7/27(木)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』今日の聴きどころ!④
“ロシアゲート”捜査に関わらないことに不満
7:18~やじうまニュースネットワーク:コメンテーター山本秀也(産経新聞論説委員)
トランプ大統領がセッションズ司法長官に対し「非常に失望している」
アメリカのトランプ大統領は25日、レバノンのハリリ首相と会談した後の共同記者会見で、大統領選挙での干渉疑惑、いわゆる「ロシアゲート」の捜査に関与しないとしたセッションズ司法長官に「非常に失望している」と非難しました。公然と不満を表明したことでトランプ大統領がセッションズ司法長官を解任するという観測が強まりそうです。
森田)このセッションズ司法長官というのは大統領選挙中に中米ロシア大使と接触したことを議会に開示しなかったということが判明し「ロシアゲートの捜査には関わりません」と今年の3月に表明したのですね。
その後トランプ大統領の側近や長男のジュニア氏らがモラー特別検察官による捜査の対象になっているということでトランプさんは不満を強めておりまして、先日は「捜査に関わらないんだったら司法長官に起用しなかった」とここまで言っていたのですね。
一方セッションズさんの方は「やるべき仕事を全うしたいので辞任の考えは無い」と明言しておりまして、不法移民の取り締まりの強化策を相次いで打ち出したりしておりまして、むしろ業務に精を出しているというのですね。
トランプさんとしてはセッションズ司法長官に自発的に辞めて欲しいのが本音でして、解任しますとモラー特別検察官の任命を決めたローゼンスタイン司法副長官が長官代行に昇格して捜査がむしろ進んでしまう、それからFBIのコミー前長官を解任しましたので、今度司法長官をクビにすると「また司法妨害だ」という批判が強まる、こういったことを避けたいと見られているのですね。
ただ一方でトランプさんは後任人事の選定にも着手している模様で、ジュリアーニ元ニューヨーク市長や共和党のクルーズ上院議員の名前も挙がっているのですね。
未だに政権の固まらないホワイトハウス トランプ政権は“好き嫌い人事”?高嶋)何か身近な人がどんどん離れていきますね。
山本)そうですね。いなくなっていると言うのか、逆に詰め将棋がどんどん詰めてきていると見るのか(笑)。
高嶋)それとホワイトハウスの中のいわゆる大統領の側近同士で何か批判し合うような、そういう色彩が強くなりましたね。
山本)スパイサー報道官がこの間離れるということがありましたが、トランプ政権はまだ政権の体を成せていないわけですよね、まだ550程ある政治任命ポストの大半が埋まっていない状態ですから。まだ前政権の代行者がなんとなく行政をやっている状態です。
それは置いておいて、このセッションズさんに不満を言ってもしょうがないのですけどね。この人は全くそういう道理が分かっていないので。“好き嫌い人事”というのは世界でこの人と、習近平政権がその次くらいかなという感じですけどね(笑)。いずれにしても世界の主流は好き嫌い人事になっているようですから(笑)。
ただセッションズさんの首を挿げ替えるというのは本人が考えているほど容易ではないと思いますね。まさに司法妨害と言われます。この間のTwitterへの書き込みだけで十分そうだと思います。いずれにしてもこの問題に関して言えば彼にとって良い状況というのは何一つ生まれていませんね。高嶋)これでよく言われる支持率の39.9%がある限り自分は安泰みたいな、常にそういう姿勢なのですかね?
山本)本人はおそらく支持率が3割を切ることは無いので大丈夫だと思っているのですが、中間選挙が来年に迫って2期目に本人は出る気のようですけれど、どうなのでしょうかね、というところです。
高嶋)他の閣僚でも「うーん、ちょっとなぁ……」と言っている人もいますね。
山本)そりゃいっぱいいますよ。どうなるのですかね。
高嶋ひでたけのあさラジ!
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