5/10(水)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』今日の聴きどころ!②
安倍総理「憲法改正は私たちの世代の責任」
7:02~ひでたけのニュースガツンと言わせて!:コメンテーター鈴木哲夫(ジャーナリスト)
憲法9条への“自衛隊”の明記はどのような形になるのか安倍総理)自衛隊について、憲法学者の多くの方々が、7割・8割の方々が“違憲”と言っていて、こういう状況を変えていくことは私たちの世代の責任ではないかということで、申し上げたわけでございます。
高嶋)安倍さんはもう確信犯だと言われていますけれども、自民党総裁として「読売新聞に詳しく出ているから、しっかり読みなさい」なんて言って(笑)。
鈴木)あれはちょっと答弁としてどうかなと(笑)。国会というのは野党の議員が質問していますけど、その背景に国民がいるのですから、国民に向かって「新聞読め」っていうのはちょっとね、ある程度説明をして欲しかったですよね。
高嶋)自民党総裁としてという念押しを何度もしていますけども、本音は一体どこにあるのか。
例えば世間一般で言われているのは、第9条の1項と2項は残したまま、あの「戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、(国際紛争を解決する手段としては、)永久にこれを放棄する」というのと「陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない国の交戦権は、これを認めない」と。この1項と2項を残したまま自衛隊というのを今度入れるのだって、どういう風な文章にしたら矛盾しないで並列するのだろうという、こんな話になっておりますが。鈴木)今おっしゃった1項・2項はそのままで、それ以外の項に「自衛隊」というのを書き込むと安倍さんが言いましたよね。
僕は「あれ?」って思ったのですよ。どっかでこれを聞いたことあると思って。そうしたら2年ちょっと前に公明党の議員と話しているときに、いずれ安倍政権というのは憲法改正に着手すると、そのときに公明党の立場は非常に難しい。公明党は平和を掲げて、9条にも非常に慎重で、支持団体の創価学会も平和を、ということでやっていますからね。だから簡単に自民党の試案みたいに国防軍なんてやるわけにはいかない。
でもいずれこの議論が来たときに、公明党の中でいろんな議論がされて、これは正式なものではないのですが、その中で実は安倍さんが言ったことと同じ試案というのが出ているという話を僕は聞いたのですよ。つまり1項・2項はそのままにして、それ以外の項に「自衛隊」というのを明記して、それで今おっしゃった2項との矛盾に関して言うと、いわゆる専守防衛の自衛の為の交戦権を認めるという表現で自衛隊のところに書き加える。それからそれ以外にも例えば自衛隊の国際貢献とか、こういうのも一緒に書き込むと。
だからどちらかというと自民党の草案のような「国防軍」「軍隊」というのではないけれども「自衛隊」というのは明記して自衛隊に限定的なものは加えても良いかなと、ちょっと中間中庸な感じですよね。そんなことを議論しているんだよという話を僕は聞いたのですよ。高嶋)正にじゃないですか。
鈴木)そうなのです。
難しいこれからの公明党の立場鈴木)それで「あれ?」と思って、これは安倍さんとしては本当にいよいよ憲法改正をやる為に3分の2ないとだめですよね。日本維新の会は賛成してくれるだろうと。ただ公明党は最初に言った様に非常に難しい立場だから、公明党のこういうところにボールを安倍さんが投げて、多数派工作と言ったらあれだけど。
高嶋)安倍総理としてはその辺の細工は流々で、自民党内のああいう軋轢とかいろんな声がいきなり上がりましたけれども、もう予想した上での話だと。
鈴木)ではないかなという見方です。
高嶋)案の定ということなのですか?
鈴木)ええ。それで安倍さんの周辺の方何人かの1人、結局1人だったけど、この話を宛てたら否定はしませんでした。肯定もしませんよ? 肯定もしませんけど否定をしなかった。
あともうひとつ言っていたのは、やはり「安倍さん憲法改正やらないんじゃないの?」という空気もあったから、安倍さんを支援して憲法改正を望んでいる人たちに対してもこの辺でちょっとプレゼンスしておかないと「俺はやるんだよ」というね。そんな意図もあったのではないかという風に分析していましたけどね。高嶋)裏に公明党ありか。