3/31(金)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』今日の聴きどころ!④
イヴァンカさん大統領補佐官に無給で就任
7:10~やじうまニュースネットワーク:コメンテーター宮家邦彦(外交評論家)
イヴァンカさん職員として正式にホワイトハウス入りアメリカのトランプ大統領の長女イヴァンカさんは29日、大統領への助言役を勤めるため、無給の職員として、正式にホワイトハウスに入ると明らかにしました。アメリカ政府当局者によりますと肩書は“大統領補佐官”になる見通しです。
高嶋)やはりやったか、みたいな感じですけれど。
森田)そうですね。これまでもイヴァンカさんはトランプ大統領に政策面で進言を行い、安倍総理大臣やドイツのメルケル首相ら外国首脳との会談にも同席してきたのですが、正式な役職がないにもかかわらず、親族が政権に深く関与することを問題視する声も出てきておりました。イヴァンカさんはこうした懸念に配慮して「ホワイトハウス職員になることを決意した」と声明で発表しています。倫理面などで、連邦政府職員と同様の規定に従うとも述べています。イヴァンカさんは国際会議のため、近くドイツを訪問することが決まるなど、夫のクシュナー大統領上級顧問とともに、政権での存在感が高まっております。大統領執務室などがあるホワイトハウス西館に、すでにイヴァンカさんのオフィスが設けられているということです。
高嶋)実務をやるところですね、西館というのは。大統領がいて……これはどうですか?
同族企業のような形でアメリカを統治する?宮家)だめでしょ、これ。何これ? という感じです。ケネディ大統領の時に、ロバートという弟がいて。ああいう弊害があったから縁故主義はダメ、という“反縁故法”という法律を作ったのですよ。ところが、彼らはどういう家族か知らないけれど、娘と義理の息子がいないと仕事ができないのか、と。もっとプロがいくらでもいるでしょう、ワシントンには。
高嶋)大統領選挙で当選した時にね、家族がズラズラと出て来て。それで、ベンさんがいるのですよ。だけど彼のことは何も言わない。もう要するに家族のことを褒めちぎってね。
宮家)家族が出てくるところまでは良いのだけど、褒めちぎるのがおかしいのですよ。
高嶋)情愛がそっちに傾斜しすぎているのですね。
宮家)そうですね。ですから僕は、「無給だ」と言っても、どっちみち金持ちでしょう? 職員になったと言われてもどっちみち、アメリカの心ある人たちはそれはおかしいと思っているのでは、と思いますけどね。
高嶋)結局、トランプ大統領というのは、戦略官とかね、大統領補佐官みたいな人も、近しい人だけで固めていますね。クシュナーさんも手元にひいて。そういうことしか出来ない、人の才能とか能力とかを発掘するとか認めるとか、あるいは育てるとか。そういう発想が全く無いですね。
宮家)この人は、おそらく不動産屋なのです。不動産屋から政治家にならないといけないのに、結局同族企業みたいな形でアメリカを統治しようとしている訳でしょう?
イヴァンカさんを次期大統領にする計画?宮家)この間ワシントンに言ってびっくりしたのだけど、トランプさんはイヴァンカさんを将来の大統領にするためにいろいろ考えて動いているという。半分冗談だとは思うのだけれど、でもよく考えてください。“なぜ彼女を入れなければならないのか?”たしかに彼女にしかできないことはあるかもしれないけれど、これがもし7年後。彼は8年やるつもりですから。彼は再選するつもりですから。その次を「イヴァンカにしよう」ということだったら、全部つじつまが合うじゃないですか。
高嶋)イヴァンカさん、いまいくつなんですか。
宮家)35歳です。だから8年後には42歳になるわけでしょう。だからちょうどいいと勝手に思っているのだけれど、まあ、そうはいかないだろう(笑い)
高嶋)なんだか国全体を私物化したい、みたいな。
宮家)ちょっとおかしいですよね。王朝じゃあるまいし。違和感を感じるのですよ。
高嶋)感じますね。これが洒落や冗談ではないですからね。本気だから怖い。そういうのを冗談で言った、というのなら笑い話ですみますけれども。
宮家)恐ろしい時代になりましたね。
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