衆院選~それぞれの政党の誤算とは?

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10/16(月)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』今日の聴きどころ!③

公示後最初で最後の選挙サンデー終わる
7:10~ やじうまニュースネットワーク:コメンテーター 宮家邦彦(元外交官、キャノングローバル戦略研究所研究主幹)

与野党8つの党首が日本各地で支持を訴え街頭演説を行う

今月22日の衆議院選挙に向けて最後の日曜日となった昨日、与野党のトップは全国各地で街頭演説に臨み支持を訴えました。
与党は自民党総裁の安倍晋三総理大臣は札幌市で、公明党の山口那津男代表は神戸市で支持を訴えました。

安倍総理)この選挙は北朝鮮の脅威に対して、いかにして日本国民の命を、幸せな暮らしを守り抜くのか、子供たちの未来を切り開いていくのか、それを問う選挙であります。

山口代表)自民党のエンジンも大事です。公明党のエンジンもなければまっすぐ安定して飛ぶことはできません。国民の目線に立った公明党が連立政権にいることが大事なのであります。

一方、保守・リベラルと主張が分かれている野党ですけれども、希望の党の小池百合子代表は東京の池袋で、立憲民主党の枝野幸男代表は名古屋市で、共産党の志位和夫委員長は京都市で、日本維新の会の松井一郎代表は大阪の富田林市でそれぞれの主張です。

小池代表)このまま安倍一強政治を許すのか否か。しがらみ政治のままで、このまままったりとした安定を続けていくのか。

枝野代表)強いものはより強くなったけれども、それに引っ張り上げられて全体がよくなっているのではなくて、むしろ格差が拡大をして、多くの人たちの暮らしの不安は大きくなっているのではないでしょうか。

志位委員長)安倍首相は今度の選挙を国難突破選挙と言っていますが、安倍晋三さんが総理大臣を続けていることが、日本にとって最大の国難だと言わなければなりません。

松井代表)今大阪で高校無償化が実現できているのだから、何も消費税に頼らずとも、霞が関の改革をやれば十分に教育無償化をやれると思っております。

そして社民党の吉田忠智党首は大分県の日田市、日本のこころの中野正志代表は東京の銀座でした。

吉田党首)憲法9条が争点となる初めての国政選挙であります。憲法9条を変えてはならない、社民党と共に挙げていただきたいと思います。

中野代表)北朝鮮の軍事的な脅威、危機にしっかり対応できる能力を持つ。これはやっぱり保守の政権でなければなりません。

畑中デスク)このように全国各地に散らばっていた与野党の党首ですけれども、序盤の情勢では与党が300議席を伺うのではないかという数字が踊っておりました。こうした中で与党は経済の実績ですとか北朝鮮情勢への対応、教育無償化といった政策面でのアピール。安全運転に徹しているという印象を受けました。一方野党はそれぞれ幅がありますけど、安倍一強体制への批判をより強めているという傾向が見られる週末の選挙サンデーでした。

それぞれの政党が誤算となった今回の選挙

高嶋)選挙は最後の最後までわからないといわれますが、その通りだと思います。現段階で宮家邦彦さんはそれぞれの政党がみんな誤算をしているという最もわかりやすい説を唱えております。

宮家)説というほどではないですけど。今回の選挙はすごく難しくて有権者の判断も難しいと思います。要するにみんな誤算をしています。最初は自民党が「今だったら勝てる」とやったけどどうも状況が違うと。小池さんは都知事を辞めて新党のブームを作ろうとしたけど来なかった。リベラルの人たちはどうかといったら民進党に結集と。みんなで外してばっかりですから結局何が何だかよくわからなくなって。もっと冷静に考えなければいけないと思っております。

高嶋)確かに今の流れでいえば共産党も最初は兄貴風を吹かせて、民進党が割れると「俺のところの候補もちょっと降ろしてやるよ。頑張れ頑張れ」と相当な人数をやったようですね。

畑中)候補者調整もかなり進みましたよね。60人近くといわれております。

高嶋)そうしたら今の段階だけれども立憲民主党が上のほうにいってしまったと。これは焦っているでしょうね。

畑中)逆に大阪などでは立憲民主党と共産党の選挙協力がわりと上手くいって他の政党の牙城を脅かしているところもあるようですから。これは一長一短と言いますか、当初の予定とはかなり違っていることは言えると思います。

いつの間にか失速してしまった希望の党

高嶋)小池百合子が出てきて、自民党はもしかしたら東京が取れないのではないかと青くなったと思います。そして希望の党は全国に過半数を押さえるだけの候補者を立てると。トルネードのようなうねりが生じて、彼女が国政にも打って出て党首で総理の座を奪われるというような危機感はありましたよね。

宮家)あったと思いますよ。だけどやっぱり「排除」とか「踏み絵」だとか「さらさらない」とか。あそこら辺から雰囲気が変わってきた。

高嶋)夕刊紙は昨日褒めていたのに今日はけちょんけちょんなんてこともよくありますから。『緑のたぬき、化けの皮が剥がれた』とかね(笑)。

宮家)雰囲気が何ヶ月ごとに変わるのはいいけど、毎日のように変わっていくのは追いかけるほうも大変ですよ。

一言の失言で大きく流れが大きく変わる

高嶋)宮家さんにとって今までの総選挙で一番インパクトがあった流れの変化は何ですか?

宮家)私が外務省を辞めたのが2005年で、その辞めた直後の8月8日も郵政選挙がありました。たまたま友達が突然出馬し、そのときにお金がなかったので田舎の何もないところに事務所を建てましたが、小泉純一郎さんが来たら黒山の人だかりですよ。あのときのブームというかポピュリズムというか、凄いものを見ました。それと比べると今回は全然風が吹かない。

高嶋)小池さんの今の状況はどうもそういう感じですね。

畑中)そうですね。選挙というのはそのときの一言ですとか失言によって大きく流れが変わります。かつては橋本龍太郎内閣のときの恒久減税発言によって参議院選挙に大敗したことがありました。

高嶋)森喜朗さんの無党派に対して「寝ててくれ」もね。

畑中)これも大きく左右しました。今のところ与党が安全運転に徹して、野党のほうに少しオウンゴールがあるのかなという印象があります。この1週間で野党が巻き返していくのかはわからないです。

安倍総理の選挙最終日の決戦場はどこになるのか?

高嶋)今度の日曜日が投票ですから、物凄い箝口令でしょうね。

宮家)黙っていたら選挙になりませんからね。難しいですね。

畑中)遊説の場所を選ぶにもひとつ今回非常に気を遣っています。

高嶋)今、自民党の安倍総裁は遊説の場所を明らかにしていますか?

畑中)しておりますがまずは東北から始まって、昨日は北海道でしたね。公示後に東京のほうは来ておりません。

高嶋)最終日にどこでやるかはポイントですよね。

畑中)そうですね。ひとつのシンボリックな場所になります。東京に集結する場合が多いのですが、今回はバラバラな感じがします。

高嶋)安倍さんは来ませんか?

畑中)まだ検討段階と言えるところでして、わからないですね。

高嶋)安倍さんの気の強さから、面子が立たないからやってやるよと。きっとみんなで止めている。「殿、それだけは」って(笑)

宮家)実際のところはわかりませんけどね(笑)

畑中)どう発言するのか、どう演説するのか、どういう有権者が演説聞いてどんな反応を示すのか。都議選ではそれが如実に表れていますから。

高嶋ひでたけのあさラジ!
FM93AM1242ニッポン放送 月~金 6:00~8:00

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