「9キロ減量して84キロ~西武時代のベスト体重に戻した」ソフトバンク・松坂大輔投手(36歳) スポーツ人間模様

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プロ野球今年のキャンプで注目されるのが、かつて怪物の名をほしいままにしたソフトバンクの松坂大輔投手。“松坂世代”と言って、松坂を中心に活躍している選手たちがひとくくりで称されたりもしました。

今シーズンは工藤監督も佐藤投手コーチも「おっ!変わったな」と言ってびっくりしているそうです。では、3年契約の最終年を迎えた松坂のどこか違うか?といわれたら、やはり全体的に身体がすっきりしたことです。
事前に用意されたキャンプで配布されているメンバー表には93キロと表記されていますが、

「9キロ減量して84キロ。西武時代のベスト体重に戻した。」

と語っています。

松坂大輔(左)20161002楽天―ソフトバンク5回に登板し5失点でマウンドを降りる:コボスタ宮城(右)20170201ソフトバンク宮崎キャンプ初日ブルペンで投球練習するソフトバンクの松坂:宮崎

ソフトバンク松坂大輔 (左)20161002楽天―ソフトバンク5回に登板し5失点でマウンドを降りる:コボスタ宮城 (右)20170201宮崎キャンプ初日ブルペンで投球練習:宮崎 写真提供:共同通信社

昨シーズンまでは、顔はもちろん、全身にぜい肉がついていたのは一目瞭然でした。ファンでもおやっと首をひねるほどで、それで抑えられるほどプロは甘くはありませんでした。
2016年10月2日の楽天戦で日本復帰以来初の1軍登板を果たしましたが、1回を被安打3、5四死球、暴投1の5失点と叩きのめされ、それ以前にも増して、限界説がクローズアップされるようになりました。
2015年から3年12億円の大型契約ですから、「給料ドロボー」と叩かれたのは致し方がありません。

復帰早々から、ダルビッシュや田中が信頼を寄せていた佐藤投手コーチから、さまざまなアドバイスをおくられたにもかかわらず、右から左へ受け流すことが繰り返され、とうとうサジを投げられる始末で、近寄りもしない状態でした。
引退もささやかれていたものの、工藤監督が「絶対にあきらめるな」と激励したことで一念発起したらしいのです。

キャンプ初日からブルペンで59球。
3日には自ら志願して打撃投手をつとめて、ブルペンと合わせ161球を投げ込み、4日にも右手中指のまめで途中切り上げるまで135球。
7日は約1時間30分で239球と、入団数年の若手が自身をアピールするがごとくの頑張りで、きのう8日は投内連携やキャッチボールでノースロー調整。
まだ、先は長いとはいえ順風満帆のスタートです。

技術的なことをいうと、どこが違うといえばツーシームを投げられるようになったことです。球種が増えて、内容も単調ではなくなりました。
そこで、今年の松坂は期待できるのではないか?ということになりますが、一方で、ソフトバンクは12球団屈指の投手王国。
先発は6枠のすでに5枠が埋まり、残り1枠は摂津、大隣、東浜、ルーキーの田中などがひしめいており、残念ながら松坂には期待していないらしいのです。

復活を目指す松坂がクローズアップされるのは、誰でもわかる全国区のネームバリューだからでしょう。ペナントレース開幕は3月31日。その時に1軍にいるかどうかは予断を許しません。

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