瀬戸内寂聴 西行が23歳で出家した際に詠んだ歌
【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第611回 「春風の花を散らすと見る夢はさめても胸のさわぐなりけり」。これは23歳で突然出家した西行の歌です。私はこの歌を読むと、自分の胸になんともいいようのないさざ波が立ち騒ぐの…
【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第611回 「春風の花を散らすと見る夢はさめても胸のさわぐなりけり」。これは23歳で突然出家した西行の歌です。私はこの歌を読むと、自分の胸になんともいいようのないさざ波が立ち騒ぐの…
【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第610回 長い生涯には、古い恋や付き合い、友情を捨てなければならない曲がり角がやってきます。思い切って捨てて曲がってみると、案外爽やかな気分になれますよ。 瀬戸内寂聴 撮影:斉藤…
【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第609回 どんなに用心しても、長い人生には艱難辛苦(かんなんしんく)が全く訪れないということはありません。その時、自分の独自の個性を信じて、自分の往(い)くべき道に誇りを持って踏…
【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第608回 不幸は突然襲ってくるのではありません。すべて原因があって結果があるのです。これを因果、因縁、縁起といいます。この世の幸、不幸は、すべて原因があります。 瀬戸内寂聴 撮影…
【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第607回 自分だけが幸せになるのではなく、自分以外の誰かを幸せにするために、人間はこの世に送り出されてきたのです。 瀬戸内寂聴 撮影:斉藤ユーリ 《瀬戸内寂聴 新刊情報》 『いの…
【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第606回 見返りを期待する気持ちを捨てましょう。そうしないと、空虚さに取りつかれてしまいます。 瀬戸内寂聴 撮影:斉藤ユーリ 《瀬戸内寂聴 新刊情報》 『いのち』 瀬戸内寂聴 講…
【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第605回 人間が生きていくのに必要なことを知りたいなら、誰かを心から愛するのが一番いいと思います。 瀬戸内寂聴 撮影:斉藤ユーリ 《瀬戸内寂聴 新刊情報》 『いのち』 瀬戸内寂聴…
【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第604回 人に去られる人間より、人に別離を告げる人間の方が薄情とは必ずしもいいきれません。 瀬戸内寂聴 撮影:斉藤ユーリ 《瀬戸内寂聴 新刊情報》 『いのち』 瀬戸内寂聴 講談社…
【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第603回 人は何をしてもいいのです。でも、自分がしたことには自分で責任を持ちましょう。捨てられたとか、騙されたとか、人のせいにするのはとてもみっともないですよ。 瀬戸内寂聴 撮影…
【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第602回 十人寄れば十人それぞれの個性があり、その一人ひとりの違いこそ、彼らが人間である証なのです。 瀬戸内寂聴 撮影:斉藤ユーリ 《瀬戸内寂聴 新刊情報》 『いのち』 瀬戸内寂…
【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第601回 人間の寿命はいつまで続くかわかりません。だから、生きている間は一生懸命生きて、人に優しくしましょう。いくら優しくしても心は縮みも減りもしませんよ。 瀬戸内寂聴 撮影:斉…
【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第600回 現象に振り回されて右往左往するのは損です。どっしり構えて本当にしたいことをしていれば、必ず道が開けてきます。 瀬戸内寂聴 撮影:斉藤ユーリ 《瀬戸内寂聴 新刊情報》 『…
【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第599回 「心暗きときは、すなわち遭うところ、ことごとく禍(わざわ)いなり。眼(まなこ)明らかなれば、途(みち)に触れて皆宝なり」、空海の言葉です。マイナス志向を捨て、プラス志向…
【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第598回 “あの人は根性が悪そう”と思うのが先入観、“この人はとても優しそうだわ”と思うのも先入観です。案外、根性が悪そうな人が優しくて、優しそうな人が意地悪かもしれない。自分の…
【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第597回 人生とは、会って別れることの繰り返しです。旅が私を招き、旅情がひとしお私の身にしみるのは、旅で出会うすべての風景や人には、訪れる別れを前提として接するためではないでしょ…
【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第596回 私は、人生とは何かに出会うこと、巡り合うことの重なりだと思います。この世で誰かに、本に、音楽に、映画に、ペットに巡り合うことに幸福の鍵があります。 瀬戸内寂聴 撮影:斉…
【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第595回 去りゆく者に取りすがる苦しみは、その愛が深ければ深いほどつらく悲しいものです。 去る者は追わないこと。 瀬戸内寂聴 撮影:斉藤ユーリ 《瀬戸内寂聴 新刊情報》 『いのち…
【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第594回 生きる上で大切なのは成功でもお金でもなく、愛です。誰かを愛する時に心に抱く喜び、そして誰かに愛されていると思う時の有り難さ、嬉しさ、それこそが人間の最高の喜びなのです。…
【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第593回 病気になった時、なんとしても自力で治ろうと心を奮(ふる)い立たせましょう。どんなにいい医者がいても、いい薬があっても、最後は治ろうという自分の気力がないと、怪我も病気も…
【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第592回 自分がどう生きたいかということを考え、正直に自分の意思を貫くこと。それが結果的に、幸福につながるのだと思います。 瀬戸内寂聴 撮影:斉藤ユーリ 《瀬戸内寂聴 新刊情報》…
【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第591回 死ぬことを「往生」というのは、仏教では来世を信じ、この世で死ぬことは、あの世に往(い)って生まれ直すことと分別しているからです。 瀬戸内寂聴 撮影:斉藤ユーリ 《瀬戸内…
【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第590回 ライバルのないところに個人の才能は伸びません。好敵手に恵まれることは、とても幸せなことです。 瀬戸内寂聴 撮影:斉藤ユーリ 《瀬戸内寂聴 新刊情報》 『いのち』 瀬戸内…
【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第589回 「人の振り見てわが振り直せ」という言葉があります。人間は他人のことは目につき批判したがりますが、自分のことはわかっていないのです。 瀬戸内寂聴 撮影:斉藤ユーリ 《瀬戸…
【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第588回 自分一人ではたいしたことはできません。多くの人に支えられて自分は生きているということを、いま一度心に刻みましょう。 瀬戸内寂聴 撮影:斉藤ユーリ 《瀬戸内寂聴 新刊情報…
【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第587回 自分の人生に見切りをつけてはいけません。まず好きなことをやってください。好きなことは必ず実を結びます。 瀬戸内寂聴 撮影:斉藤ユーリ 《瀬戸内寂聴 新刊情報》 『いのち…
【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第586回 故人をいつまでも忘れないために、一周忌とか三回忌、お盆といった行事があるのです。 その時には、亡くなった方々をみんなで思い出してあげましょう。 瀬戸内寂聴 撮影:斉藤ユ…
【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第585回 忙しいという字は、「心を亡(うしな)う」と書きます。私は自分の多忙さを反省するたび、心をうしなってはいないかと、自分の心をのぞき込むことにしています。 瀬戸内寂聴 撮影…
【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第584回 血の繋(つな)がりとよくいわれますが、そうでしょうか。生きるということ、愛するということは、他人でも、共に生活を分け合うことで、喜憂(きゆう)をひとつに味わうことだと思…
【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第583回 自分が不幸になったりつらくなったりすると、他人を憎んだり世の中を恨んだりします。でも、そんな時、逆に他人を思いやることができれば、自然にいい笑顔になって、今度は自分を助…
【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第582回 私は、他人から惨めと同情されていたような時でも、自分では「これは通過する一時的な現象で、私はこのままで終る筈がない」と思っていました。そのプライドが、いつの災厄の時も私…