昨日20日都内のホテルでLPGA(日本女子プロゴルフ協会)2016年シーズン表彰式『LPGAアワード』が開催され、イ・ボミが年間最優秀選手賞、賞金女王、平均ストローク第1位など、5つのタイトルを獲得しました。
しかし、イが「きょう、一番うれしかった」と話したのは、今年から新設された資生堂ビューティー・オブ・ザ・イヤーの受賞とのことです。
この賞は美しくて強い選手に与えられるもの。シーズンを通して、極秘で評価委員会がギャラリーに混じってトーナメントを視察。コースでのふるまい、美容意識の高さ、ファンサービスや、最終戦までの成績、コース外での社会貢献活動など、総合的に判断して選出するものです。
受賞インタビューで、きれいな肌を保つには、どうしたらいいかと質問を受け、
「きれいな心でいることです」「3年前から、資生堂さんの化粧品をつかっている。いい成績を残せたのも、そのおかげです」
とスピーチした。即興でもそんなトークができる。改めて、その魅力を再発見しました。
終わってみれば、大ブレークした昨年の3冠を超える、5冠を達成した2016年。ところが、イは、
「シーズンを通してショットの調子があまりいいとは言えなかった。とても苦しい1年」
と語っています。今季の勝ち星は5勝。昨年の7勝に及ばなかったのは、8月に4勝目をあげてから約3カ月、優勝から遠ざかっていたからでしょう。上位には顔を出しても、あとひと押しが足りない。
「体が疲れて、毎日が苦しかった。母には毎晩、ゴルフを休みたい。そればかりを繰り返していました」
と言います。
「ある時、ギャラリーの皆さんにいいプレーができなくて、ごめんなさい。そう、話すと、『そんなことはない。私たちは、ボミさんの笑顔を見に来た。ありがとう』と逆に励ましてくださった。有難かったです。だから、私は成績が良くない時でも、精いっぱいの笑顔をお見せしようと誓いました」。
シーズン中は、口にしなかった心の葛藤をこの日、初めて打ち明けています。
表彰式では、5冠のイがほぼ主役を独占状態。トロフィーの他に、贈られたのは賞金が計800万円と、727万円相当、副賞の高級車。今年もイ・ボミの1年でした。
12月21日(水) 高嶋ひでたけのあさラジ!「スポーツ人間模様」