FM93AM1242ニッポン放送『辛坊治郎ズームそこまで言うか！』5/6(土)放送では安倍総理が日本国憲法の施行から70年となる「憲法記念日」の3日に、憲法改正を訴える会合にビデオメッセージを寄せ、2020年に新憲法施行を目指すと表明したニュースを取り上げました。

「第19回公開憲法フォーラム」シンポジウムの前にビデオメセージを送った安倍晋三首相=20170503午後　写真提供：産経新聞社

辛坊）読売新聞の朝刊一面に掲載されたんだけど、ビデオメッセージ収録時に横で聞いていたんじゃないかと言うぐらい5月3日の朝刊とその後のビデオメッセージと殆ど内容が同じだったよね。

にしても凄い玉投げてきたなと言う感じだよね。
豪速球というか、クセ球というべきか…。

まずビデオメッセージで「自衛隊は違憲かもしれないけれども」という部分だけど、これ多分、安倍さんが「しめた！！」って思った瞬間があったのは、安保法制で大反対キャンペーンを朝日新聞・毎日新聞がしているときに朝日新聞が憲法学者へのアンケートをとって「自衛隊は憲法違反だ」と7割が回答したことがあったけど安倍さんからしたら「やった！」って感じだよね。
この違憲をなくすには2つしか方法がなくて、一つは自衛隊を廃止する。もう一つは憲法を変える。このどちらかだよ。
もちろん自民党がだしている憲法草案は絶対無理だと思うよ。
石原慎太郎さんみたいに「現行憲法は廃棄で新しく憲法を作る！」っていうのは誰もついてこないわけで…。
今の憲法9条の第1項、第2項を残して、3項に自衛隊の存在を明確にするっていう発想だよね。

飯田）第1項では戦争放棄を言っていて、第2項では戦力の不保持と交戦権を認めないという内容ですが。

辛坊）第1項、第2項を残しておいて、第3項と言うのは整合性がとれるのか？と言うのは今の憲法の成り立ちから説明しないといけないんだけど、最初、憲法を作る時の基本原則だって言って出した「マッカーサーノート」に記載されていた憲法は自衛のための戦力保持も認めないってハッキリと書いてあったの。でもそれが消えたのね。
でその後、もともと一つの文章だったものを憲法制定過程で分割して、第1項と2項が出来たわけ。

まず、第1項は
【日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。】
とあるんです。

で第2項は
【前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。】
となっているんです。

一番大きなポイントは「前項の目的を達するため」
これは普通の日本語の解釈をすれば「世界平和のために軍隊を持たないよ」と受け止めることができるんだけど、わざわざ「前項の目的を達するため」と入れたことによって『「国際紛争を解決する手段」としては永久にこれを放棄する。』と読めるわけです。
ということは、侵略戦争（国際紛争）をするための戦力は保持しない。
逆に言えば『自衛』のための戦力は保持できるんだと読むことができるんです。

では次に「国の交戦権はこれを認めない」という一文。
これをどう解釈するかなんだけど…。

辛坊さん難しい憲法についての話を引き続きわかりやすく解説してくれています。

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来週5/13（土）のゲストは国語辞典に載せる言葉を決める「辞書編纂者」の
仕事をしている飯間浩明さんをお迎えします！

FM93AM1242ニッポン放送　辛坊治郎ズーム そこまで言うか！ 土 13:00～15:00
パーソナリティー：辛坊治郎、増山さやか、飯田浩司
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