ここ数年、日本のフィギュア界はワールドカップやオリンピックで大活躍。
まるで日本のお家芸のようになっていますが、今のように日本の選手が海外で活躍する以前、フィギュアスケートで話題になるのは海外の選手でした。
本日は日本でも大きく報道された2人のアメリカ人フィギュアスケートの選手について触れてみたいと思います。
その一人、1972年の札幌オリンピックで「銀盤の妖精」「札幌の恋人」と呼ばれフィギュアのアイドルとなったジャネット・リンを覚えているでしょうか。
雑誌のグラビアにも登場するほど、当時の人気は高いものでした。札幌五輪では演技中に尻もちをつくも、笑顔で演技を続けました。
その氷上の笑顔が「リンスマイル」と世界中に絶賛され、銅メダルを獲得。
しかし、その時の金と銀メダルは誰だったのか思い出せない。そのくらい、日本中がジャネット・リンに注目していたということです。
もう一人はドロシー・ハミル選手。1976年のオーストリアのインスブルックオリンピックで金メダルを獲りました。当時19歳。
このハミル選手、「ハミルカット」という髪型で、リンクでクルクルと回った時には髪がフワッとなるのですが、着氷した時にはパッと収まる。
髪型が乱れないということで世界中がそのハミルカットを真似し、憧れの的となりました。
実は、このハミルカットの考案者は須賀勇介という日本人のヘアーデザイナー。
ニューヨークでナンバー1と言われる、ジャクリーン・ケネディ、ダイアナ・ロス、バーバラ・ストライザントなど、錚々たるセレブたちが顧客のサロンで働いていました。
黒柳徹子さんの、あの玉ねぎ頭も須賀さんの考案だということです。
ジャネット・リンの「リンスマイル」にドロシー・ハミルの「ハミルカット」。銀盤の話題はまだ海外選手のものでした。
伊藤みどりが女子選手として世界初の3回転連続ジャンプに成功し、アルベールビルオリンピックで銀メダルに輝いたのは1992年のこと。
それまでには20年近い年月が必要でした。
(高嶋ひでたけが休暇のため、増田ユリヤが担当)
11月15日(火) 高嶋ひでたけのあさラジ!「スポーツ人間模様」