こんにちは。ニュースデスクの渡辺一宏です。
皆さんにご報告をさせていただきます。
このたび、第24回東京オープンボディビル選手権大会 マスターズ40才以上級で予選を通過し、9位に入賞することが出来ました。
ボディビル大会初出場にしての初入賞。
これも、応援してくださった皆さんのおかげです。
ありがとうございます。
大会を終えて時間が経ち、「お疲れ様でした」「おめでとうございます」と言われるたびに「あぁ、終わったんだな」と、しみじみ感じるようになりました。
私が今回出場した「東京オープンボディビル選手権大会」はその昔「東京新人戦」と言われ、ボディビルをはじめた選手が最初に参加する大きな大会です。
毎年5月に開催され、ボディビルのシーズン開幕を告げる全国で最初に行われる大会で、近年オードリーの春日さんやなかやまきんに君などが参戦して注目されている大会でもあります。
今回は総勢200人を超える選手が出場。
観戦チケットも発売初日に売り切れるという大盛況ぶりでした。
私はもともと趣味でトレーニングをしていたのですが、本格的に体作りを行いたいと、トレーニングだけでなく食事やプロテイン、サプリメントなどを意識して摂取するようにして増量をはじめたのがちょうど1年前のこと。
最大で79キロ近くまで増やしました。
すっかり脂がのって、付けられたあだ名が「なべ道山」でした(笑)。
こんな感じで大きく育ちすぎて着られる服もなくなり「このままではただのブタで終わってしまう!(涙)」と一念発起!
減量をはじめます。
大会まで半年前の去年11月のことでした。
ボディビルというとプロレスラーのような大きな体を思い浮かべる方が多いかもしれませんが、ボディビルは筋肉の繊維を1本1本よりしっかり見せる必要があるため、できる限り脂肪を落とさなければなりません。
筋肉の上を直接皮膚が覆っている状態が理想です。
減量期間中、ニュースデスクの泊まり勤務の晩御飯は弁当を持参。
こんな感じの食事で、何の色気もございません(笑)
こんな禁欲生活(笑)を半年続けた結果、体重79キロから62キロまでおよそ17キロ減量。
脱・なべ道山に成功です(笑)
ズボンもこんなにブカブカ~になりました。
「あなたとハッピー!」でカッキーを唸らせ、那須さんを赤面させ、テリー伊藤さんにお褒めいただいた腹筋(笑)
減量と同時に「ポージング」の練習も欠かせません。
大会では出場者全員がステージ上で決められた7つ(予選では4つ)のポーズをとって、比較審査されます。
これまで作り上げてきた体をしっかりと見せることはもちろん、より大きく、力強く、そして美しく「魅せる」ことが大切です。
私の場合は筋肉量が多いわけではないので、欠点をできる限りカバーして長所をより目立たせるため、ポージングの練習にはより気合が入りました。
そして、5月3日東京オープンボディビル選手権大会当日を迎えました。
エントリーナンバー6番の渡辺一宏は「赤パン」で出場!
予選審査で、何と!私は同点者複数の最下位で次の比較審査に進出決定。
もしつぎの比較審査で逆転できなければ、決勝進出できないという、まさに危機一髪な状態!
決勝審査では、自分が選んだ1分間の曲に合わせて自由にポーズをとる「フリーポーズ」で争われますが、もしここで敗退すれば、これまで練習してきたフリーポーズが披露されることなく会場を後にしなければなりません。
もう、やるしかありません!
ステージ袖からの写真。
バックポーズで観客席から顔が見えない時は、こんなひどい顔(笑)
すべて出し尽くしました!
そもそも減量して出せるものはもう何も残っておらず、すっかり干物状態(笑)
かえってそんな崖っぷち状態が、より集中して、せっかくの舞台を楽しもう!と割り切れるきっかけになったのかもしれません。
何とか決勝審査進出が決まり、フリーポーズできることになりました!
フリーポーズの音楽は、ROXETTE(ロクセット)の「Fading like a flower〜消えゆく花のように〜」にしました。
40代、50代といった私たちの世代では、「懐かしい」と思われる方が多いかもしれませんね。
私が以前仕事をしていた富山県の放送局でラジオの洋楽番組のパーソナリティを先輩アナウンサーから引き継ぐ時に、リスナーさんが「聴いておくべき基本の洋楽」として教えてくださったうちの1曲です。
それ以来私にとって大切なこの曲でフリーポーズを、と心に決めていました。
曲に合わせて、熱気ムンムンの会場に冷たい雪が降るシーンを再現。
そうそう、
「あなたとハッピー!」の垣花アナウンサーと新行アナウンサーも応援に駆けつけてくれました。
「デスクー!」の掛け声、ちゃんと聞こえてましたよ!
皆さんからいただいたたくさんの声援を力に、第24回東京オープンボディビル選手権大会マスターズ40歳以上級、9位入賞することができました。
初出場で予選通過が目標でしたが、おかげさまで目標以上の結果を残すことができました。
これまでずっと自分とは違う、関係ない世界の出来事だと思っていた体脂肪率一桁。
腕や背中、腹、脚だけでなく胸にまで血管が出てきたこと。
腹筋など割れたことがなく、ずっと1パック(笑)だと思っていた腹筋が6パックだったこと(笑)
そして、ボディビルの大会に出るということ、、、
大会直前は、報道部の皆さんから「日に日に痩せるし、色は黒いし、大丈夫か?」と心配されましたが(笑)
44歳にしてこんなにもたくさんの初体験ができる喜びを味わうことができました。
これも、指導やアドバイスをくださった皆さん、あたたかく見守り応援してくださった皆さんのおかげです。
私は去年春からニュースデスクとして仕事をさせていただいていますが、個性的で様々な道のプロである皆さんと「いい番組を作ろう」「もっと喜んでもらえるものを作ろう」「もっと楽しいことしよう」と切磋琢磨するこの環境に身を置くことがなければ、ボディビルにチャレンジしようなどと思うことはなかったはずです。
これはボディビルに限らず、決して特別な話ではありません。
誰にでも起こり得ることです。
私にできたのですから(笑)
「私には無理」「どうせ私は」と自分で自分の限界を決めてしまうのはもったいないことだと思いませんか?
小さくても一歩を踏み出せば、必ず道ができています。
そして、気付けばそれを応援してくれる人が増えています。
その声を力に頑張れる自分がいます。
そんな頑張っている自分を見て喜んでくれる人、勇気づけられる人、励まされる人が必ずいるはずです。
そんなきっかけをくれた「ラジオ」というメディアに出会えたこと、皆さんと出会えたことに感謝しています。
心からありがとうございました。
そして、あらためて、これからも「ボディビルダー ✕ ニュースデスク」渡辺一宏をどうぞよろしくお願いいたします。
追伸: 5月9日(月)の「上柳昌彦あさぼらけ」と「垣花正あなたとハッピー!」の中で、大会の結果報告をさせていただくことになりました。(予定)
番組でお会いしましょう!