5/3(水･祝)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ！』今日の聴きどころ！②
築地と豊洲～どちらになるかで都議選が決まる？
7:02～ひでたけのニュースガツンと言わせて！：コメンテーター鈴木哲夫(ジャーナリスト)
築地市場の都専門委員による説明意見交換会で築地改修案について説明する竹内昌義・東北芸術工科大教授=20170408午後東京・築地市場講堂 写真提供：産経新聞社
築地の土壌調査開始 今月26日には結果が判明する見通し高嶋）鈴木さん、ちょっと意地悪な言い方しますけども、違うなら違うと言って欲しいのですが。築地の土壌調査が始まったと。それで昨日のニュースでは26日くらいには判明するだとうと。以前2.4倍のヒ素が検出されたという2013年の環境基準の調査があったのですが、それ以来やられていない。
小池さんは「築地がコンクリートなどで覆われているから、安全性は満たしているのだ」と前に言いまして、それだったら豊洲も一緒じゃないかと多くの人が思ったのですけどもね、どうも築地にこだわりすぎじゃないかとこの辺をいろいろ、石原慎太郎さんなんかにも言われたものですから、厭味ったらしく。だからこの辺をきちんと証拠を並べて「そういうことなら豊洲にしよう」という、そんな腹積もりで調査を始めたのかなと、昨日ニュースを観ながら勝手にめぐらせちゃったのですけど。これは違うのでしょうね、きっと。鈴木）なるほど。いや違うという風には言い切れない。高嶋さんのいつもの鋭い読みからすると。
ただこれは取材をしている限りですけども、思うのはやっぱり最終的に決めなければいけないときが迫っている訳ですよね。その場合に今非常に政局がらみで豊洲に持って行きたいという人たちもいる。それで豊洲に持って行かない小池さんを上手く批判する。小池さんもダラダラしている所、これも批判になってくる。つまり政局に絡んでいろんなことが入り混じっている。だからここへ来て豊洲も、それから築地もしっかり、いろんなことを皆ぐじゃぐじゃ言うのだから、政局に絡んで。そうしたら一回きっちり両方とも調査しようと。それでテーブルにきっちり並べた上で最終的に決断をしようという為の調査だと僕は思っているのですね。
だから小池さんの中ではそういう意図があるというよりは、もう最後選ぶ為の両方の平等な調査をやるのだと。築地に関しては今おっしゃったように、最近（調査を）やっていないからいろんなことを言われているし、じゃあやりましょうということなのだと思う。
ただずっと小池さんは知事就任辺りから取材をしている限りでは、そもそも小池さんは築地で再整備をするべきではないかと、文化論とか経済論とかいろいろあるのですけど、そういうのをかつてご自身も発表なさったこともある。高嶋）再開発をね。
鈴木）そうですね。それからやっぱり小池さんブレインやコモンの中に環境のエキスパートと言われる方も入っている。そういうところからいくと、心情的には築地というのも心の中にはあるのかもしれません。これは僕が勝手に言っているだけの話。だけど今やっている調査というのは本当に最後に向けてのテーブルに並べる為の調査と見て良いと思いますね。
高嶋）世間的には「コンクリートで覆われているから、セメントで覆われているから築地は安全だ」というのだったら「そうしたら豊洲だって一緒じゃないですか」という、ここに対する説明が無いわけですよね。それで都の条例で義務付けられていた環境調査を実施していなかった8ヶ所、111点の土壌を取って、これで結果を出すということで。つまりこの後は何らかの結果で動くだろうと思うことは、これは間違い無いですかね？
鈴木）間違い無いです。
高嶋）なるほど。
東京都議選の世論調査 正確な数字は都民ファーストの会の候補者が確立してから高嶋）それとこの間の日経新聞とテレビ東京なんかの世論調査だと、2ヶ月後に迫った都議選で自民党に投票32%、都民ファーストに17%というのが出たのですけど、最新だとどうもこの数字は違うらしいという。
鈴木）これは違うというよりもマスコミの世論調査の段階で、簡単に言いますけど、要するにまだ都民ファーストの会の候補が具体的に決まっていない選挙区とかまだ見えていない選挙区があるわけですよね。だからそういう中でいなければじゃあ誰にというと、今いる中で選んじゃう、そういう少し偏りがあると思うのですね。
実際にこれを取材していて自民党や共産党やほかの会派たちが一生懸命調べたり分析したりしていますけど、それを、今日数字は言いませんけど、かなり入手をしているのですが、それによるとやはり都民ファーストの方が自民党を少し上回るのではないかというのが各会派の分析なのですね。だから世論調査も都民ファーストの候補が見えて来てからまた数字が動いてくる可能性があるということですね。高嶋）そしてさらに築地がどういう風になるかによって、これまた変わって来るでしょうね。
鈴木）そうですね、これは大きいと思いますね。世論にかなり影響を与えるでしょうね。
