5/11(木)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』今日の聴きどころ!②
徐薫氏・金正恩との南北会談に言及
7:02~ひでたけのニュースガツンと言わせて!:コメンテーター山本秀也(産経新聞論説委員)
南北の会談に言及 統一はあるのか?高嶋)韓国の文在寅大統領。あっという間に大統領になりましたね。
山本)あっという間でしたね。速攻でした。
高嶋)それで、首相に知日派の李洛淵(イ・ナギョン)・全羅南道(チョルラナムド)のトップだとか、それから今のニュースでもありましたが、徐薫(ソ・フン)さん。国家情報院の院長になった人が記者会見でいきなり文在寅と金正恩との、南北の会談に言及したとか。これには非常に驚いたのですが……
山本)顔がどうしても北を向いている人ですよね、この人。新大統領もそうです。ですから、当選後はワシントンと米韓関係の調整をしなければいけない、とか、東京にも行く、とか。嘘だとは決して言いませんが、やはりこの人は北思考。南北統一思考の人、としか僕には見えません。
高嶋)北の金正恩委員長。トランプさんからああ言われ、今度は韓国の新大統領にこう言われ、周りも固まり。悪い気はしないでしょうね。
山本)注目を浴びたい、という点では目標達成ですよね。けれど、事態は何も変わっていませんからね、これ。
高嶋)日本では南北の朝鮮が一緒になれる、というのは水と油以上にまず考えられないことですが、彼らは真剣なのでしょうか?
山本)韓国の融和を言う人の間では真剣に「現実味があることだ」と語る人は随分いますね。私も実際に話をしました。
高嶋)同じ血が流れる同胞だから、分からないでもないですが、では、どういう方法が考えられますか?
山本)経済的には韓国の負担が当然大きくなるわけですが、いちばん驚くのは、「統一をすると、我々は核保有国になれる」ということを真顔で言う人はいますね。NPT体制(核拡散防止条約)というのがあって、核は「作れば持って良い」という問題ではないはずなのですが、現実問題、北朝鮮は核を持っているわけですから。
韓国中心的な政治~これからは日米の同盟関係が重要になってくる高嶋)そういった魔法のようなことが、あたかも実現するように語られるということは、やはり文在寅さんの特徴となりますね。
山本)私には韓国政治は客観情勢がどうか、というより、韓国の国内事情に照らしてどうか、というよな、非常に自分中心的、ミニ中華的な発想に見えますね。ですから、たとえば慰安婦問題。文在寅政権でまた蒸し返すと言っていますが、絶対に乗るべきではないと思います。あれは日韓の間の問題というより、偏に韓国の問題だとしか見えません。だから、こちらがいかに誠実に話し合いに応じようと、納得することは多分無いと思います。いずれにしても、これに限りなくつき合っていたら、振り回されるばかりですよ。
高嶋)アメリカに文在寅さんが行って、たとえば「THAADを止めてくれ」と今更言っても、これは応じられない話でしょう?
山本)そうなのですよ。アメリカと韓国の間にはそもそもの問題として「在韓米軍をどうするんだ」という問題があります。左派政権になると、ここの扱いは非常に面倒。前の盧武鉉政権のときに、これで散々もめました。たしかに在韓米軍というのは張り付いていて、あちこちに持って行きにくい、使い勝手の悪い駐留軍ではあるのです。
高嶋)今度の韓国の文在寅大統領をはじめとして出てくるメンバーというのは、大変難しい問題を孕んでいると。
山本)ですね。トランプ政権を相手にするのは難しい部分もありますが、やはりそこは日本とアメリカの同盟関係がこれから重要になってくるだろうな、と私は思いますね。