2年連続賞金女王達成。28歳になるも「結婚願望はない」女子プロゴルフ・イ・ボミ(28歳)スポーツ人間模様

By -  公開:  更新:

昨日20(日)に終わりましたエリエールレディス、優勝は台湾のテレサ・ルー選手でしたが、イ・ボミ(韓国)が9アンダーで26位に入り、次週の最終戦を残して、2年連続賞金女王が決定いたしました。

イ・ボミ

【女子ゴルフ大王製紙エリエールレディスオープン】プロアマ 9番H ティーショットを放ち笑顔を見せるイ・ボミ=エリエールGC松山 写真提供:産経新聞社

昨シーズンの獲得賞金2億円突破は、日本の女子ゴルフ界に衝撃を与えました。美しくて強い。外国人選手が日本人選手を押しのけて、ナンバーワンの実力と、ナンバーワンの人気を得た稀有な例です。
あまり、ゴルフに関心がない方は、なんでそんなに人気があるの? と疑問に感じるでしょう。でも、試合でギャラリーとして直接、接すると謎がとけるはずです。スマイルキャンディーと異名をとる笑顔。それから気さくな人柄など、まさに行けばわかる!
ただし、愛敬だけで通用するほど、勝負の世界は甘くはありません。今年も昨年の年間7勝には及ばないものの、ここまで5勝をあげ、獲得賞金も1億7,411万4,764円。1試合平均の獲得賞金は、644万8,695円。1打毎にすると、約3万円を稼いでいる計算になります。

「皆さんに去年のイメージが残っているから、今年はダメだと思われることがイヤでした。本当の私は、それほどプレッシャーに強くはありません。」

と言い、

「今年は、8週間連続の試合をはじめて経験。体調がいまひとつでした。だけど、私はプロゴルファーだから、練習をしないといけない。でも、練習をするともっと体調が悪くなるなど、とても苦しいことがありました。私はロボットではありません。人間ですからね」。

よくお相撲さんは、けがは稽古しながら治すといいますが、イ・ボミは練習をかかさずに体調を戻し、2年連続の賞金女王になったのです。
さて、28歳といえば、そろそろ結婚も…というプライベートも、ファンとすれば、気になるところでしょう。そんな質問をぶつけると、

「結婚願望はありません」

ときっぱり。その理由が泣かせます。

「父を亡くしたことのショックが大きい。誰かと結婚したとします。それで先に旦那さんがなくなったら…。そういうことを先に考えてしまう」。

さらには、こんなエピソードを明かしました。

「日本に来てから、人生観が変わりました。日本の女性をみていて、雰囲気や大人の魅力をとても感じる。確かに、20代の美しさがあるでしょう。だけど、経験を積んで、自分を磨いていけば、30代はもっと輝くことができるのではないか、と思います。30歳になったボミは、格好いいと思います」。

と笑っています。
最終日の昨日は俗にいう裏街道の10番スタート。にもかかわらず、優勝争いをしているような大ギャラリーが、朝から大声援をおくっていました。益々、日本のファンが増えそうなイ・ボミ選手です。

radiko_time_1129

11月21日(月) 高嶋ひでたけのあさラジ!「スポーツ人間模様」

Page top