「記憶に無いものは無い」石原元都知事出席で都議会百条委員会が空転 高嶋ひでたけのあさラジ!

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3/21(火)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』今日の聴きどころ!③

石原慎太郎元都知事が都議会百条委員会で「交渉は全て浜渦元副知事に一任」これまでの説明を繰り返す
7:10~やじうまニュースネットワーク:コメンテーター富坂總(ジャーナリスト・拓殖大学教授)

豊洲問題で石原慎太郎元都知事が都議会百条委員会で証言=20170320午後新宿区 写真提供:産経新聞社

豊洲問題で石原慎太郎元都知事が都議会百条委員会で証言=20170320午後新宿区 写真提供:産経新聞社


「豊洲移転は逆らいようがなかった」内容は3日の記者会見と変わらず

東京築地市場の豊洲への移転問題を検証する都議会の百条委員会は、移転を決めた当時の知事だった石原慎太郎氏を証人喚問しました。石原氏は移転を決裁した責任は認めるとする一方、東京ガスとの用地売買交渉は浜渦元副知事に一任していたと、これまでの説明を繰り返しました。

高嶋)脳梗塞で平仮名さえ忘れたとか、テレビに映るよちよち歩きと言ったら失礼ですけども、あの老いた姿を見ると気の毒だなと思いますけども。しかし責任は相変わらず一人というようなそんな気配濃厚の昨日の証人喚問でした。それでは詳しい所をまずニッポン放送報道部の森田耕次解説委員です。

森田)昨日の証人喚問は20分の休憩を挟んでおよそ1時間座ったままの異例の方式で行われました。ですが石原さんは巨額の土壌汚染対策費が東京都の負担となった経緯を訪ねる質問をかわし続けました。6つの会派7人の追及は持ち時間の短さもあって空回りという印象でした。東京都の担当部局の中央卸売市場の大矢元市場長は11日の喚問では「石原さんに複数案を説明し最終的に豊洲で了解いただいた」と、既定路線ではなかったと指摘したのですが、石原さんは昨日の喚問の中では「知事に当選した時の引き継ぎであった」とした上で次のように述べています。

石原氏)都庁全体の流れとして、豊洲に移すということは大きな流れとして決定してきたようで私も逆らいもありませんでしたし……。

森田)もう逆らいようがなかったと、3日の記者会見と同じ説明に終止しました。また岡田元市場長が18日の喚問で東京ガスの土壌汚染対策費の負担について「知事に報告した」と証言したのですが、石原さんは「説明を受けているかいないか覚えていない」とし「交渉は全て側近の浜渦元副知事に一任していた」と強調しました。部下からの報告の有無を重ねて問われると居直るような発言もありました。

石原氏)受けたか受けてないか覚えておりません。私は事は全て担当者に一任しておりましたから。

質問者)記憶に無いというのは問題じゃないのですよ。

石原氏)私は記憶にございません。記憶に無いものは無いのですから。私はそれで何をすべきだったとおっしゃるのですか。


小池知事には「豊洲移転を速やかにするべき」と注文

森田)また石原さんは自身が知事の時に豊洲市場の地下水は飲み水の環境基準以下にする方針が決まったということを認めながらも、小池知事に対し「基準にとらわれず豊洲移転をすべきだ」とこのように注文を付けました。これに対し小池知事は次のように反論しています。

小池知事)私自身はこれまでの法的基準にプラスした基準だと言えるかと思いますが、それの確保の為に作業を進めてきたということでございます。私が新たに何かハードルを上げたとかそういうことではありません。

森田)都の百条委員会の調査は今後も続く予定なのですが、ある都議会議員は「都議会議員選挙の準備もある」と「ずっと百条委員会を続ける訳にはいかない」と、こんな本音を漏らす人もいます。

高嶋)築地だって建築にアスベストが使われているとか、それからとんでもないものが相変わらず地下から出て来る訳だよね。だからこれはどっちかというとやはり豊洲にというのは小池さんもどっかの腹にあったと思うのですけど。石原さんにこれだけやいのやいの言われると、面子から言ってもじゃあ日々お金が掛かって垂れ流し状態でもったいないから豊洲に行きましょうと、地上と地下は関係ありませんよと、学者は皆OKだと言っています、きっちり下の水が上に来ないように責任を持ってやりますからと、言えなくなってしまったのですよね。

富坂)言えなくなりましたね。これ対立事項をこんなにハッキリと打ち立てられてしまって。さらに移転する人たちが「もうこんな所に……」という風になってしまうともうね。だからもう要するに退路を断たれてしまって。

高嶋)生活者の方たちは今だって地下の汚染だけでもう虫唾が走っちゃっている訳ですから、嫌だと。

富坂)これは都民としてはやはり、もう誰かに責任を取らせてやるというえらく尖がった世論になってくるのではないですかね。

高嶋)そういうような気配というのは分かりませんよね、まだ。皆それで嘘か真か、4月2日の選挙を意識して、議員さんって皆そういう心理状況なのですかね?

富坂)まあ煮え切らないものでしたよね。却って評判悪くしますけどね。

高嶋)しかし石原さんも頑固ですね。

富坂)もう驚きましたね(笑)。

高嶋)だって今垂れ流しでお金を毎日毎日損していると、貴重な都民の税金が使われていると、そんなこと言うのだったら例の瑕疵責任問題、これに対して「もう浜渦に任せていたから一切知らない」と、そんな無責任な知事はいないじゃないですか。経過も聞いていなければ結論も聞いていないと。「みんな浜渦に任せていたんだ、何が悪いんだ!」と。そんな上司います?

富坂)ねえ。だってそれ何の為にいるのだと、知事要らないって話になっちゃいますよね。


豊洲問題は都議会議員選挙の争点に

高嶋)これどうなっていくのですか?

森田)小池知事は豊洲問題を都議選の争点にするという風に言っていますので、どうも都議選の前に移転の可否を決めないのではないかという見方が強くなっていますので、どんどん長引いてしまう可能性がある訳ですよね。

高嶋)では豊洲に移転するか否かも7月2日の都議会議員選挙の争点のひとつにすると。

森田)本来はその前に小池知事が決断をしてそれを争点にすべき思うのですけれどもね。どっちにするのだと。

高嶋)でも事ここに至ってはやはり都民の声は聴いた方が良いのですよね。

富坂)そうですね。まあ本当に二進法で煮え切らないでしょうけどね、選挙で聞くというのも。だけど何らかの声は必要ですよね。

高嶋)石原元知事の市民団体からの訴訟はどうなりそうですか?

森田)そうですね、これからどういう風に進展していくかですね。小池知事の方も弁護団を全部変えましたのでね。

高嶋)何でこんなグチャグチャになってしまったのでしょうかね。昨日ある人に質問しましたよね、都庁に2日か3日しか出てこなかったからといって。そうしたら建築家の安藤さんと隅田川沿いを歩いてやれどうしたこうしたとか、ああ言えばこう言うで絶対負けてないのね。また百条委員会に呼ぼうなんて言っている人もいましたけど、呼ばなくていいですね、もうね(笑)。変わらないでしょう、きっと。

富坂)末梢の方で頑張ってもらうしかないですね。

高嶋)最終的には小池さんの采配ひとつだというような感じもしますけどね。とりあえず今の流れだと都議会議員選挙で都民がどういう意思表示をするか、ここなのでしょうか。

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