口伝で残された二千年の歴史!? 古来より天神を祀る、布多天神社にてランパンプスが合格祈願!

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受験生を“みんな“で応援!『おうえんしナイト』

全国の受験生を応援するために、受験や教育と縁が深い、お笑い芸人・ランパンプスと一緒に様々な情報をWebコンテンツとして発信していく企画です。

口伝で残された二千年の歴史!? 古来より天神を祀る、布多天神社にてランパンプスが合格祈願!

全国の受験生を応援する『おうえんしナイト』、今回は東京都調布市にある「布多天神社(ふだてんじんしゃ)」にやってきました。調布の街の天神様、布多天神社にてランパンプスが合格祈願してまいります。

口伝で残された二千年の歴史!? 古来より天神を祀る、布多天神社にてランパンプスが合格祈願!

――さて、それでは境内に入って禰宜の野澤晃司さんにお話を聞いてみましょう。

口伝で残された二千年の歴史!? 古来より天神を祀る、布多天神社にてランパンプスが合格祈願!

野澤:よろしくお願いいたします。

寺内:ランパンプスと申します。よろしくお願いいたします。

小林:まず読み方なんですが、布多天神社(ふだてん・じんじゃ)で合っていますか?

野澤:いえ、布多天神社(ふだ・てんじんしゃ)なんです。天神さんですね。今では、菅原道真公=天神社なっていますが、実は、菅原道真公は後から祀られていて、天神社というものはもともとあったんですよ。

寺内:そうなんだ!

野澤:天神社というのは、天神信仰と言って、怨霊や、疫病、天災などを鎮めるために出来たと言われています。御霊会(ごりょうえ)にも近いですね。

小林:どういうことですか?

野澤:一つの例ですが、村ができると、皆が共存する中でお金や土地を持っている人や、畑を耕して運用することができる人、つまり長(おさ)が生まれます。そこには荒くれ者なども出てくるので、警察のような人たちも生まれます。そうやって村は、町になり、大きくなっていきますが、その過程では「誰が主権を握るか」など、様々な対立、争いが起きます。

寺内:人間の宿命ですね。

野澤:そんな、主権争いをしていく中で「この国を治めたい」という強い意志を持ったまま、消えてしまう部族などが出てきます。その思いは強いので「この国は俺がまとめていくはずだったのに!」という気持ちが天変地異や、疫病などに現れると考えられていました。

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寺内:「執着」という強い思いですね。

野澤:そうです。ただ、執着ではありますが「この国を治めるのは我々だ!」という思いは、国民にとっては良いことでもあるんです。

小林:国を良くしようとしている思いですからね。

野澤:そこで、「我々が、その流れの結果、主権を受け継いでいくので、今後も、あなたたちの力強い思いが、どうかこの国を支える力となり、国民の支えとなって、日々の平安の力に変えてお護りください」とお祀りして始まったのが天神信仰と、一説では言われています。

寺内:思いを鎮めるんですね。

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小林:道真公にも、そういう気持ちがあったから、天神さんとして一緒に祀られて、その代表格になっているんですね。

野澤:実在した「人」で、初めてお祀りされたのが菅原道真公と云われています。

小林:布多天神社の創建の歴史を教えていただけますか?

野澤:歴史が古く、書物ではなく、口伝で伝わっているのですが、布多天神社は、アミニズム的に信仰されていた多摩川の畔(ほとり)にある「古天神(ふるてんじん)」という場所が「はけ」という崖のような、川と山の境になっていて、そこに縄文人が移り住み、シャーマニズムが合わさり、信仰が始まったと考えます。

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寺内:縄文時代!!

小林:信仰していた人たちのために「ここに作ろう」という形でまとまったのが布多天神社さんということなんですね。

野澤:記録としては、日本最古の法典といわれる、927年に編纂された延喜式の中の神名帳に布多天神社という名前が記載されています。

小林:書物でも1000年以上前にあったことがわかっているんですね。

野澤:口伝では、西暦29~70年頃、垂仁天皇の時代に作られたと言われています。

小林:およそ2000年前!!

寺内:オフィシャル1000年前、実質2000年前って感じですね!

野澤:そうですね(笑)。

小林:芸人でもいるんですよ! 絶対先輩なのに、もう1回、学生になったから芸歴下げる人が(笑)。

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野澤:そうなんですか(笑)。

寺内:本当は20年前から芸人やってんのに、去年NSC入ったら1年目になっちゃうんです。

小林:「そんなわけねえじゃん」って、口伝で伝わってるのに(笑)。

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寺内:だから、布多天神社さんも2000年って言っちゃったほうがいいですよ! 胸張って2000年で大丈夫です!

野澤:わかりました(笑)。

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寺内:なんなら「2500年!」とか言っちゃってもよいかと!

小林:それはダメです。

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一同:(笑)。

小林:どんな神様をお祀りしているんですか?

