺内:駅とかにある短めのエスカレーターね(笑)。

谷口:学童保育もございます(笑)。
寺内:卒園されて小学校に行っても、ここらでまた遊べるんですね。
小林:そりゃあ愛着が湧くわ!
寺内:地元にいる人は絶対に前鳥神社を身近に感じていますよね!
谷口:本当に身近に感じていただいています。
小林:それでは、最後に今、頑張っている受験生にメッセージをお願いします。
谷口:受験勉強をしていて、挫けることもあるかと思いますが、必ず神様が見ていらっしゃいますので、挫けた心に負けぬよう、是非、合格をつかんで欲しいです。

寺内:ありがたいお言葉です!
小林:本日はありがとうございました。
谷口:こちらこそありがとうございました。

――学問、就職の神様をお祀りする前鳥神社はいかがでしたか?
小林:緑溢れる神社で、見どころもたくさんあって、神奈川にこんなに和やかな神社があるんだ! って思いましたね。
寺内:平塚八景に選ばれているんだもんね。しかも、祀られてる神様が唯一無二だからね。
小林:名前言える?
寺内:……言えるよ。
小林:覚えているの?
寺内:……言える。
小林:(菟道稚郎子命)うぢの……わき……いらつ……つこの……読めない!
寺内:お前は読めないだろ? 俺は言える! 天皇のお子さんという立場でありながら、文字を広めたっていう神様ね。
小林:名前を言えよ(笑)。
寺内:あと、鐘がつけるのも魅力的だよね。お寺でしかつけないイメージあったし。

※例のポーズを試す寺内氏。(優しくついてます)
小林:お寺でもついたことなかったよ。
寺内:そう? 時々、「ベルフリー」のお寺あるじゃん。
小林:え? ベルフリー!? 何それ(笑)?
寺内:神社では初めてだよね。
小林:何が?
寺内:ベルフリー。
小林:ベルフリー(笑)?
寺内:同行してるスタッフも含めて4人全員、ベルフリーしたもんね(笑)。
小林:思ったより低い音で「ドゥーーーン」ってね。
寺内:安産祈願から始まって、幼稚園があって、ランドセル祈願があって、学童があって、ベルフリーがあって、合格祈願があって、就職祈願があるんだから、一生を通して地元の人がお世話になれる神社だよね。しかも、アマテラス、ヤマトタケル、スサノオまでいらっしゃるんだから。
小林:あと、御祭神の神様ね?
寺内:……言えるよ。
小林:言えよ(笑)。
寺内:それと、ここだけの話……こちらの職員さんにプロのソプラノシンガーがいます!
小林:帰り際に後出ししてきたよね(笑)。
寺内:クリスマスコンサートを開催するとのことなので、是非、皆さん、行ってみてはいかがでしょうか!
小林:参拝してからコンサートに(笑)!
寺内:世代問わず、いろんな方のためになる神社、前鳥神社! おすすめです!
小林:ベルフリー!

※例のポーズを試す寺内氏。(優しくついてます)
前鳥神社は学問だけでなく、就職にも強い人生の節目に相応しい神社でした。お近くに立ち寄られた際は、是非、ご参拝してはいかがでしょうか。
さて、次回の『おうえんしナイト』は神奈川県の東海大学にお伺いします。ご期待ください!

<前鳥神社>
住所:〒254-0014 神奈川県平塚市四之宮4-14-26
HP:https://sakitori.jp/
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