トランプ大統領とフェイクニュース~アメリカと日本の報道の違いとは?

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3月30日 FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』今日の聴きどころ!①

アメリカのラジオ局ではパーソナリティーが支持政党を明言
6:32~ニュースやじうま総研!ズバリ言わせて!:コメンテーター宮家邦彦(外交評論家・キヤノングローバル戦略研究所研究主幹)

トランプ 大統領 演説 米 オハイオ 州

2018年3月29日、米オハイオ州で演説するトランプ大統領(ゲッティ=共同) 写真提供:共同通信社

“フェイクニュース”という言葉を広めたトランプ大統領

自身を批判的に扱う報道を「フェイクニュースだ」と揶揄するトランプ大統領。日本とアメリカで異なる報道の世界について外交評論家の宮家邦彦が解説。

高嶋)今回で最終回なのですが、トランプさんのフェイクニュースについて。日本だと“誤報”とか“偏向報道”とか、そういう言葉が無いわけではありませんが、トランプ大統領になってから“フェイクニュース”という言葉が有名になってしまいましたね。

宮家)“フェイク”という言葉も“ニュース”という言葉も昔からありましたが、これを一緒にして、しかも現職の大統領がメインストリームのメディアに対して使うというのは初めてだと僕は思いますね。

高嶋)それも手前勝手に、自分の意にそぐわない局はCNNでもなんでも「お前のところはフェイクニュースだ!」と。FOXテレビは好きなのですよね。

宮家)FOX大好きですね。トランプ大統領はFOXばかり観ているのですよ。それでそのコメンテーターを登用したりね。

高嶋)日本では「放送法第4条」を撤廃してしまおうとか、ネットとテレビの扱いを、NHKを除いて同じにしてしまおうとか、そういう動きもあるようですけれど、その辺はどうお感じになられますか?

宮家)その放送法の主旨も分からなくはないですが、アメリカにはそんなものは無いですから、もちろん倫理のコードとかいろいろとあるとは思いますが、政治的に中立ということは必ずしもやっていない。だからFOXがありCNNがあり、そしてCNBCがあって皆好き勝手なことをやっているわけですよ。それでその3つのテレビ局をずっと観ていると“3つのアメリカ”があります。それでも良いのではないかなと思います。
日本でも新聞はそうですよね。新聞だって色が着いているわけだから、放送が本当に影響力が強くて、それしか無いという時代ではないわけだから、もう少し多様性があっても良いかもしれない。

アメリカのラジオ局ではパーソナリティーも支持政党をはっきり言明

高嶋)最初知ったときに驚いたのですが、アメリカの新聞には、下段の広告欄にラジオ局の売り買いというのがけっこうあるのですよね。「このラジオを何万ドルだか何十万ドルだかで売る」とか。向こうの人に訊くと、昨日までジャズ専門だった放送局が、買われると翌日から宗教番組になってしまうとか、そういうのは普通にあることなのだそうですね。

宮家)ラジオ局はそれこそたくさんありますからね。

高嶋)大きな都市になると100局以上あるでしょう。

宮家)AMとFMを全て合わせればすごいですよ。朝から晩までクラシックをやっているところとか、ジャズをやっているところとか。

高嶋)パーソナリティーも大統領選挙のときなんか自分で支持する方をはっきり言って、相手を徹底的に貶すのですよね。

宮家)そうなのですよ。日本ではあそこまではなかなかできませんね。

高嶋)今日の新聞を見ていたら、東京新聞が安倍さんをどうも嫌いなようで「ゴマすり外交の限界 アメリカ頼みのツケ 日本は蚊帳の外」としています(笑)。

宮家)言論の自由だから良いのだけれど、これはアメリカだったら「フェイクニュースだ」と言われるでしょうね。

高嶋)トランプさんの「フェイクニュースだ」という決めつけの仕方、それから我田引水のあからさまな態度、日本だったら嫌われるような気がしますが、平気でやっていますね。

宮家)アメリカでも嫌われているのです。ただしおそらく3割くらいのアメリカ人、しかも我々が会ったことの無いような人たちが支持しているのですよ。

高嶋)ああいう考え方もありますよね。政治家になったら万人に好かれたいと思うのは間違いで、3~4割で良いのだと。

高嶋ひでたけのあさラジ!
FM93AM1242ニッポン放送 月~金 6:00~8:00

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