4/26(水)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』今日の聴きどころ!①
実現すれば100名近い大派閥となる
6:29~ニュースやじうま総研!ズバリ言わせて!:コメンテーター鈴木哲夫(ジャーナリスト)
かつての宏池会の派閥が再結集して「大宏池会」へ
高嶋)政治ジャーナリストの鈴木哲夫さんにお伺いしたいのは、最近何だか大宏池会構想、宏池会といったらもう自民党の本流中の本流。その「大宏池会」、この「大」の字が付いて、これはどういう意味合いなのですか?
鈴木)まあ要するに宏池会というのも段々分裂、分かれていって。
高嶋)今で言うと何派なのですか?
鈴木)例えば麻生さんとか、山東さんとか、それから岸田さん、そして今入院というかリハビリをされている谷垣さん。こういうのが皆宏池会の流れで、これがひとつになろうということなのですよね。
高嶋)元に戻ろうということですか?
鈴木)これは元に戻るというか、麻生さんが一生懸命旗を振っているのですけども、結局今安倍さんを生み出したいわゆる「清和会」、町村さんを外して今細田派ですよね、これがやはり一番大きな派閥だけども、それと同じくらいになるのですよ、全部足すと。
高嶋)何人くらいになるのですか?
鈴木)90数人でしたかね。そうすると総裁選とかそういうので対抗していけるじゃないですか。
高嶋)大変な力ですよね、100人近くになったらね。
鈴木)だからそういうことで宏池会がひとつになろうじゃないかということで、多分にこの“ポスト安倍”を狙っての党内力学というのかな。
高嶋)「この指止まれ」をやっているのは麻生さんなのですか?
鈴木)麻生さんが一番中心になってやっているというような形ですね。
高嶋)復活を狙っているのですか?
鈴木)本来は今よく言われているのは、例えば安倍さんの次は誰かという話によくなった時に、岸田さんの名前が挙がるじゃないですか。だから岸田さんも本当はそこで一緒になってやれば良いのだけれども、岸田さんにしてみると本音の所で言うと、要するに麻生さんが一番そのメンバーで言うと一番力を持っていますし、今安倍さんをぐっと支えている、実質的なオーナーと言うのかな?
そうすると例えば麻生さんが「いやいや岸田さん、ちょっと1回待とうよ。もう1回安倍さんにしてよ」なんて(笑)、例えばですよ? そういうやはり兼ね合いが出て来る。だからそういうことで何となく疑心暗鬼とは言いませんけども、本当にひとつになってメリットがあるのかな? ということを推し量っている、これがちょっと裏の事情でしょうね。高嶋)でも動きとしてはまとまりそうなのですか? それとも、いやこれはちょっとね……という話なのですか? どうなのですか?
鈴木)現時点ですけども、この通常国会が終わった後くらいに、また本格的に模索するだろうと言われていますけど、本当にスッとひとつになるかというと、ちょっと懐疑的かな、という感じがしますね。
安倍首相の対抗馬との切磋琢磨が自民党には必要高嶋)それと、小耳に挟んだのですけども、谷垣派、谷垣さんがお怪我されてちょっと大分厳しいというような話で、谷垣派の人が何か谷垣さんからちょっと逃れようかなみたいな、そういう動きがあるようで。
鈴木)結局谷垣さんという司令塔がそういう状況なので、その間に谷垣グループの人たちが「良いんじゃないかな?」と動いた。やっぱりリハビリをしているということで、表に出て来られませんからね。
高嶋)お気の毒ですよね。しかし政治家というのはこういう風な感じで蠢くのが好きですね。離合集散というか。
鈴木)まあ自民党もバラバラっとばらけましたけどひとつになろうということですけども、これ麻生さんが言っていましたけど、少し自民党の中もやっぱり安倍さんのライバルをきっちり作って、そしてやっぱり切磋琢磨しないと、今日も話題になると思いますが、あの訳分かんないことを言うような大臣が出て来るとか、こういうのは全部弛みですよ。だから自民党の中でも権力闘争が良いかどうかは別としても、やっぱり切磋琢磨というか、安倍さんがだめならすぐこっちが総理になるぞ、くらいのそういうことが僕は必要だと思いますけどね。