3月31日、今週の金曜日からプロ野球が開幕!
最近は、ユニホームのデザインを変えるチームが増えてきました。
今年から、ホーム用とビジター用で新ユニホームを採用するのが中日╱巨人╱ロッテ╱オリックスの4チーム。
なかでも私のような古くからの野球ファンにとってうれしいのは巨人のユニホーム。
今回のユニホーム変更のテーマは「1953~原点回帰~」。
1953年と言えば、水原監督就任4年目。
3年連続日本一に輝いた年。この1953年は巨人のユニホームに、黒にオレンジが縁取られた「GIANTS」の文字が初めて入った年。
またビジター用ユニホームは、2013年以来4年ぶりに、ブルーから、グレーのデザインに変更となった。
そのほか、ロッテとオリックスはユニホームのメーカーが変更になりました。
これまで、ミズノ製のユニホームだったオリックスはデサントと契約。
オリックスは今年から本拠地の京セラドーム内にはデサントの直営店をオープンして、ユニホームやスポーツ用品を販売。
反対に、これまでデサントと契約を結んでいた千葉ロッテは、今年からアメリカのマジェスティック社と契約を結びました。
この「マジェスティック社」。正式名称はマジェスティック・アスレチック社。
なんとなんと現在、大リーグ全30チームのユニホームがこのマジェスティック社なんです。
と言われてもあまりピンとこないので、調べてみると大リーグのユニホームの「左腕の袖の部分」に小さなマークがあります。
大リーグだけではなく、このマジェスティックは、日本プロ野球界ではソフトバンク/西武/楽天/ヤクルト、そしてロッテの5球団と契約していて、日本のプロ野球のユニホームのシェア1位なんです。
マジェスティック社の創立は1976年。
2005年にメジャーリーグ全30球団のユニホームを一括製造するオフィシャルサプライヤー契約を結びました。
現在、ペンシルバニア州のイーストンに、1,500人が勤務するユニホーム専門工場を構えている。
またマジェスティックの、スポーツ用品メーカーではなく、「衣類」や「帽子」「リュックサック」などを扱うスポーツ衣料品メーカー。
なので、グローブやバットなど野球用品は、一切作っていない。
デザイン性の高いTシャツやパーカーも選手たちに支給されている。
そういわれてみると、最近は大リーグのベンチではユニホームの上に、今風のパーカーを着ている選手が増えた。あれはマジェスティック社のパーカー。
MLBユニフォームが出来るまで
2008年に、アジア展開をはじめ日本支社事務所・マジェスティック ジャパンを開設。
そしてそして2014年に楽天イーグルスと契約。
契約した年、楽天が日本一から最下位へ転落しましたが、ユニホームをはじめとする、グッズの売り上げは1.4倍に増加しました。
もともとマジェスティックの社員は、アパレル業界出身の社員が多い。
デザインだけではなく、店舗での販売方法、見栄えがいいように陳列していて、これがウケている理由だとか。
このマジェスティックが、日本にチカラを入れるのには、わけがある。
実はメジャーリーグ30球団との独占ユニホーム契約は2019年で消滅してしまう。
2020年から、メジャーのユニホームの独占契約は現在、巨人と契約を結んでいるアンダーアーマーが10年間の大型契約を結んでいる。
現在、野球のユニホームではアンダーアーマーと、マジェスティックのアメリカの会社の2強と言われている。
日本のプロ野球の歴史を見てみると90年代ごろまでは日本のメーカーが主流でした。
2001年、あのナイキが西武と15年間契約。
また巨人はアディダスと2006年から9年間契約。
その後、西武はマジェスティックと、巨人はアンダーアーマーと、それぞれ契約。
ちなみにスポーツ紙の報道によると巨人とアンダーアーマーとの契約は2019年まで5年間で50億円と言われています。
すっかり黒船に押されている、プロ野球のユニホームブランドビジネス。
今後日本メーカーが、どう巻き返しを図るのか?注目です。
3月27日(月) 高嶋ひでたけのあさラジ!「三菱電機プレゼンツ・ひでたけのやじうま好奇心」より