イギリス国会議事堂周辺でテロ!3名死亡? 高嶋ひでたけのあさラジ
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3/23(木)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』今日の聴きどころ!
英国にふりかかる~EU離脱にスコットランド独立問題
7:10~やじうまニュースネットワーク:コメンテーター山本秀也(産経新聞論説委員)
イギリス国会議事堂周辺で単独テロかロンドンのイギリス国会議事堂周辺で襲撃事件があり、ロンドン警視庁は警察官を含む3人が死亡したと明らかにしました。この他20人以上が怪我をしたという情報もあります。2005年に起きたロンドン同時テロ以来の大規模な事件で、警察当局はテロとみて調査をしています。
高嶋) なんといってもウエストミンスターですよね。ビックベンとかね。とにかくすごい中枢でということですが、まずはこの内容をニッポン放送報道部の森田耕次解説委員です。
森田) イギリスの国会議事堂はロンドンの中心部に立つウエストミンスター宮殿が使われておりまして、周辺には多くの観光客が訪れております。この国会議事堂前のウエストミンスター橋で22日の午後、日本時間の昨日の深夜、車が通行人を轢きまして、その後国会の敷地内で男が警官を刃物で刺しました。これまでに刺された警官を含め、死者は3人に上っております。また20人以上が怪我をしたということです。襲撃犯とみられる男も射殺されました。イギリスのメディアが伝えた目撃者の話では、ウエストミンスター橋では黒い4輪駆動車がフランス人の学生の一団に突っ込み、橋の上では多数が倒れていて、周辺の道路には次々と警察や救急の車両が到着し、慌ただしい雰囲気に包まれたということです。国会と周辺は封鎖されまして、テリーザ・メイ首相は国会を出ようとしていたところで巻き込まれず、無事だったということです。閣僚らが出席して、緊急の治安委員会が開かれました。そのあとメイ首相は声明を発表しまして、嫌悪すべき卑劣なテロ攻撃だと厳しく批判しています。警察当局もテロとみて捜査をしておりますが、記者会見した警察の幹部は単独犯による犯行という見解を示しております。具体的な動機や背後関係はまだわかっていません。それからフランスのメディアによりますと、怪我人の中には修学旅行中のフランス人高校生3人が含まれているということです。またイギリスのメディアによりますと怪我人20人以上のうち、12人が重症ということです。また犯人は少なくともナイフを2本持っていたということです。それからアメリカのトランプ大統領はただちにメイ首相に電話をしまして、イギリス政府への完全な協力と支援を約束したということです。ヨーロッパでは最近首都など中枢が狙われるテロが多発しておりまして、ちょうど1年前の3月にはベルギーの首都ブリュッセル近郊の国際空港と中心部の地下鉄の駅で相次いで爆発テロがあり、32人が死亡しています。それから去年の12月にはドイツの首都ベルリンでクリスマスマーケットにトラックが突っ込んで12人が死亡するというテロも起きています。
英国に降りかかる~EU離脱にスコットランド独立問題高嶋) メイさんもなにやら四面楚歌ですね。
山本) 難しい状況になってきましたね。イギリスはちょうどいまEUの離脱問題のいよいよ通告をして2年間の交渉期間に入ろうかと。
高嶋) 29日に。
山本) そうです。まさに国運をかけた時期ですが。国内でのスコットランド独立の問題というようなことがあるところへ持ってきて、テロに繰り返し狙われてしまうと。メイ政権は大変ですね。
高嶋) EUがこれまた様変わりというか、動いていますからね。
山本) EU自体がテロで難民問題や経済通貨問題があって結構揺れてしまった。抜けた大きなピースがイギリスかというところで、お互いに立ち位置がはっきりしない状態での交渉になってきますよね。フランスやドイツも選挙を控えていますから、テロの影響はないとは言えません。ヨーロッパ情勢は非常に読みにくい。不安定な状況になってきましたね。
高嶋) イギリスだけで考えれば内憂外患で。スコットランドはまた独立するかしないかの選挙をしたいといって。やらざるを得ないのでしょうか?
山本) またやるという話になればそうでしょうね。ただスコットランドが抜けていくと「イギリスの国旗のデザインを変えるの?」という話になりますよね。
高嶋) スコットランドが抜けると、イギリスだかなんだかわからなくなりますよね。
山本) 大英帝国になる前のイギリスにもう一回戻ってしまってということになるかもしれませんね。
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