闘うキャリアウーマンが不倫に落ちてしまうとき
FM93AM1242ニッポン放送・月~金8:00~11:30で放送中の「垣花正あなたとハッピー!」の2017/7/28(金)「9時の聴きどこ!」は誰より女性の心を知り尽くす山路徹さんが、自らの経験を元に、女心の研究結果を発表しました。
一線を越えたか否かよりも心が奪われることが重要
垣花)自民党の今井絵里子参議院議員が、既婚者である神戸の市議会議員と不倫関係にあると、週刊新潮が報じました。ホテルでの白いパジャマ姿とか、新幹線で手を貝殻つなぎしているふたりの写真などが、掲載され、昨日、今井絵理子さんも、神戸市議のお相手の方もそれぞれ会見をして、「一線は越えていません」と。「略奪不倫ではありません」という今井さんのコメントが出ていますが、「一線を越えたかどうかが問題ではない」と……
山路)関係ないですよね。「一線を越えた」というのは、結局、行為でしょう? 現象面としての。もっと大事なのは、心の中身ですから。
前に、ロバート・デ・ニーロ主演の「恋におちて」という映画がありました。
こういうシーンがあります。ロバート・デ・ニーロが不倫をしてしまい、自分の奥さんから咎められ、彼は「いや、身体の関係はないんだ!」と言う。その瞬間、奥さんが彼をビンタする。そして、「身体の関係がない方が悪い!」と言う。
つまり、「身体の関係」は関係ない。むしろ、「関係がない分、心を奪われているじゃないの、貴方」ということです。だから、今回「我々は一線を越えていないんです!」と言っているのは、どうでもいい話でね。
垣花)追求する側も「一線」と言い過ぎですよね。
山路)もちろん、法的な問題は関わってくるのだけれど、それとは別に倫理的には関係ない話なので。あまりそこに拘っていくと、ちょっと変な話になってしまうな、と思いますけどね。
垣花)山路さんは非常にいま、映画のワンシーンですが、つまり「心が奪われること」こそが重要である、と。重要というか、不倫という言葉を考えるときにね。
山路)ポイントとしてはね。
強い女性ほど心が弱っているときに恋(不倫)に落ちる
垣花)山路さん、女性が不倫に走るというのは、どういう……?
山路)基本的には、不倫に走るということは、ようするに、恋愛も同じですが、人間はやはり、ちょっと弱っているときに恋に落ちるのですよ。ちょっと自分の気持ちが弱っているときに、何ていうか、自分に手を差し伸べてくれる人がいたり、その気持ちに共感してくれる人が現れると、スッと入り込んでいってしまう部分があって。
これはやはり、日頃社会の中で自立して、いわば戦っているようなキャリアウーマンの方に、非常に多いですよね。
垣花)戦っているからこそ、虚勢を張っているわけですか?
山路)虚勢を張っているというより、崩れるときは脆いというか。やはり「分かって欲しい」、「知って欲しい」という気持ちが常にあって。社会の中で女性が最近は活躍し始めましたが、それでもまだまだ組織的な構造の中で、やはり力を発揮しきれない部分もあって。
そんなときに、やっぱり心が折れて。ちょっと弱っているときに、何か同じ、職場の同士でも、取引関係先の人でも良いのだけれど、ふとしたことがきっかけで、スッと心が傾いていく。
垣花)理屈では、たとえば、手を差し伸べてくれた男性が既婚者であるとか、頭では「この人と恋に落ちてはいけない」と分かっていますよ? 分かっていても、飛び越えてしまうのですよね。
山路)「これはマズいな」というのは、理性が働いているわけですよね。
ただ、本当に恋に落ちるということは、結局は理性がそこからなくなって、感情が上回ってしまうときに発生しますから。
正しく恋に落ちるというのは、いわば「バカになる」ということですね。「子どもになること」です。感情の世界になってしまっている。
今井さんの相手の橋本議員も、相当盛り上がっていると思いますよ。騒動の中でふたりが矢面に立って、それぞれが会見して。世間からバッシングは当たっていますが、一方で、僕らが全然見えないふたりの関係性の中では、さらに盛り上がっていきますね。
垣花)むしろふたりが強く結びつく瞬間が、いま来ているわけですね。
山路)逆に言うと、「たとえ世間を敵に回しても、ふたりが愛し合えるならそれで良いんだ」という感じの状況だと思います。あのふたりはいま。
だから橋本議員が「僕がアプローチしたんだ」、「僕がいけないんだ」としきりに会見で言っていますが、彼としては今井さんに対するラブコールもあるし、彼の中ではある種の純愛になっている。だから、その辺はやはり、ふたりはこれからさらに……勝手に盛り上がっていただくのは全然構わないですよ。
政治と同じく「大義・共感・行動力」が揃うと、恋に落ちやすくなる
垣花)でも実際、ふたりが出会ったのは、選挙期間じゃないですか。本当に不安な最中、人生を懸けた戦いの中でサポートしてくれた人……
山路)これは、だから「ありがちなパターン」なのですよ。つまり、さっき言った会社内とかでもそうなのですが、いわば「同士」でしょう? 価値観が共有できますよね。
以前、小池さんが言ったじゃないですか。「大義・共感・行動力」が、人の気持ちを引きつけるというのは、政治も恋愛もそうで。やはり政治という大義の中で、ふたりで同士として戦っていて、そこで共感しあうと、やはりね。
垣花)それで、おふたりに行動力があったから、走ってしまった。
山路)そこで問題は、大前提ですが、「不倫はいけない」、「浮気はいけない」という、いわゆる制度、もしくは世間体がありますね。もちろんいけませんよ?
いけないけれども、世の中何故こんなに不倫だらけなのかと言えば、やはりそういう心理がみなさんの心の内にある、と。
だから、もし旦那さんが聴いていたら気を付けて欲しいこと、夫婦関係とかでも注意しなければいけないのが、もう家の中で夫婦の会話がないでしょう? ご飯を食べていて一言も会話しない夫婦が大勢いるわけです。「何のために一緒にいるの?」と奥さんは思うわけです。「何でこんな人と結婚しちゃったんだろう」、「私の人生は、このままこの人と終わってしまうの?」みたいな。そんなときに、ちょっとした出会いがきっかけで、パッと不倫や浮気の世界に入っていってしまう。
いまの世の中はSNSとかもいっぱいあるしね。
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ふつーの男・沖縄県宮古島出身の垣花正がお届けする、ニッポン放送が自信と不安をもってお送りする朝のワイド番組!レギュラー・ゲストとのコンビネーションもバッチリ!今の話題をハッピーにお届けしていきます!