Jリーグ史上最年少出場記録が更新されることが濃厚になってきました。日本のメッシとして、世界的に名を知られる久保が、東京・駒沢で行われるJ3長野戦で中学生Jリーガーとして、新たな1歩を踏み出します。
まだ出場確定とはいきませんが、Jリーグから、報道陣へ、「取材は公共の交通機関をご使用ください」と異例のお願い。また、この1試合限定でケーブルテレビ、それから飲料メーカーのスポンサーがつきました。
ここまで舞台が整って、所属するFC東京も出さないわけにはいきません。すでに9月には、Jリーグ公式戦へ出場可能な2種登録を済ませています。
中学生Jリーガーといえば、04年3月、中学を卒業直前の森本貴幸(現川崎)が東京ヴェルディ時代、15歳10カ月6日で出場を果たしました。出場が決まれば久保は15歳5カ月1日。最年少記録を大幅に更新するわけです。
9歳でスペインの名門、FCバルセロナ入団テストに合格。スペイン語をマスターして、マシアと呼ばれる寮生活でも同世代から人気がありました。物おじせず、167センチ・60キロと小柄ながら、フィジカルがずば抜けている。
現在、インドで監督を務めるあのジーコさんが現地で開催されたU-16アジア選手権を直々に観戦。
「おもしろい子だ。今までみた日本人では、小野伸二がダントツにうまい選手だったけど、それ以上の才能を感じた。テクニックがすごい」
と絶賛しました。
本来なら、そのままバルセロナで囲い込みしたかったのは当然ですが、昨シーズン、外国人補強問題のあおりを受けて帰国しました。いうなれば、FC東京で一時預かる形。
FC東京では久保選手に育成については神経過敏になっていて、石橋を叩かざるを得ないようです。何より怖いのが故障です。
U-16日本代表・森山佳郎監督は、
「よくドリブルが飛びぬけているといわれるけど、久保のすごさはそこではない。ボールを持ったら必ず仕掛ける。つまり、1人でゴールを目指すスタイルがいい」
と解説。
いろいろと危惧される点もあるようですが、日本サッカー協会・西野朗技術委員長は、来年5月、韓国で開催されるU-20ワールドカップへ久保を、飛び級で日本代表入りさせる腹積もりがあるという。
来年、50歳になるカズも「夢のような話だ。でも、試合に出れば年齢など関係ないけどね」とエールを送っています。
11月4日(金) 高嶋ひでたけのあさラジ!「スポーツ人間模様」