秋場所の優勝を決めていた豪栄道が千秋楽も快勝、カド番から史上初の全勝優勝を飾りました。
1996年秋場所の横綱貴乃花以来20年ぶりの日本人力士全勝制覇など記録づくしの初優勝です。
その貴乃花親方は現在、巡業部部長をつとめているだけに「巡業中のけいこの賜物」と大絶賛のメッセージを送りました。
優勝の要因を質問された豪栄道はぽつりと「食事を変えたからなぁ」と漏らしました。
週4回の焼き肉店通いは変わらないものの、朝のけいこを終えた後のちゃんこでは炭水化物を口にせず、サプリメントなどを摂るなど食生活を改善。
さまざまな故障も癒え、夏巡業でも意欲的なけいこを連日熱心に行っていました。
元々力はあり、条件が揃っただけに、優勝しても不思議ではありませんでした。
思い出すのは2010年に発覚した野球賭博問題に豪栄道も関与していたということで、名古屋場所の休場を勧告され十両へ陥落しました。
この時は境川親方(元小結両国)も謹慎。
唯一の楽しみの散歩も封印して、けいこが終わった後、土俵のまわりを何週も歩く姿をみた豪栄道は「オヤジ(境川親方)のために、必ず恩返しをする」と誓ったそうです。
2014年には大関へ昇進しましたが、それからは今ひとつ振るわず、今場所、4度目のカド番からようやく復活しました。
横綱昇進の内規は2場所連続優勝、または、それに準ずる成績ということで、昨日あたりの二所ノ関審判部長の話によると、3横綱を総ナメにして、少なくとも14勝くらいすれば一気に昇進というようなことを言っていました。
そうなれば今場所休場の白鵬も黙っていません。もちろん稀勢の里も狙っています。締めの九州場所が楽しみです。
9月26日(月) 高嶋ひでたけのあさラジ!「スポーツ人間模様」