北朝鮮に対して米中が共同取引?高嶋ひでたけのあさラジ
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3/23(木)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』今日の聴きどころ!②
トランプ・習近平会談のテーマは「北朝鮮をどうする?」
7:02~ひでたけのニュースガツンと言わせて!:コメンテーター山本秀也(産経新聞論説委員)
4月15日は金日成国家主席の105周年の生誕記念日高嶋) 米韓の軍事演習が4月の末まで続くということで、北朝鮮がえらく神経を尖らせていて。昨日の朝の7時49分ごろ東の方の元山(ウォンサン)付近からミサイル1発を発射して失敗したというニュースがありました。これから先、4月15日に金日成国家主席の建国の日、105周年の誕生日がありますが、どんな動きになってきますか?
山本) 北朝鮮の4月の政治日程が金日成の生誕記念日以外にもけっこう重なっていまして、そこに米韓軍事演習がかぶっているということですから、彼らとしてはテンションが高まるというときです。昨日は元山付近から、ミサイルの型は今までに知られているものと思われますが、打ち上げて数秒後に爆発したとアメリカの太平洋軍も発表しています。これは今までやってきたとこの繰り返しですが。衛星偵察の情報も聞いていますと、偉い人が来るための観覧席を用意した発射準備があると。
高嶋) そのニュースは昨日やっていましたね。
山本) ということがありますから、先般の燃焼実験がいきなり出てくるとは思いませんが、飛距離が長いものを打って見せたいということがあるかもしれません。やっぱり情勢要注意ですね。
北朝鮮への戦略的忍耐はもうない米国高嶋) 人によっては一触即発と発言する人もいますが。
山本) まあそうですね。
高嶋) アメリカのレックス・ティラーソン国務長官があらゆる選択肢がテーブルの上にあると。中国の動きも含めて、これからどうなっていきそうですか?
山本) アメリカはオバマ政権のときの戦略的忍耐という「ここはぐっと堪えて」をやめるとハッキリ言っています。今は追加制裁の準備をやっていて、軍事的にも戦略爆撃機の常備を派遣してみるとか。それから37時間くらい飛べるグレーイーグルという無人機を配備するとか。いろんなものを持ってきています。ポイントは米中がどういう対応を取ってくるのかというところですね。
高嶋) どうですか?
山本) 中国の方も北朝鮮をずっとキープしておきたいというところは変わりませんね。間に自分の思い通りになる国がほしいとことだけど、今は思い通りになっていないのが悩みの種。突拍子のない見方かもしれませんが、トランプ政権の元で、習近平(しゅうきんぺい)とトランプが握りをして、北朝鮮にある種の妥協に持っていってしまう可能性があるかと。
高嶋) 具体的には?
北朝鮮に対して米国と中国の共同取引はあるか?山本) 今やっている金正恩の火遊びが、中国としても堪忍袋の緒がそろそろ切れそうである。そこへもってきてアメリカと取引したいネタはいくらでもある、というようなものであれば、北朝鮮の問題である程度譲れる部分、中国が北朝鮮に対して影響力を持つというところをアメリカが認めるのであれば。例えば指導者のとっかえだとか、政権交代というところまで持っていったらすごいなと思います。なかなか簡単にできることではないですが。
高嶋) もし平和裏にできたら、ものすごいことですよね。
山本) 平和裏……はできないです(笑)
高嶋) そうではなくて、それを中国に納得させるということですか?
山本) 納得させるというのか、あるいは中国がなにかうまい手を考えるのか。小説ももどきのことをやるのか。わかりませんが、最近の世界情勢は小説より上をいっていますから。
トランプ・習近平会談のテーマは「北朝鮮をどうする?」高嶋) 習近平さんは今度トランプさんと会いますよね?
山本) 会いますね。4月の頭と言われています。「北朝鮮をどうする?」というのは、米中2か国の関係をどうするかに続いて出てくるテーマですよね。そのときに「火遊びをこの辺で辞めさせない?」ということで握りができたとしたら、次は何をやるかということをよく見ておかないといけない。
高嶋) トランプさんと習近平さんもあきれ果てるくらい北朝鮮は暴れているわけですから。何もないということも考えられないですよね。
山本) あの2人がどういう話をするのかが注目だと思っています。
高嶋) そのたびに北朝鮮は打ち上げる。
山本) やるでしょうね。「ぼくちゃんパーティーに呼んでくれないんだったらおいたしちゃうもんね」ってね(笑)
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