インドで開催中のサッカーU-16(16歳以下)アジア選手権で、日本が快進撃。
あす29日準決勝ではイラクと対戦します。
ここで、ますます評価を高めているのが、日本のメッシになると評判の久保建英(たけふさ)15歳。
2020年東京五輪では中心選手になることは間違いないでしょう。
久保は小学2年生で地元川崎市にホームを置くJ1フロンターレのU-10でプレー、小学校3~6年までで構成され、約600人が応募して、合格したのは、わずか3人いう狭き門。
6歳の時「FCバルセロナへ行きたい」と自らが宣言。チャンスが巡ってきたのが横浜で開催された2009年「FCバルセロナキャンプ」で、300人が参加してMVPに選出されました。
特典はバルセロナが地元で行うスクールでのトレーニングですが、ここでも、久保は注目の存在でした。
そうして、通常は13歳以上のスペイン人でなければ入団できない、カンテラといわれる下部組織にわずか9歳で迎えられました。
あのメッシでさえ入団は13歳、地元ではものすごいニュースになったそうです。
では、どこがすごいか。
「技術は当然。それ以上に、先の先を読む能力」と関係者が異口同音にいいます。
2歳の頃からサッカーに親しみ、ご両親が「外で遊ばせる」「楽しいことを優先する」といった子育てを行いました。
年間350日以上サッカーボールを蹴って、テレビゲームなどはさせない。
また、ベビーカーも使わずに裸足で歩くなど、ひと昔ふた昔前当たり前だったことを取り入れたそうです。
加えて、サッカーだけをやらせたわけではなく、小学校入学前まで絵本などを含み、週に20冊は本の読み聞かせをしてきました。
語学も堪能で、日常会話のスペイン語をわずか2カ月程度でマスター。やはり読み聞かせの効果でしょうか、ヒアリング能力は抜群でした。
このようにサッカーだけに特化せずに育てることも並行して行ったそうで、さらに先の先を読む能力は、この頃からすごいといわれてきました。
サッカーはもちろんチームはレクリェーションとトレーニングの一環で、卓球やバドミントンなどの異種競技を取り入れていますが、他の選手が全くかなわないそうで、先を読む能力がある証明になっています。
では、それほどの選手が、なぜ、2015年に帰国したかというと、バルセロナが2013~4年にかけて外国人選手補強問題でFIFA(国際サッカー連盟)からペナルティーを受けたからです。
そういうわけで帰国後はFC東京へ。
ところがFC東京がうまく育成できるか-に日本代表やバルセロナのスタッフも気をもんでおり、特にバルセロナは育成スタッフが見守り続け、リポートをチームへ送っています。
昨年、横浜でFCバルセロナが優勝したクラブワールドカップで久保をVIP席に招待するなど、囲い込みで18歳になれば再獲得しようという狙いを隠していない。
FC東京も9月16日にJ1出場が可能な二種登録を済ませました。
ニュースターの登場。
現在インドFCゴアで監督をつとめるジーコさんまで、噂を聞きつけて、あすの試合を視察するそうです。
9月28日(水) 高嶋ひでたけのあさラジ!「スポーツ人間模様」