10/20（金）FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ！』今日の聴きどころ！①

ワシントンではティラーソン氏の更迭はほぼ確実視されている
6：32～ニュースやじうま総研！ズバリ言わせて！：コメンテーター須田慎一郎（ジャーナリスト）

トランプ大統領のアジア歴訪に備え、韓国で日米韓の外務次官級協議が開催

ティラーソン国務長官の辞任騒動に対し、様々な憶測が飛び交っています。アメリカのワシントンでは、後任となる人物について、CIA長官の名前が挙がっているそうです。ジャーナリストの須田慎一郎さんが、今週の韓国での取材の際に、直接アメリカ国務省の方々に聞いた、旬な情報をお届けします。

高嶋）韓国へ行っていたそうですが……

須田）月曜日の放送でもレポートさせていただいたように、38度線ギリギリまで行って、北朝鮮の様子を見たり、日米韓の合同軍事演習が、どの程度の水準で行われているのかを見たり。それから水曜日には、あまり日本では大きく報道されていないのですが、トランプ大統領のアジア歴訪を控えての日米韓の外務次官級協議が開かれました。そこで、ロジスティクス（後方支援）担当が、韓国に集まっていたので、そのアメリカ国務省の人たちと情報交換をしたり、いろいろと取材をしてきました。

高嶋）既にアメリカの、事実上の交渉の最前線でやる人たちが入ってきているわけですね。

須田）そうですね。すり合わせというのをやっています。

後任と噂されているマイク・ボンベオCIA長官は、ティラーソン氏とは正反対のタカ派

高嶋）その中で伝えたい話題は何ですか?

須田）これは日本でも噂が出ていたはずですが、トランプ政権の、特に対北朝鮮政策を見ていく上でのキーパーソンは、マティス国防長官とティラーソン国務長官です。そのティラーソンさんが、「更迭されるのでは」という話がくすぶっていました。いま、ワシントンでは、「高確率で近々、更迭されるのではないか」と言われていて、後任の人事の名前まで浮上しているそうです。

高嶋）もうそこまで迫っているのですか。

須田）ええ。後任の人事の名前で上がっているのが、マイク･ポンペオさん。彼はCIA長官です。「タカ派」ということで、ティラーソンさんが北朝鮮との対話路線を重視しているのに対し、ポンペオさんは「イケイケの方針で望むのでは」と言われています。その人の名前がグーンと、いまワシントンで上がってきています。私が話を聞いたのは国務省のスタッフです。彼らにとっては自分の上司になるのですから、誰が来るのか気になって仕方がない。同じ社内の社員が、社長の人事を見ているようなものです。なので、いろいろな情報が入っている中で、その話をしたものですから、これはかなり濃厚だと思います。最終的にその人事が実行されるかどうかは別ですが。

高嶋）ティラーソンさんはとにかく、あくまでも話し合い。「最後まで、爆弾が落ちるまで話し合い」と言っていますね。それに対してトランプ大統領は「核兵器を10倍にしろ」とか、まだまだわけの分からないことを言っていて。それで結局、最終的にはティラーソンさんが更迭されて、ポンペオさんが。いま気になったのは、「イケイケ」だと。前歴は何ですか？　ずっとCIA畑を歩いてきた人ですか？　それとも軍人？

須田）違います。軍人ではありません。トランプさんのスタッフというか……そういった意味で言うと、どうでしょうね。「米朝開戦も、あり得なくはないぞ」と。

高嶋）けっこう現地では、ハラハラムードですか?

須田）いや、そこまででは無いですね。韓国というのは常にリスクにさらされた国です。ですから、市民の感覚としては、「また同じような状況になった」という感じです。そうは言っても、38度線近くに行ってみると、等間隔で監視所があるのですが、普通なら3ヶ所に1ヶ所しか、軍人がいなかったところが、3ヶ所に2ヶ所くらいに増えてきました。そういった点では、そこはかとない緊迫感が伝わってきました。

高嶋）微妙な変化は感じられると？

須田）感じますね。

高嶋）まあ、「狼が来るぞ」状態がずっと続いていますからね。

高嶋ひでたけのあさラジ！
FM93AM1242ニッポン放送 月～金 6:00～8:00