野澤:少名毘古那神(スクナヒコナノカミ)様になります。謎の多い神様で、ほとんど書物には出てこない神様です。もともと多摩川の畔にありましたが、洪水を避けるため、室町時代に今の場所へ移されました。その頃は、疫病もあり、人々は学問の大切さも感じていて、学問の神様として菅原道真公も一緒に祀られるようになったと伝えられています。

小林:少名毘古那神様はどちらの神様なんですか?

野澤:出雲系の神様です。

寺内:渋谷系じゃないってことですね(笑)。

小林:出雲系は、ちょっと何枚か羽織っている感じですよね?

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野澤:蛾の羽根の着物を着ているんですよ(笑)。

寺内:蛾の羽!? 出雲系はエキゾチックですね(笑)。

野澤:しかも、木の実を半分にした小さい船に乗っていたんです。

小林:ちっちゃい船?

野澤:少名毘古那神様は、一寸法師の題材なんですよ。大国主の神様と一緒に国を作った神様で、織物を作ったり、医薬、酒、農業、呪い(まじない)などの知識を持っていたんです。温泉が湧き出ることも知っていました。

小林:娯楽的な神様なんですか?

野澤:娯楽ではなく「発展」ですね。人が住みやすくするために家畜を増やしたり、竪穴式住居しかなかった時代に、窓を作ったりしたんだと思います。

小林:YKK AP的な神様だ!

野澤:YKK APだったのかもしれない(笑)。

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寺内:それを出雲系っていうんですね(笑)。

野澤:そういうわけではないですね(笑)。

小林:菅原道真公と、少名毘古那神様の二柱を祀っているんですね。

野澤:他にも、疱瘡(ほうそう)神社や、御嶽神社、祓戸神(ハラエドノカミ)、大鳥神社、金刀比羅神社、お稲荷さんなど、摂社、末社があり、いろいろなところから来ていただいています。地域の人たちが、どうやったら、この調布の街を幸せに、そして、安心して豊かな暮らしができるかを考えて祀られた歴史があると考えます。

寺内:ところで、神社には関係ないんですけど、調布(ちょうふ)と府中(ふちゅう)って、場所が近いのに名前が似すぎていませんか(笑)?

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野澤:府中は国府という意味で、府中。調布は「布を調(ととの)える」という意味なので全然違うんですよ。

寺内:調布では、布を作っていたんですか?

野澤:染物をするには、川が必要なんです。そして、調布には多摩川がありますから、事実、「布田」という地と「染地」という地があり、布に関係する地名が多いんですよ。

寺内:染物をしていたんですね。

野澤:その昔、多摩川付近には紫色の染料になる、「紫草」という植物が群生していました。その根っこを、土がついたまま切って煮るんです。煮ると染料が出てきて、そこに布を入れると、泥と染料が混ざって、染まります。しかし、それだけでは良い色がでないので、椿の灰を混ぜることで良い色になるんです。その段階では、まだ、泥がついているので、川でさらして、水で洗って、やっと染まるんですけど、それだけじゃ足りないので、何回も染めるんです。

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寺内:手間が多いんですね!

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小林:あの、それWikipediaで調べてくれる(笑)?

寺内:いや、これだって布多天神社のご由緒ですよね?

小林:関係ない(笑)。わざわざ野澤さんに聞かなくてもいい話なんだよ。

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寺内:でも、不純物とかが入っているんだよ?

小林:黙れよ! こっちは、もっと知りたいこといっぱいあるんだよ!

野澤:(笑)。

小林:調布に住んでいる受験生が来られることが多いんですか?

野澤:多いですね。学業のお守りも、もちろんあります。

小林:受験生へのおすすめの参拝の仕方などはありますか?

野澤:特におすすめということはないんですけど、真心を込めて「本番は、緊張せずに、今まで頑張ってきたことを発揮できるように」という思いを持って、「合格させてください」というよりも「できたことには奢らず、できなかったことは、またしっかりとやっていきます」という意志を固めるように、神様にお参りをしていただければと思います。

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寺内:意志を固めるんですね。

野澤:もしも、本番で緊張した時、お参りしたことを思い出せば、そこで初めて神様の力が加わって、自分の本来の力が発揮できるような、そんなお参りの仕方がよいかと。

小林:セーブポイントってことですね。

野澤:そうですね(笑)。セーブしてさらに発揮する。例えば、解けなかったような問題、やったことがなかった問題が出ても、急にパッと閃いて解けたり、昨日の夜、たまたま開いたページが出てきたりした時には、「はっ!」て思うじゃないですか? そんなことを感じれば、セーブしたからこそ、神様の「はっ!」というのがあったと思えるので、それが面白いところだと思います。

寺内:お祈りも一度だけじゃダメですよね。その2度染め、3度染めのように――。

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野澤:さすが! もう学んでらっしゃる(笑)。何度も自分を顧みる事です。

小林:だから、染め方はWikipediaで調べろって!

