いよいよ、挑戦開始!米女子ツアー・デビュー戦女子プロゴルフ・畑岡奈紗(18歳) スポーツ人間模様

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2017年の米女子ツアーが日本時間の昨夜、バハマ・パラダイス島で開幕。昨年の日本女子オープンで史上初のアマチュア優勝を果たし、プロ転向した畑岡奈紗もルーキーとして出場しています。

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第1ラウンド、1番でティーオフする畑岡奈紗=オーシャンクラブGC(共同) 写真提供:共同通信社

はじめから米ツアーを主戦場と選んだ畑岡ですが、社会人から直接、メジャーリーグ挑戦を表明して、セットアッパーとして今日の地位を確立した、マーリンズの田沢純一を思い出させます。

オフは表彰式出席が相次ぎ、改めて自身が達成した偉業のすごさを感じたに違いありません。同時に、マスコミからの取材攻勢など、わずか1勝で人生が変わったとはこのことでしょう。でも、畑岡から受ける印象は、物事に動じない力強さ。ぶれない精神の持ち主であることが伝わります。

通常、日本人がプロへ転向するプロセスとしては、日本ツアーのプロテストを受験して、ライセンスを手に入れ、何シーズンか過ごした後、米ツアーへ挑戦する-ことがセオリーでした。でも、畑岡は、それ以前から口にしていた「米ツアーでプレーする」ことを貫きとおしたのです。

国内のレギュラーツアーで優勝すると、1年間のツアー出場権が得られます。そのためには、TPD(トーナメント・プレーヤー・デビジョン)単年登録を行う。その登録料金は、消費税別で50万円。決して、安くはありません。毎年、ツアー出場のためにはプロテストに受かり、LPGA会員の資格を取らない限り、TPD単年登録を繰り返さなければいけなかったのです。

しかし、今年からさまざまな規定が改定され、日本のツアーで優勝することでLPGA会員の資格を得られることになりました。TPD単年登録を繰り返す必要がなくなるわけです。

わかりやすい例は、イボミでしょう。日本ツアー20勝、2年連続の賞金女王で圧倒的な人気を誇っているにもかかわらず、日本ツアーの正式メンバー(LPGA会員)ではない。このあたりが引き金となって、規約が変わった。畑岡のポテンシャルからすれば、優勝は夢物語ではありません。

これまで、様々な選手が米ツアーに挑戦してきました。樋口久子や岡本綾子、最近では宮里藍など成功した選手もいれば、健闘空しく帰って来る選手も少なくありません。18歳の畑岡が果たして、どこまで頑張れるか。

「2020年、東京オリンピックで金メダルを獲る」と宣言しています。度胸のある畑岡に期待していいのではないでしょうか。

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1月27日(金) 高嶋ひでたけのあさラジ!「スポーツ人間模様」

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