巨人の主力選手の契約更改が24日、スタート。首位打者などのタイトルを獲得した坂本が、1億円アップの3億5,000万円でサインしました。
最高年俸と言えば、これまでは阿部慎之助だったのですが、20%減の2億6,000万円で契約を更改しています。3年連続で年俸が減少。とはいえ、プロ入団以来、阿部に巨人から支払われた給料は、少なく見積もっても43億円になります。
来季の目標は、あと83本に迫った通算2,000本安打の達成。意外なことに巨人生え抜きの2,000本は川上、長嶋、王、柴田と、わずかに4人。大卒にいたっては、長嶋以来というのですから、かなりのモチベーションとなることは間違いありません。
伸び悩んでいた大田が移籍しましたが、これは阿部を生かす布陣を敷くため。来季は堤GMから直々に、「1塁をフルで」と伝えられた。ドラフト1位の岡本は1塁、3塁がポジションですが、阿部を固定すれば、3塁は必然的に村田ということになります。
となると今季と変わらないメンバーとなり、宮崎秋季キャンプで村田ヘッドコーチがボヤいた、
「若手を見回しても、慎之助、(坂本)勇人、(村田)修一を脅かす若手がいない」
が現実になります。巨人では広島やDeNAのように若手がいっこうに育たない。
今シーズンは2位といっても、優勝した広島には何と、17.5ゲーム差をつけられての屈辱的なものでした。
高橋監督は、阿部慎之助について、
「今年は本人に任せてきて失敗。来年はそうはさせない」
と周囲には漏らしている。
それを察知した阿部は、今月から沖縄・伊江島で異例の自主トレをスタートさせています。
03年の右肩痛が引き金―となって、両太もも、両足ふくらはぎなどの故障に悩まされました。しかし、ここで引退していくようでは男が廃る。周りの厳しい空気、ファンからの叱責は十分、阿部に届いています。この時期での沖縄入りは、来季こそはという本人の意気込みなのでしょう。
11月25日(金) 高嶋ひでたけのあさラジ!「スポーツ人間模様」