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寺内:どうやったら鮮やかな紫が出るのか、どうしても気になっちゃった(笑)。

小林:「ゲゲゲの鬼太郎」と関係があると伺ったんですけれども、どういった関係があるのでしょうか?

野澤:作者の水木しげる先生のアトリエが調布にあったんです。水木先生の生まれは境港なんですが、調布に来て、「ゲゲゲの鬼太郎」を描いて大ヒットしたんです。街を歩いて、インスピレーションを沸かせて、漫画を描いていた方なので、よくこの辺りを歩いていて、布多天神社でやっている骨董市で、大好きな骨董品を買っていたと聞いています。そういった縁から水木プロダクションさんと一緒にコラボするようになりました。

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小林:妖怪のおみくじがあるんですよね?

野澤:はい。

寺内:僕、絶対ぬりかべ出そう(笑)。

小林:今日、なんかいつもよりぬりかべっぽくない?

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寺内:そう? でも、ぬりかべ好きだから嬉しいかも(笑)。

小林:最後になりますけれども、受験生にメッセージをお願いします。

野澤:お住まいの地域には、その地域を豊かにするためにお祀りされている、お社・神社がありますので、勉強がうまくいかない時は、そういったお社に行って、心を鎮めて、明るい気持ちになるよう、神様にお参りをしていただければと思います。また、布多天神社は文武両道の神様をお祀りしておりますので、勉学だけでなく、自分の得意なことを見定めて、自分の特徴をより知ることを大切にしていただいて、間違ってもよいので、自分の進むべき道を選んで、失敗したら、また、見直し、開き直して、「いつになっても自分を変えることができるんだ」ということを理解して過ごしていただけたらと思います。

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寺内:素晴らしいお言葉!

小林:本日はありがとうございました。

野澤:こちらこそありがとうございました。

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――2000年もの長きにわたり調布の地を見守ってきた布多天神社でしたが、いかがでしたか?

寺内:まず、「ふだ・てんじんしゃ」って知らなかったよね。

小林:「じんじゃ」って読んじゃうよね。調布市に密着して、地域の人たちのための、昔からある神社でしたね。

寺内:雰囲気も、府中ならではの感じがしたよね。

小林:調布です!

寺内:そうだ(笑)! 府中と調布は違うんだ。府中は国府で、調布はもともと布の生産地で、染め物が――

小林:だから、染め物のことは、Wikipediaで調べて(笑)!

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※受験生のために参拝するランパンプス。

小林:それと、実は、初めて『おうえんしナイト』で、ご祈祷をしていただきました! スタッフさん含め我々4名で。

寺内:おい! 20人くらいいると思わせとけよ! めちゃくちゃこじんまりのロケだってバレちゃうじゃん(笑)。

小林:きっちり4名でやらせていただいているんですけども(笑)。安寧と、繁栄をしっかりと、御祈祷していただきました。どうでした?

寺内:知的な野澤さんが、御祈祷が始まった途端、人が変わったかのように、声も変わったよね? 祝詞を、ワーッと「今からやりますぜ」ってやったあと、僕らの前に立って榊をさ、わさわさって、頭の上でやってくれたじゃん?

小林:やってくれたね。

寺内:その後、ウィスパーボイスになって、船場吉兆スタイルになったんですよ(笑)。

小林:良くないやつで、例えるなよ(笑)。

寺内:いや、でも、すごく染みたなー。

小林:僕、ちゃんと御祈祷をしてもらったの初めてかもしれない。これで何かが祓えれば!

寺内:本当に貴重な経験だったよね。

小林:「ゲゲゲの鬼太郎」のおみくじも、ちゃんと引きました。残念ながら、ぬりかべは出ず、子泣きじじいと、ねずみ男でしたが(笑)。

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寺内:子泣きじじいは、身長が140cm、体重が25kgから2tだって(笑)。

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小林:幅があってかっこいい! そういう男になりたいですね(笑)。

寺内:いや、良い経験をさせていただきました。ありがとうございました!

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※御朱印をいただきご満悦な小林氏。

 

 

「布多天神社」は縄文時代まで遡る歴史を持ちながら、地域の人たちに愛される神社でした。お近くに立ち寄られた際は、是非、ご参拝してください。

さて、次回の『おうえんしナイト』は日本獣医生命科学大学にて取材をしてまいります。ご期待ください!

<布多天神社>
住所:〒182-0021 東京都調布市調布ケ丘1丁目8-1
HP:http://fudatenjin.or.jp/

 

『おうえんしナイト』では頑張る受験生を応援すべく、リスナーの皆様からのご意見や情報を募集しております。ランパンプスの二人に取材してほしい“あなたの街のおすすめスポット”や“合格祈願にまつわるスポット”など受験生に役立つ情報を特設サイトまでお寄せください。

おうえんしナイト

この企画は、全国の受験生を応援するために、受験や、教育と縁が深い、お笑い芸人・ランパンプスと一緒に様々な情報をWebコンテンツとして発信していきます。

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