オッサンもターゲット!?就活最新事情【ひでたけのやじうま好奇心】
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今月1日から学生の就職活動、いわゆる「就活」が解禁されました。
今年の特徴は「学生に有利な売り手市場」で、企業の採用意欲も高まっています。
新卒就活サイトを運営するアイデムの調べによりますと、「採用人数を前の年よりも増やす」と答えている企業は前の年の23%から14ポイント増えて、37%!
また、採用活動も早まる傾向にあるようで、面接解禁の6月を前に内定を出し始めるという企業も58%と大幅に増えているという事です。
今の30代や40代前半の方は「就職氷河期」という事で、就職活動で、かなり苦しんだようですが、今の学生はもう「氷河期を超えて、就職天国」!!
※1回目の氷河期はITバブル後の2000年~2002年前後
※2回目の氷河期は2008年前後のリーマンショックといわれています。
学生にとって、売り手市場という事もあって、これまでと景色が変わって来ています。
驚いたのがこちら!!「学生が企業を逆指名!逆求人フェスティバル」
採用支援ベンチャーのジースタイラスという企業が主催するのが「逆求人フェスティバル」。
これは、合同企業説明会の逆のイベント。
企業ではなく、学生が自分のブースを構えます。
学生のプロフィールを事前に読んだ企業が「この人面白いね!」という興味のある学生のブースに訪れて、一対一で30分ずつ面談するという画期的なやり方。
つまり、学生が網をしかける側。
これまでの就活では、学生は型通りの服装・髪型をし、履歴書には同じような自己PRを書き、面接では皆同じような回答をします。
それが内定獲得のための最短ルートでした。
しかし、「逆求人フェスティバル」は、学生はとにかく自由。
※学生の服装も自由!スーツでなくてもOK!
※学生は型にはまった志望動機を準備する必要もなし!
※学生は自由な形で、自分をプレゼンする!
では、「逆求人フェスティバル」のメリットはあるのか?
学生は企業に合わせる必要がないため、素に近い自分をアピールできます。
一方、企業にとってもメリットはあります。
1つは「これは面白いという人材」に絞って、スカウト出来る事。
もう1つは、学生が就活用に武装していないので、個性を見極めやすいという事です。
実際、逆求人フェスティバルに参加した企業250社のうち、6割がこの「逆求人」という形式で採用をしているようです。
今後、この「逆求人」という形がさらに広がるかもしれません。
学生向けの就活はコレ以外にもユニークなものあるんですが、私がグッと来たのが、あの仁丹でおなじみの森下仁丹が今月から始めた「第四新卒」。
「第2新卒」や「第3新卒」という言葉はこれまでありましたが、「第四新卒」という言葉、初耳の方も多いかと思います。どういう事なのか?
まずは、森下仁丹の第四新卒のホームページに掲載されている動画をご覧ください!!
森下仁丹 第四新卒採用「オッサンたちへ」篇
つまり、「来たれオッサン!」という事で、森下仁丹の「第四新卒」は、40代、50代をターゲットにした採用です。単なる「中途採用」ではありません。
かつての経営危機で抜けた40代・50代を強化するのが狙い。
就職氷河期でツラい思いをした40代前半の方もいるかもしれません。
森下仁丹に欲しい人材を聴いた所…
※森下仁丹を変えてやるという熱い情熱がある人
※第二の人生もまだまだやる気で満ちている人
近い将来、社長を狙うようなギラギラした「オッサン」や40代、50代のキャリアウーマンが欲しいようです。
森下仁丹の「第四新卒」。反響はどうなのか?
応募要項には、年齢や性別の制限はないそうなんですが…今月21日の朝の時点で、応募の数は1,600人!!
その8割近くが40代から50代の方。
第四新卒は、今後も継続して実施して行く予定だという事です。
ちなみに、総務省の発表によりますと、45歳から54歳の転職者数は50万人と、統計を遡る事が出来る2002年以降で最多、3年間で10万人も増加しているようです。
ベテラン管理職などのニーズが高まっている事が背景にあるようですが、これからは若者だけでなく、オッサンの転職市場が大きくなって行くのかもしれません。
「頑張れ!オッサン」という声もあるようです。
3月24日(金) 高嶋ひでたけのあさラジ!「三菱電機プレゼンツ・ひでたけのやじうま好奇心」より