10/17(火)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ！』今日の聴きどころ！①

「政権選択」であって「政権“交代”」とは言っていない
6：32～ニュースやじうま総研！ズバリ言わせて！：コメンテーター中田宏（前横浜市長）

前横浜市長の中田宏氏が代表を務める「日本の構造研究所」とは？

本日は前横浜市長の中田宏氏にお話を聞いています。「日本の構造研究所」の代表も務める中田氏に、国政進出の噂もあった小池都知事の真意について詳しく伺います。

高嶋）中田さんは横浜市長をお辞めになって何年になりますか？

中田）8年ですね。でも毎日いろいろとやっているとそんなに感覚が無いですね。

高嶋）テレビのコメンテーターではよくお目に掛かりますけど、名刺をいただいたら「日本の構造研究所」の代表と書かれていたのですが、これは何ですか？

中田）「日本の構造研究所」なんて大層に聞こえますけど、どんなところかと言うと、政治とか行政は皆さんいろいろと「これが駄目だ」「あれが駄目だ」という不満もあるし改善して欲しい点もある。だけどやはり複雑なのは複雑なのですよ。その複雑なことをどうやって世の中に伝えるのかということをしないと単なる不満になってしまうし、やはり少しでも変わっていく為には世の中の人がなるべく理解しやすいようにその構造というものを明らかにしていきたいと思っています。
今月号の「月刊正論」にも論文を1本出しているのですけど、とにかく全国の知事と政令市長が果たして財政をちゃんと健全化できているのかどうかというのを全員分ランキングにしました。そういうことをやっています。

高嶋）随分と地味な活動なのですね。でも「いずれ……」と思っているのでしょう？　国政とか。

中田）国政ですか……。僕は必要ならば何でもやりますが、議員でいないと気が済まない、選挙になれば毎回毎回とにかく出るというような思考回路ではないので、そういうのは自分なりにがっついていないです。

「政権“交代”」とは言っていない～小池知事の国政進出は最初から0%だった？

高嶋）中田さんは真っ向から「違う」と言っていたようですけど、小池百合子さんが都知事の座を投げ打って希望の党の代表になって国政に打って出ると。これは私も彼女の我欲というか「いずれはそこへ……」という迫力を感じていたので、安倍さんが打った非常に早い手の解散でしたけれども、それに乗って「ラストチャンスだ、65歳だ、行けー！」みたいなことをやるのではないかと思っていましたけど、中田さんはそれは無いと？

中田）僕は早い段階から0%と言っていたのですけど、それは小池さんの思考というのももちろんある程度人よりも分かるかもしれませんが、小池さんは今回「政権選択」という言葉は使っていますけど実はよく聞いてみると「政権“交代”」とは言っていないのですよね。そこがひとつのヒントなのですよ。
「政権“交代”」と言ってその為に希望の党がまさに名乗りを上げたというロジックで言っていれば当然ここで首班指名が誰だという話になるのですが、政権交代ではなく政権選択というのは後に多くの人たちが気付いたように、例えば石破さんを担ぐのかとか、そういう理屈に繋がるロジックなのですよ。そのことを「この微妙な言い方というのは何かあるな」と見ていった、そうすると過半数を立てる・立てないというのも政権交代の為に立てているのではなくて1人でも多くの議員を比例票も含めて出していく。その為には小選挙区で1人でも立てなければいけないわけですよ。そのことに重きがあるのだと。
すなわちもっと平たく言えば、はっきり言って全員当選するとは思っていませんから、そういう意味では首班指名を誰かが担ぐというのは最初から無い、ということは自分は出ないということが分かるのですよ。

小池都知事は「総理になりたい一心」というわけではない

高嶋）週刊誌的に聞けば、小池百合子の最終的な野望というのは何なのですか？

中田）僕は、これは小池さんだけの話ではない一般論として短く言いますけど、やはり政治家というのは本当に自分のことだけ考えて野心・野望という言葉が使われるけれども、安倍さん、前原さん、細野さん、野田さん、石破さん、野田聖子さん、小池さん――皆それぞれ日本のことを真面目に考えているのですよ。それを実現する為には自分が総理になることも当然覚悟しているという話であって、総理になりたい一心で「ただやることが私の野望なんだ」という人はいませんから、小池さんにしても都知事としておそらくはそれなりの実績を上げてそのときに「自分が求められれば私はやるつもりよ」という感じでしょうね。

高嶋ひでたけのあさラジ！
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