3/22(水)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』今日の聴きどころ!②
都議選へ向け“抱き着き”から“対決”へ~自民党の動き
7:02~ひでたけのニュースガツンと言わせて!:コメンテーター鈴木哲夫(ジャーナリスト)
近づく都議選~自民党は反小池の旗幟を鮮明に高嶋)何かと騒がしい東京ですけれども、考えてみると6月23日の国事まで3ヶ月余りということで。
鈴木)都議選ですね。
高嶋)次第に都議選が迫っております。それでいろいろなニュースが飛び込んでくる。公明党がドンを掃討開始とか、それから自民党が小池さんに、反小池の旗幟を鮮明にしたとか。昨日も54人全員、公認候補を集めて、7月の都議選に向けて激励をしたなど。この辺、謎解きをするとですね、最新情報はどんな風になっているのですか?
鈴木)これまで自民党は小池さんに対して“抱き着き作戦”だった。ところが、主戦論、対決姿勢に路線をガラッと変えたと言っていいと思います。
高嶋)ガラッと変えた?
鈴木)はい。最初は対決姿勢だったのが、途中から抱き着き作戦に代わった。つまり、小池さんは人気もありますから、「ぶつかるよりは協力できるところはしていこう」と。対立軸を無くしていく、というか、小池さんの機先を制するような。だけど、「やはりこれは戦うしかないぞ」という風にガラッと変わった。
方針を変えた2つのポイント高嶋)なぜガラッと変わったのですか?
鈴木)2つあります。1つは、どうも自民党はかなり限られた人たちの手で、世論調査というか、都議選に関しての、しっかりとした分析を行っているのです。その分析によると、一説では自民党は30議席切るとか、今より半分になってしまうとか、惨憺たる数字が出ていました。“確かに厳しい選挙なのだけれども、そこそこは戦えるのではないか“という分析が出たという理由。
高嶋)はい。
鈴木)もう1つは、これまでは小池さんとは適当に融和しながら、いい距離を保ちながらと言っていた官邸の方から「戦え!」と。つまり小池さんの人気というのは衰えないし、このままいくと国政選挙にも影響が出てくるかもしれない。ここからは旗幟鮮明にして戦うべきだと方向を支持というか、ある種示してきた。この2つで、「よし、じゃあ戦おう」と。だから、これは昨日の都議会とかを見たらハッキリしているのですけれども、百条委員会もそうだけど、その少し前の予算特別委員会で、やたら豊洲移転のことで、小池さんを攻め立てるようなスタイルに変わってきましたね。それで百条委員会でも「豊洲移転は正しい」と。「それを止める小池さんはおかしいじゃないか」というニュアンスの質問が目立つようになってきた。もう完全に対決姿勢に変わったと見ていいですね。
小池知事は自民党の対決路線を早くから察知高嶋)しかし、ある意味怖い面もあるでしょうね。何と言っても、いま風が吹いているのは小池さんですから。
鈴木)そうですね。だから、そういうこともありますけれど、リスクというものを考えると……これはある自民党のベテランの方が言っていたのだけれども、やはり選挙には“負け方”もあるのだと。つまり、小池さんに抱き着いて、それでさらに負けたらもうボロボロになってしまうけれど、堂々と戦って負けたのであれば、次に建て直したり、支援者もプライドを持って次へ行ける。だから「戦う、ということが良いのではないか?」と言っている。もう一つ凄いのが小池さんの方も、それを早くから察知しているわけです。「あっ、これは対決路線に来ているな」と。
高嶋)小池さんは今までも自民党に関してはすごく曖昧にしてきましたよね。それが要するに、ここの機になって、結論が出た、と。
鈴木)小池さんにしてみれば、これで自民党はどんな対決で来るか? 小池さんの場合、国政勉強会も始めるでしょう?
高嶋)はい。そうですね。
鈴木)だから、これは「官邸が乗り出して来た。国が乗り出して来た。では、国政でも自分はベストを作るぞ」ということです。でも、小池さんとしては公明党とうまくやっていますけれども、国政も一緒な公明党と自民党は将来的にも関係は悪くない。だからそういうことも考えながら、どれくらいの最後に議席を取るために行けばよいのかというのを一生懸命これから考えて、やはり単独過半数くらいの勢いでガンと勝負した方が良いのか、とか。小池さんの方もそれを察知して、備えていると。こういう戦いになってきているのです。
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