受験生を“みんな“で応援!『おうえんしナイト』
全国の受験生を応援するために、受験や教育と縁が深い、お笑い芸人・ランパンプスと一緒に様々な情報をWebコンテンツとして発信していく企画です。

全国の受験生を応援する『おうえんしナイト』、今回は東京都新宿区にある新宿下落合氷川神社にやってきました。新宿という街で新しい取り組みを多数行っている新宿下落合氷川神社にてランパンプスが合格祈願してまいります。

――さて、それでは境内に入って権禰宜の守谷悠平さんにお話を聞いてみましょう。

小林:ランパンプスと申します。よろしくお願いします。
守谷:守谷と申します。よろしくお願いします。
小林:早速ですが、新宿下落合氷川神社のご由緒、創建の歴史を教えていただけますか?
守谷:創建は、第5代孝昭天皇の時代、西暦に合わせると紀元前500年くらいと云われております。
寺内:うわあ! ものすごく昔だ!
守谷:ただ、ここのお宮は先の大戦で一度、御社殿を焼失していますから具体的な資料が手元にあるわけではないんです。現代の神社の形でないにしろ、人々が稲を育て始めた辺りに信仰の始まりのようなものがあったのだと思います。

小林:それだけ古いと、実際に書物には残っていないですよね。
守谷:いつから始まったのかはどこにも書いていないですが、江戸時代の絵図などには広い境内地が描かれていますから、その頃には確実にあったことはわかっています。
寺内:その時も口伝では「2500年前くらい前からあるんだ」って言われていたってことですよね。

守谷:おそらくそうでしょう。
小林:どういった神様をお祀りになられているんでしょうか?
守谷:三柱の御祭神がいらっしゃいます。まず、お一柱が皆さん最近ゲームなどによく出てくるのでお名前を聞いたことあると思いますが、素戔嗚命(スサノオノミコト)になります。
寺内:暴れん坊ですね!
守谷:そうですね(笑)。もう、お一柱が奇稲田姫命(クシナダヒメノミコト)、そして、当社では大己貴命(オオナムチノミコト)と紹介することが多いんですけれども、別名が大国主命(オオクニヌシノミコト)、その三柱の神様が祀られております。古事記では初めの方に出てくる神様ですね。氷川神社は関東にほとんどがあるんですけども、この三柱が御祭神であることが多いんです。
小林:なぜ氷川神社は関東に多いんですか?
守谷:こちらも明確な説はないのですが、氷川神社は「治水豊作の神様」として、関東の荒川水系を中心に広がった神様なんです。新宿下落合氷川神社のあるこの辺りも、線路と並行して妙正寺川と神田川が流れていて、「落合」という地名も、その2つの川が落ち合うということで「落合」という説があるんです。

寺内:知らなかったなー。面白いですね!
守谷:今でこそビルがいっぱい立っていますけど、この辺りは、昔は田んぼしかないようなところだったので、お水を使いたいんです。川が近い方が田んぼには便利ですが、水が多くなると氾濫してしまうので川をうまく治めたいということで、こちらに氷川神社が建てられたと云われています。
小林:素戔嗚命が「治水豊作の神様」なんですか?
守谷:おそらく、素戔嗚命が倒した八岐大蛇(ヤマタノオロチ)を暴れ川となぞらえて、それを治めるという意味合いがあるのではないかと。
小林:なるほど!

守谷:荒川も、今では地下に放水をすることで調整できますが、30~40年前まではこの辺はしょっちゅう水浸しだったらしいです。
寺内:そんな最近まで!
守谷:私の父が今60ぐらいなんですけど――
寺内:若いですね!
小林:いらない。今の「若い」はマジでいらないわ。

守谷:60代の人たちに話を聞くと、小学生の頃は、夜、雨が降るとサイレンが鳴って、次の日学校行くと友達の持っている教科書が水浸しになっていたそうです。
寺内:ええ! そんなレベルで!? でも、確かに「荒川」っぽいですね。
小林:「荒れている川」だもんね。
寺内:40年前でそれだったら、昔はもっと被害が甚大だっただろうから信仰も深くなりますよね。
守谷:この地域は、北側が山型の地形になっていて、向こうが川になっているので、雨が降ると常に綺麗な地下水が流れてきます。湧き水もあったので、稲作と合わせて染め物の町でもあったんです。

