5/29(月)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』今日の聴きどころ!①
都議選投票世論調査は現時点で自民党17%、都民ファースト11%
6:29~ニュースやじうま総研ズバリ言わせて!:コメンテーター須田慎一郎(ジャーナリスト)
豊洲移転問題は隠れ争点のナンバーワン高嶋)6月23日に告示、7月2日に投開票の東京都議会議員選挙。JNNが行った世論調査で、「投票先は自民党です」と答えた人が17%でトップ。「都民ファーストの会」と答えた人が11%、自民党のほうが上回っています。ただ、「まだ決めていない」という人が5割近くを占めている。さて、今日はその小池都知事の心境を中心にして伺いたいのですが、これはどういう風に彼女に響いていますか?
須田)思ったより、支持率が上がっていかないな、と。伸び悩みというか、頭打ちというか。そういうことを感じているのではないでしょうか。ある意味では、事実上、都議会選挙というものは始まっていまして。私の自宅は台東区と千代田区のちょうど境目にあるのですが、昨日の夕方にちょっと表に出たら、「都民ファーストの会」の候補者が、スーパーの前で街頭演説をやっていました。それを見ていると、誰も聴衆というか、聴いている人がいなくて。まだまだ認知度というか、「この方が小池さんと一緒にやっているんだ」という意識というのが薄かったのかなと思いますけどね。
高嶋)「都民ファーストの会」が公約を発表しましたが、「豊洲は知事の総合判断」ということで。移転の可否については触れていないということですが、豊洲に関しては、触れようと触れまいと争点であることは間違いないですよね?
須田)ええ。私も高嶋さんが仰るように、隠れ争点のナンバーワンかと。
高嶋)隠れ争点!
須田)だって、都民にとって見ると、これまでメディアを含めて大騒ぎしてきた都政の課題は、やはり豊洲市場ですよね。ですから、移転するのかしないのか。どの政党が築地、あるいは豊洲を指示しているのか。やはり知りたいところだし、それで投票行動に移ってくるのでは、と思います。
豊洲も築地も変わらない? 表立っては議論できない話題高嶋)「決められない」とか、いろいろ言われていましたが、考えてみれば、「立ち止まる」と言って、それでプロジェクトチームを作り、その結論が出てから、ということで。プロジェクトチームを作って結論が、この間築地の方からも、「50センチくらいのところから、何が検出された、あれが検出された」とか。私に言わせると、豊洲も築地も、そういうことについてはどっちもどっちではないかな、と。結局、これで中で働いている人たちが、いくつかに分かれてしまって。これはどうするのだろう、ということで、須田さんは現状ではどのような分析になっていますか?
須田)やはり豊洲に移転せざるを得ないのだろうな、と私は見ています。どういうことかというと、先ほど高嶋さんがチラッと触れましたが、やはり築地の地下を調査してみると、相当な汚染が出てくるのではないか、ということが予想されるわけです。そうすると、「築地も豊洲も同じじゃないか!」と。築地で再整備をしたとき、また土壌対策をやって、時間も金もかかる。果たして、プロジェクトチームが言っているような、734億円の再整備というのは、土壌汚染対策野費用を盛り込んでいるのだろうか、と。それを入れたら、もっと膨らんでいくのではないか、というところもありますよね。
高嶋)そんな疑いもありますよね。
須田)ただ、この問題というのは、現状で築地が稼働しているものですから、表だって議論できないのです。風評被害になる、ということで。現状だけなのですよ、分厚いコンクリートで覆われていますから。要するに汚染対策に関しては対応できているのだけれど、そうは言っても、これをなかなか議論できない。というのが、1つのネックになっているのかな、と思います。
高嶋)「コンクリートで覆われているからOK」だとしたら、どっちもどっち。
須田)仰るとおりです。「豊洲も一緒じゃないか!」ということになりますから。だから今回、都議会議員選挙で、タッグを組むと言われている公明党サイドからも、小池さんを、やはり「都議会議員選挙の前に、どちらにするべきかをきちんと言え」という要請を受けているのです。少し追いつめられている感じがありますね。
高嶋)小池ブームのピークは去ったかな、みたいな。
須田)千代田区長選挙がピークの場だったのですかね、振り返ってみると。
高嶋)勝手なことは選挙を控えているので言えませんが、結論を言うと豊洲は隠れ争点。現状では、小池さんがどう判断するのかはまったく見えておりません。