期待した選手が想定の成績を出さなかった 阪神タイガース・金本知憲監督(48歳)スポーツ人間模様

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金本監督のことは現役時代からよく存じ上げていて、広島に行けば一緒にフグを食べる仲なのですが、1カ月ほど前にテレビ局の企画でインタビューをしました。

金本知憲

【プロ野球阪神秋季練習】金本知憲監督=甲子園球場 写真提供:産経新聞社

金本監督1年目の今年の阪神の成績は、64勝76敗3引き分け。セ・リーグ第4位でCS進出ならず。首位広島とのゲーム差は24.5ゲーム差でした。

インタビューの際、

「今年の阪神タイガースのキーワードは想定外だと思うのですがいかがですか」

と聞いたところ、

「その通り。期待した選手が期待どおりの成績を出さなかった」

と答えました。そこには二人の選手があがっています。

一人は藤波新太郎投手。今年の成績は7勝11敗。入団以来続いた連続二ケタ勝利は3年で途切れる期待はずれ。将来のエースと言われていますが、7勝止まりでした。

もう一人はメジャー移籍を翻意してタイガースに残った、その点では頭が下がるのですが、鳥谷敬選手。これまで3割を打ち続けてきたのですが、長打力、ホームランの数が足りませんでした。今年は二けた以上のホームランを打ってほしいと言っていたのですが、ホームランはおろか途中で休場してしまいました。

休場の間に鳥谷選手のポジションである遊撃を新人の北條史也選手に奪われてしまい、鳥谷選手は3塁に回るという屈辱的な状況。

この二人がそこそこ活躍していればAクラス入りは間違いなかったのですが、どうしてこうなってしまったのか。スター選手扱いをしてしまったということも一つの原因かもしれません。

加えて気になるところは、関西のマスコミがこれまで金本監督に聞くことのできなかったこと。

去年まで阪神に在籍した新井選手。広島からFAで移籍してきて、いわば金本選手の弟分です。この新井選手が今年、広島に出戻って打ちまくり、大活躍をしました。このことについてどう思っているのだろうか。みんな本当は聞きたくてしかたなかった。でも聞けない。それをズバリ、聞くと、

「水が合わなかったんだろうね」

と憮然とした表情で言っていました。

さて、今年のFA戦線で阪神が獲りにいっているオリックスの糸井選手。3割30盗塁は間違いないだろうと言われています。おそらく糸井選手だったら水が合うのではないかと金本監督はご執心です。タイガースにとっては新城選手の再来と大いに期待できます。

(高嶋ひでたけが休暇のため、ピンチヒッターパーソナリティ須田慎一郎が担当)

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11月14日(月) 高嶋ひでたけのあさラジ!「スポーツ人間模様」

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