耳が遠くなった、テレビの音量が大きくなった…。難聴からわかる認知症との関係とは?

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2/19(日)FM93AM1242ニッポン放送ウィークエンド*ケアタイム『ひだまりハウス』~うつ病・認知症について語ろう(日 6:25~6:54・パーソナリティ町亞聖、ナビゲート・ドクター認知症専門医・朝田隆先生)、今回のテーマは「難聴と認知症の関係について」。

家族に「最近テレビの音量が大きい」と指摘されたことがある、会話が聞き取りにくい、不自由さを感じているけどそのままにしているという方、多いと思います。

60歳を超えてからの“加齢性難聴”をご存知でしょうか? 国立長寿医療研究センターが実施した全国難聴者数の推計65歳以上は1,500万人を超えていますが、難聴の治療や補聴器を使用している人は決して多くないとか…。難聴を放置しておくと、認知症をはじめ、様々な病気になるリスクがあると言われ、厚生労働省の認知症施策推進総合戦略通称、新オレンジプランには、難聴が認知症の危険因子として挙げられています。

この難聴と認知症の関係、耳が遠く聞こえにくい環境で過ごすと、脳の認知刺激が少ないため認知症の症状を見逃し認知症の進行を悪化させるとも考えられています。例えば、認知症の方に大きな声で話しかけると、相手は叱られていると思いこみ、会話が途切れ更に何度も聞き返そうとしますが、聞き返すことの行動が格好悪いと思いはじめ諦めてしまいがちです。この聞き返す行為は、とても大切なことで脳への刺激となり脳を働かせます。
朝田先生が患者さんを診ていて気づいた耳の聞こえ方ポイントがあります。患者さんに質問をすると「今、何をいった?もう一度。」と答えてくる場合があります。普通なら答えられるのに答えられない場合は、音として言葉が耳に入っているけど、何を言われたか理解できない可能性があり、早く気づくことで認知症の早期発見、認知症を進行させないサインにもなります。“加齢性難聴”、生活環境の中で家族の方が気づくことが多いと言われています。状況を判断するのは難しいと思いますので、最近、耳が遠くなって不便を感じるようになったら、面倒くさがらずに「耳鼻科を受診する」ことをおすすめします。

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2/26(日)朝6:25からの「ひだまりハウス」では、かつてはアイドル、現在はタレント、そして腸トレマイスターとしても活躍されている“つちやかおりさん”をゲストにお迎えし、お母様との介護の日々、そして現在の様子などを伺います。

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ウィークエンド*ケアタイム『ひだまりハウス』~うつ病・認知症について語ろう
FM93AM1242ニッポン放送 日 6:25~6:54 パーソナリティ町亞聖

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