巨人へFA移籍した陽が昨日、都内のホテルで入団会見を行いました。これで巨人は今オフ、DeNA・山口俊、ソフトバンクの森福と、史上初めてFA3選手を獲得。また、他でもトレードや、元楽天のマギーなどの外国人選手を含め、25億円ともいわれる大型補強がほぼ完了です。
「伝統ある球団。個人の成績よりもチームの優勝に貢献したい。興奮している」
と、陽は語りました。何より、背番号2がうれしそう。王さんの1番と、長嶋さんの3番の間という、巨人ではちょっと重みが違います。
また、この日、陽が着用した赤のネクタイは、堤ゼネラルマネジャーからのプレゼント。特別な存在を思わせます。それにしても、腑に落ちないことが…。巨人が陽の獲得に本格参戦することを明らかにしたのは、今月4日です。噂はあったものの、わずかの期間で契約にこぎつけた。
当初、フロントは陽獲得に、あまり熱心ではなかったといわれています。それが本社からの「絶対に獲れ!」のひとことで、エンジンがかかった。それは台湾市場へ目を向けたからです。なるほど、今季は3軍の川相監督が若手選手を率いて台湾遠征を行ったほか、巨人と台湾のOB戦まで開催されました。一方で、地元の注目を表すように、入団会見には台湾から7社のメディアが取材に訪れたほか、球団のSNSで生中継をしました。
このフィーバーに地団駄を踏んでいたのは、陽がFA宣言してすぐに手をあげたオリックス、楽天でしょう。ともに3年9億円の条件を提示していましたが、巨人は5年15億円。関西は今、台湾からの観光客が多く、特にオリックスは、外国人観光客を球場へ呼ぶために、その目玉にしたかったらしい。
首位打者などのタイトルを獲得した坂本を除けば、ベテランは大幅な減俸でした。その資金を投入して、V奪回のための大補強。首脳陣は競争を示唆しても、大金を払って獲得した選手を起用しないわけがありません。
陽は2013年の盗塁王で、高橋監督は、
「走攻守、3拍子揃った、主軸として力になってくれると期待している」
と話しています。しかし、14年右肩痛、15年左手骨折、16年が右肋骨の骨折など最近は、故障が多い。このあたり、G党にはちょっと気になるところです。
12月20日(火) 高嶋ひでたけのあさラジ!「スポーツ人間模様」