長引く森友問題~幕引きを急ぐ自民党 高嶋ひでたけのあさラジ!
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4/5(水)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』今日の聴きどころ!②
森友問題収束の要とは一体?
7:02~ひでたけのニュースガツンと言わせて!:コメンテーター鈴木哲夫(ジャーナリスト)
事の発端は総理のカッとなった“あの一言”?高嶋)まず鈴木さん、ズバリ伺いますけれども、例の森友問題ですね。“籠池劇場”。あれの発端というのが総理の怒りだったというのが定説になっていまして、安倍総理ってそんなにカッとしやすい性格なのですか?
鈴木)第二次政権の答弁なんかでもムキになるケースってけっこうありましたよね。特にこれよく安倍さんの周辺の方が言われるのだけども、「ちょっとあいつは……」と思っている野党の、誰とは言いませんけどもそういう議員なんかがいて、そういう人に対してはやっぱりついつい安倍さんもバーンと強く言う。
高嶋)「早く質問しろよ」とかね、ありましたよね、いろいろね。
鈴木)性格的なものがきっとあるのだろうと思う。今回もそういうところが少し一連の森友問題では出たなあというのはありますよね、確かに。
高嶋)今ちょっと反省しているのですかね? どうでしょうか(笑)?
鈴木)元々は答弁の中で「もし何か関係があったら私は総理も議員も辞めますよ」と言った、あの気持ちは分かるのだけども、表現、言葉としてはやっぱり「総理を辞める」という、あれは軽々に答弁ではやっぱり言ってはいけない。そういうことを言うと、これが逆にブーメランのようにいつまでもいつまでもその後の国会運営を縛ってしまう。それから籠池さんの証人喚問ですよね。そもそも自民党は参考人すら呼ばないと、民間人を呼ぶのは慎重であるべきだと。
高嶋)そう言っていましたね。あんなオヤジ呼んで来たら何を喋られるか分からないっていう怖さでしょう。
鈴木)だけどこれが「安倍さんから100万円寄付があります」とわーっと言った、そこで「それならもう呼べ」という空気に安倍さんを中心になっていった。
高嶋)今はもう「しまった」感の方が強いのですかね?
鈴木)ここまで収束が難しいことを考えると、ちょっとまずかったかなというようなところは感じている気もしますが。
終わらぬ森友問題 収束を探る自民党高嶋)たまたま大阪の方で、お恐れながらと訴えた人がいて、それで検察が調べる段取りになりましたよね。それだったらもう検察に任せておいて、国会の方は沈静化させて他のことをやろうと、いろいろありますからね。そんな流れも散見しますけども、本音はどこですかね?
鈴木)そこだと思います。私が思うのはやはり収束をどうさせるかを迷っている、困っている。これは総理もそうだけど、自民党の本音はそこにあると思います。取材してもそう言う自民党の議員が多い。
何かしら決着を付けないと、例えば国有地に財務省の忖度があったのではないかとか、それから他にもいろんな名前が出ている、例えば大阪の松井知事なんかの名前も出ている。この辺について話が広がっていってしまっている訳ですね。
だからここは例えば籠池さんの偽証罪とか、大阪の地検の方の捜査、ということで、もう捜査なのだから国会は一歩引こうとか、何かでとにかく幕を引きたいということですよ。高嶋)でも元の理財局長だとか、国有地払い下げについての迫田さんとか、それから近畿元財務局長の武内さんですか、あちらは参考人なのですね。「私は知りません、関係ありません」で、それは言うに決まっているけど「お前嘘だろ」って言ったって「いやそんなことありません」とか。それで後は忖度、忖度なんかあるに決まっているのに、あれ「一切やりません、資料も全く残っていません」全部逃げの一手でやってきて感じ悪いのですけども、支持率は下がらない。これはなぜですか?
鈴木)ここは難しいのですけどね。支持は下がっていないけれども実は支持する理由の中に「他にいないから……」っていう人がやっぱり多い。
だから今の政府答弁なんかでも納得していないという人の方が実は多いのですよ、世論調査なんかでも。この森友問題、籠池さんの問題。だけど、他に無いから、じゃあ安倍さんかなという、まあある種これ“消極的支持”なんて表現をしますけど、だからこれはあまりよろしくないことだし、でも逆に安倍さんはそこを警戒しないと、これで「支持率まだあるから」とやってこのまま変な終わり方をすると、一気に来る。だからそういうちょっと緊張した状態であるということは間違いないと思いますけどね。高嶋)昭恵夫人も急におとなしの構えになっています。