8/4(水)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ！』今日の聴きどころ！②

ロシア制裁強化法案が成立～トランプ氏不本意ながら署名
7:03～ひでたけのニュースガツンと言わせて！：コメンテーター宮家邦彦（キャノングローバル戦略研究所研究主幹・元外交官）

相変わらず混乱続くトランプ政権とは？

高嶋）アメリカのトランプ大統領が、ロシア制裁強化法案に署名して法案が成立しました。大変不本意な署名であったということですが。最初に伺いたいのは、相変わらずのガタガタぶりで、この間なんかちょっとクセのある広報部長っていうのがいきなりでてきて、10日で辞めさせられた。その前にスパイサーさんがケツをまくって辞めちゃった。なぜこのような混乱状況になるのですか。

宮家）「報道官が悪い」「スパイサーが悪い」とかいう話であるけど、ウォールストリートジャーナルで読むと「大統領あんたが悪いんだ」と書いてある。
要するに彼はね、トランプファミリー不動産企業ですよね、その会長兼社長兼CEOやってたんでしょ、突然アメリカ合衆国に流されちゃったわけでしょ。本来であれば、部下がいっぱいいるし、ちゃんと指揮命令系統しっかりしなきゃいけないんだから、もう会長職に退きなさいと。それで社長とCEOを誰かに任せなさいと。でも全部自分でやるわけですよ。そうしたら結局息子がいて、義理の息子がいて、娘がいて、それでまたいっぱいいるじゃないですか。

高嶋）その基本的なところはもう全く動かさないということですよね。

宮家）そうしたらね、上手くいくわけないですよ。

高嶋）結局その自分の心の中には、対ロシアに対していろいろあったことが一番恐れなんですよね。それで、「それをなんとかこう上手く丸め込んでくれねえと困るじゃねえか」みたいなことで、たとえばセッションズ司法長官なんかも「お前ちゃんとそれやらないだろ」と、いうことで。首にしかねない。

宮家）だけど法律に従ってやんなきゃいけないんだからそれは無理ですよね。

高嶋）だけど「恩赦はきくのか」とか、いろんなこと言ってるじゃないですか。自分次第なんですよ全部。

宮家）ロシア問題、「アメリカ大統領選挙にロシアが介入したんじゃないか」、「どうも弱み握られてるんじゃないか、大丈夫なのか」、「ロシア本当は悪いヤツなんじゃねえか、いやそんなことはない」、そういう議論ばかりやっていてね、彼自身何がやりたいのかよく分かんないまま結局統治ができていない。

高嶋）あれだけ恐れてるということは、でかい図体で結構ビクビクしてますからね、何かがあったというようなことなんですかね。

宮家）分かりませんねえ。弱み握られてるとか、変なテープがあるとか言われるわけですよ。
だけど私も見たことないからね。そんなもの出したって意味無いでしょ。だから「あるぞあるぞ」って言っているだけなのかもしれませんね。

高嶋）でも、出てきたら無茶苦茶恰好悪いでしょうね。頭掻いて済まないですよね。

宮家）すまないでしょうね。でも、似たようなことを相当やってても勝っちゃうんだから、すごいと思いますよね。

「アメリカの力」は落ちていないがそれを使う政治家のレベルが落ちた

高嶋）で、支持率が宮家さんに言わせると2割台のものも……

宮家）数字は良くないですよね。少なくとも歴代のこの100日とか半年とかそういう状況ではねとても……

高嶋）そういう状況でもアメリカがこの地球上の最大のリーダーである国であることは間違いなくて。じゃあロシアと中国とアメリカと、で今当面東アジアと北朝鮮をどういう風にトランプさんがする「つもり」に見えますか。

宮家）見えませんねえ。要するにアメリカの力は大方は落ちていないと思うんですよ。だけどその力を適切に使えるアメリカの政治家のレベルが落ちちゃったんです。トランプさんがそれにまた輪をかけちゃったわけですから。残念ながら中国とロシアからすれば、これはもう「ざまあみろ」思っているでしょうね。しっかりしてくれよって言いたいところが本音です。

高嶋）そのへんでなんかこう、ティラーソン国務長官なんかも匙を投げかねない。時々ため息ついているじゃないですか。

宮家）ため息ついちゃいけないんだけど。国務長官ねえ頑張んなさいよと、国務省の中は無茶苦茶ですよ。しっかりした補佐官のもとで組織を作り直さなきゃダメだと思います。

高嶋ひでたけのあさラジ！
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