小林:便利な土地だったんですね、
寺内:川が生活に根付いていたんだ。
小林:「女体の宮」とも言われていると聞いたのですが?
守谷:ここから歩いて20分くらいのところに、もう一軒、氷川神社があるんですけども、昔はそことセットで「夫婦(めおと)の宮」という言われ方をしていたようです。昔の資料を見ているとお祭りの時はお神輿が行ったり来たりしていたようです。
小林:ホームページで見たのですが、コスプレや、スターウォーズ、17ライブのライバーさんのイベントなど、いろいろ寛容にやられていますよね。
守谷:神社には、少し厳格なイメージがありますよね。さらに、この辺りは若い家庭が増えてきていて、神社に馴染みがある方が少しずつ減っているので、古来の儀式だけで現代の人を集めるにも限界があるんですよ。もちろん、しっかりお話をして「神社の信仰を高める」という目的と合致した時だけですが、比較的おおらかに企画に参加しています。
小林:「コスプレイヤーの方のために開放しています」というインスタを見たんですが、コスプレイベントが近くであるときに「撮りたい方はいらっしゃい」みたいなことですか?
守谷:向かい側にある東京富士大学にイベントなどを運営をする学部があって、そちらの先生と、イベント運営の会社から依頼されたのが始まりです。学生さん、高田馬場の商店街の皆さんと、我々の街を楽しんでもらおうということで、年に何回か、境内を撮影スポットとして提供しています。
寺内:スターウォーズもそれですか?
守谷:スターウォーズもそうではあるんですが、私が個人的に好きなので受けちゃいました(笑)。
寺内:日本でもないし、もはや地球でもないじゃないですか!

一同:(笑)。
守谷:ただ、スターウォーズのお話は、筋金入りのファン団体「マンダロリアンJAPAN」の方々が本気で、海外向けファンムービーを制作するとの相談だったので、単なる写真撮影ではなく「動画の撮影や、これから開催されるイベントがうまくいきますように」という御祈願祭を合わせて行っていただいたんです。マンダロリアンがいっぱい来ましたよ(笑)。
寺内:圧巻ですね(笑)。
小林:怪談イベントもやっているんですか?
守谷:年に1回、夏の終わりの夜にやっています。このホールを小劇場みたいな状態にしたところに怪談師さんが来るんです。
寺内:えー!
小林:ここは駅近で、立地も良いですもんね。
寺内:守谷さんも怖い話を持っていたりするんですか?
守谷:我々、神主は「見える見えない」という話をしないんです。なのに、「神社で怖いことが起こる」という話はネットにゴロゴロしています。本来、神社というのは、神様を祀るために常にお掃除はもちろん、儀式的なお祓いもしているので、実は一番お化けが近寄りたくないところなはずなんです。

寺内:確かに(笑)!
守谷:このように理論的には神社は怖くない場所なので、なぜあのイメージがつくのか不思議なんですよ。
小林:つまり、ここで怪談イベントをやっても全く怖くないわけだ!

守谷:さらに、怖い話をして怖くなったら最後に「お祓いしましょう」と、皆で参拝をしていただきます。怖い気持ちをリセットしてお帰り頂くということですね。
寺内:そのセット、めっちゃいい! 「怪談をしていると霊が寄ってくる」みたいな話もあるけど、神社なら寄って来ないんですね。
小林:セコムがしっかりしている(笑)。怪談イベントを安全にやるとしたら、こちらが一番いいですね。
寺内:それだけ様々なイベントをしていれば若い参拝客も増えたんじゃないですか?
守谷:増えていますね。特にアニメや17ライブなどと御朱印のコラボをすると「神社に興味がなくて行ったことがなかった」という方が初めて御朱印を神社に受けに行ってみようというきっかけになっているんです。

寺内:素晴らしい!
守谷:また、公文式の教室にも社務所をお貸ししているので、毎週神社に通っていて妙に神社に詳しい小学生さん達も大勢います(笑)。
寺内:地域の子供たちが親しみやすくなっているんですね。地域の方にいろんな方法で興味を持ってもらうのは今の神社の必要なあり方ですよね。
守谷:皆さんの生活と寄り添ってないと心が離れてしまいますからね。
小林:僕らが子供の時代は、花火大会をしたり、まだ「神社=集まる場所」みたいな感じでしたよね。
寺内:毎週、神社掃除があったよ。
小林:今の子供たち、しかも、東京となると人が多すぎてコミュニティがどんどんなくなっているイメージがありますけど、公文を神社で行うとか、めちゃくちゃ良い心がけですよね。
寺内:しかも、このあたりは「東京都新宿区」っぽくないですよね。
守谷:どうしても新宿というと歌舞伎町のイメージになってしまうんですが、この辺りはおおらかで、すぐ近くにおとめ山公園という公園があるんですけど、徳川将軍家が鷹狩などの狩り遊びをするために残していた山なんです。なので、まだ山が残っていて新宿区と聞いてから見るとびっくりしますよ。
寺内:自然豊かなんですね。
小林:新宿に住んでいたこともあったのに全然知らなかった!
寺内:曙橋の方だよね。防衛庁の向いらへん。
小林:あんまり言わなくていいよ?
寺内:橋登って北に上がって――
小林:今、住んでいるんだったら「やめろよ」って言えるけど、別にいいし。でも、ただただ話が長くなるからやめてください。

