森友学園籠池氏に補助金・行政手続きの仕組みを指南した人物とは? 高嶋ひでたけのあさラジ

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3/13(月)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』今日の聴きどころ!③

森友学園認可取り下げ~籠池氏に補助金・行政手続きの仕組みを指南した人物がいる?
7:10~やじうまニュースネットワーク:コメンテーター須田慎一郎(ジャーナリスト)

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国有地売却や小学校認可の問題を受け、会見する森友学園の籠池泰典理事長(右から2人目)と長男の佳茂氏(右端)=10日午後、大阪市淀川区 写真提供:産経新聞社

籠池氏 学校認可取り下げと理事長退任を表明

籠池氏)瑞穂の國記念小学院の設立の申請書を取り下げて参りました。苦渋の決断です。涙が出るような気持ちであります。なぜここまでされる?

大阪の学校法人森友学園が小学校設置の認可申請を取り下げ、籠池理事長が理事長を退任しました。旧国有地や補助金の返還がどうなるかなど、一連の疑惑に対する影響は今後も続きそうです。

高嶋)もうご承知でしょうけれども、経緯をニッポン放送報道部の畑中秀哉デスクお願いします。

畑中)週末の3月10日午後5時半過ぎに急遽始まった会見でした。一連の問題とは言いましても土地の問題に政治の関与を結びつける報道もありまして、その辺りがどうもややこしい話になってしまっている訳ですが、問題の発覚以降、初めて公式の会見を開いたということになります。冒頭にありました“恨み節”から始まりまして、大半が持論を展開と。こうした中で籠池さん、理事長の退任を明らかにしました。

籠池氏)何も悪いことはしておりませんが、やはりこの学校を建設しますよと言っておいて建設できなかったという風な責めは、私はきっちりと取らせていただきたいと思います。ですから理事長は退任させていただきます。後任は私の娘の千浪という人にお願いしたいと思っています。

畑中)ただ報道陣からはこの異なる契約書の存在など疑惑に対する質問が集中した訳ですが、これについては明確な回答は殆どありませんでした。契約書については「大阪府に提出した額が正しい」と、施工業者との食い違いについては「認識の違い」だと、こう述べております。

あくまでも間違ったことはしていないとする籠池氏とは?

畑中)では会見を取材いたしました産経新聞大阪本社社会部の今村記者と電話が繋がっています。今村さん、本当に突然始まった会見だったようですね。

今村)本当に突然でして、会見があるという知らせが届いたのも会見が始まる3時間くらい前ぐらいでした。

畑中)会見場はかなりすし詰め状態だったのではないでしょうか?

今村)会見の場所は法人が所在する幼稚園の中だったのですけれども、教室のような所でして、椅子も幼稚園児が使う椅子で、赤とか黄色とか青のカラフルな色が着いた幼稚園児向けの小さい椅子が40脚程並んでいる所に、カメラクルーなど含めて約150人が入っているような状態でした。

畑中)報道批判というのもあったようで「さあこれからという時に爆弾が炸裂した」なんていう言葉もあったようですけれども、これは産経新聞の方も名指しをされたという風に聞いておりますが。

今村)そうなのですね。その場で籠池さんは「産経新聞もえげつない報道をされた」という表現をされまして、しかし一体何を指しているのかは全く聞けず仕舞いだったのですが。

高嶋)非常に特異なキャラクターの籠池さんという人をずっと取材していて、この森友問題の本質はどこにあると思いますか? 最初は総理夫人のこととか、その前国会で総理も「大変良い学校だと聞いている」とか籠池“寄り”だったのですよね。それがいろいろ出てくるとどんどん距離を取っていくようになったのですけども。籠池さんは全く自分が悪いと思っていないでしょう? 恬として恥じない所がありますよね。

今村)そうですね。全く間違っていないというような姿勢がありますね。

高嶋)どんな人格だと踏みましたか? 長年の取材経験から。

今村)あの会見を聞いていて思ったのは、同席していた長男の方の口調からもそうだったのですが、自分たちは正しいことをやっている、日本の為の人材を育てる小学校を作ろうとしている、だから手続きなどを多少大目に見てもらいたいと、そういうような所が垣間見えますね。

高嶋)それは理事長としては非常に核心に近いものがあるのでしょうね。心の中心にきっと。

今村)そうですね。我々が先程の契約書の疑問などを投げ掛けても、滔々と自分は間違っていないというようなことを言っていました。

 

補助金・行政手続きの仕組みなどを熟知している“誰か”が裏にいる?

高嶋)須田さん、どう思っていますか?

須田)今回の、先週末の動きを見ていると、記者会見の前日には開設する意欲満々だったのですよ。だから1日も経たぬ内にその申請を取り下げたと、急転直下で何があったのかという所がひとつポイントなのですが。その中で大きな問題になってきているのは偽造された3通の契約書、これは明らかに有印文書偽造ですよ。それを申請したということは場合によっては詐欺とも取られかねない。従って刑事事件化しかねないという状況が今回の事で生んだのかなと思いますね。

高嶋)それはこれからありますかね?

須田)ええ。ただ先程高嶋さんが籠池氏のキャラクターの問題云々を言われていましたよね。私はこう思うのです。あの人物がここまで緻密なやり方はできないだろうなと。3通の契約書を偽造するなんていう細かい作業はできない。恐らく裏の指南役がいたのではないかなと思います。ですからこういった補助金であるとか行政手続きの仕組みであるとかを熟知している“誰か”が、裏にいるのではないかなと思います。

高嶋)私なんかは素人の考えですけど、総理夫人の名前を上手く使って自分のこれから作る小学校に箔を付けていろいろと寄付金を募るなど、これは中々したたかな男なのではないかなと思いましたけど、そうでもないのですか?

須田)ただそういう人間関係という所に関しては上手いかもしれないけれども、そういった行政手続きとか書類の問題ですからね。そこまでの細かいやり取りを知っている人間とはちょっと思えないのですよ。

高嶋)そうですか。じゃあ今の話の中で一番興味深いのは当局が動き出すか動き出さないかという話になりますかね。あの財務省との関係などああいうものをきっちり調べて欲しいですね。

須田)そうなのですね。もちろん高嶋さんのおっしゃるようにあれは国有地、国民の共有の資産ですから、それが爆安で売られたとなったら我々に損害が及んでくる訳ですからね。

高嶋)自民党ももう参考人招致は絶対にしたくないのですけども、昨日の民主党大会、野党の方も何か決め手を欠きますよね。チャンスなのに。ファウルチップくらいしか打てないですよね、前に打てってね、本当に。

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