貴乃花親方のアドバイスは「がっぷり四つと品格」大相撲大関・豪栄道豪太郎(30歳)スポーツ人間模様

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13日、初日を迎える大相撲九州場所。
綱とりを目指す豪栄道は、順調な仕上がりを見せています。
あれだけ、今場所こそはと期待されていた稀勢の里は、ほとんど話題にもなりません。世間の空気とは現金なものです。

豪栄道

二所ノ関一門による連合稽古に特別に参加し琴奨菊を圧倒する豪栄道=福岡県大野城市の田子ノ浦部屋宿舎 写真提供:共同通信社

9日には横綱の日馬富士と3番げいこを行い、14回戦って10勝4敗と豪栄道が勝ち越したということですから、これまでとは明らかに違います。
今年1月場所で優勝をした琴奨菊は、日本人力士として10年ぶりの優勝ということで場所後、マスコミ等にひっぱりだこになり、結果、横綱取りはうまくいかきませんでした。
豪栄道も西大宮から母校の埼玉栄高、大阪・寝屋川と3度の優勝パレードを行うなど大忙しの毎日でした。
所属する境川部屋も初の幕内優勝力士を送りだして、活気が違います。
関係者によると、「全国17都道府県から、各地の名産品が連日、届けられる。後援者や、ファンからは、日本人横綱を誕生させてください、というメッセージつきです」と話しています。
20年前、全勝Vを飾った日本人力士は、横綱貴乃花でした。現在は、巡業部長。秋巡業では、直々にけいこをつけてもらえるという破格の扱い。

「突き押しなどはもういい。これだけ、力がついたのだから、がっぷり四つのけいこをしなさい」

とアドバイスを受けています。横綱になるため、土俵上の品格をみにつける。
ただ、がむしゃらに勝つのではなく、堂々とした相撲で。要は帝王学です。
豪栄道は、「ありがたいです」と大感激。
先場所後は、うかれることなく、計画的にけいこを行っている点も見逃せません。
秋巡業の当初、1週間程度は基礎運動である、しこや、すり足のみを繰り返していました。これは、本人が意識してそうしたといえるでしょう。

「秋場所前から、足裏マッサージをしている。それをやった結果がとてもいい。砂をよりつかめる。すごく良かったと思います」。

横綱審議委員会もバックアップを惜しまない。優勝なら文句なしで、たとえ優勝を逃しても14勝をあげれば横綱昇進を示唆。
13勝でも優勝決定戦へ進出すれば、横綱にする意向です。
日本人横綱誕生にむけての期待を全身で感じている豪栄道ですが、全く浮かれた素振りはなし。この真剣さが九州場所で花開くかもしれません。

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11月10日(木) 高嶋ひでたけのあさラジ!「スポーツ人間模様」

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