一同:(笑)。
小林:合格祈願で参拝に来る方も多いんですか?
守谷:はい。一番多いのは大学受験や専門学校の受験の方ですが、家族連れで中学、高校受験の方がいらっしゃることも多いです。
小林:受験生におすすめの参拝の方法はありますか?
守谷:素戔嗚命は、知恵を使って八岐大蛇を倒した神様ですので「大きなものに知恵を使って立ち向かう」という意味で合格祈願を受けていただくが良いと思います。また、常に信仰を高めて寄り添っている中で、「今回は受験があるので輪をかけてよろしくお願いします」くらいがいいのではないかと思います。
小林:合格祈願のお守りもあるんですか?
守谷:学業成就や合格祈願の御守りがございます。試験じゃなくても、勉強の御祈願をされた方には、ご祈祷後にお守りを差し上げています。
小林:御朱印がお洒落ですよね。
守谷:頑張っています(笑)。
寺内:何種類あるんですか?
守谷:通常は当社のものと、乙女山にある稲荷神社の管理もこちらでしているので、その御朱印のご用意がございます。その他にも季節に合わせていくつかご用意しております。
寺内:御朱印も奥深いから、集め出したら沼ですよね。
守谷:すごい方は、御朱印帳を何冊も分けていて、氷川神社用、新宿区用、今回の旅行用など、どんどんでてくるんですよ。

寺内:一回の旅行で一冊使う気なんだ(笑)!
守谷:最初は、いわゆる転売かと思ったら違うんですよ。「転売じゃないから見てください」と見せられたのですが、鞄の中に10冊くらいごっそり入っていました(笑)。
小林:御朱印って、四国のお遍路的から始まったんでしたっけ?
守谷:御朱印自体は、大本を辿れば、お寺さんのものなんです。おそらく、写経等を寺に奉納した印にもらっていた判子だったのだと思います。つまり、元は集めるものではなく、例えば、馬を納めたので「ありがとね」といった証明だったのではないかと。
寺内:領収書だ!
小林:領収書はなくさないほうがいいね。
寺内:この取材先で毎回、御朱印をもらって集めているんですけど……スタッフさん、何回なくしたんですか?

――……2冊です。
小林:新幹線に置いていっちゃうんですよ。
守谷:なくすのは良くないですね。
ランパンプス:すいません(笑)。

守谷:せっかくいろんなところで集めて神様にご挨拶されたので、大切に持っていてください。
寺内:今日いただいた御朱印は絶対になくしません(笑)。
小林:そういえば神様の形をした砂が湧き出たという伝説があると聞いたのですか?
守谷:かなり昔の話ですが、江戸時代当時は境内の中に川が流れており、水がボコボコと湧き出ていて、そこで綺麗に砂が舞っているのが神様の形だったという言い伝えがあったんです。

寺内:境内の中に川が通っているって特殊ですよね。
守谷:昔は、大通りも何もなく、ずっと向こうまで神社だったので、この土地の要衝になっていました。土砂崩れも、川の氾濫もあったので、皆で神社を頑張って作れば、土地工事になり、地盤自体が良くなるので、土地改良工事を村の皆で行って、大きい神社を建てることで制御をしたのだと思います。
小林:最後に、今、頑張っている受験生にメッセージをお願いします。
守谷:大学受験に限らず、試験は辛いと思いますが、神頼みによって自分の不足を補うのではなくて、「覚悟を決めて神様にお願いをしたのだから、神様に失礼のないように」と全力で勉強していただいて、今年は特にインフルエンザや、コロナが流行っていますから、なるべく人混みを避けて、受験まで集中してもらえればと思います。

小林:本日はありがとうございました。
守谷:こちらこそありがとうございました。

――新しい取り組みをたくさん行い、時代に合わせて「東京都新宿区」という賑やかな地域に根付いている新宿下落合氷川神社でしたが、いかがでしたか?
小林:SNSで見てから来たので「いろんなイベントやっているな」というイメージはあったんですが、実際に、コスプレイヤーの方を寛容に受け入れたり、富士大学さんとコラボしたりしたお話を聞くと、素晴らしい試みだなと思いましたね。
寺内:街に根付いている神社さんならではで素敵だよね。
小林:「下落住みます神社」ってことだよね(笑)。公文をやったりして、子供たちに「神社がただお祈りする場所じゃなく、楽しい場所で、人が集まる場所だ」ということを植え付けているのも素晴らしいよ。
寺内:昔は川が氾濫したり「生活が大変だから」という理由で神社が慕われてたけど、今はそんな心配がないからこそ、興味のあるものと共に地域の人が親しんでるっていうのも素敵!
小林:ここのお祭りは絶対楽しいと思う!
寺内:好きなアニメや、好きなライバーさんがいたらここに足運んだら楽しいだろうけど、この記事が皆さんの近所の神社に興味を持ってもらうきっかけになったらいいな。
小林:アクセスの良い場所にありますし、興味持ったら是非いらしてください!
寺内:怪談イベントをするには一番安全な場所です!

※この御朱印は絶対になくさせないと誓うランパンプス。
新宿下落合氷川神社は紀元前からの歴史を紡ぎながら、新しい取り組みを積極的に行う「人々が集まる」神社でした。様々な興味に対応していますので、お近くに立ち寄られた際は、是非、ご参拝してみてください。
さて、次回の『おうえんしナイト』は東京都小平市の津田塾大学にて取材をしてまいります。ご期待ください!

<新宿下落合氷川神社>
住所:〒161-0033 東京都新宿区下落合2-7-12
HP:https://www.shinjyuku-hikawa.jp/
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おうえんしナイト
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