北朝鮮・朝鮮労働党創建記念日~挑発行為はあるのか
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10/10(火)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』今日の聴きどころ!②
今年で72周年、5年ごとの節目には当たないが
7:02~ ひでたけのニュースガツンと言わせて!:コメンテーター 富坂聰(ジャーナリスト、拓殖大学教授)
危険なトランプ大統領と金正恩委員長の罵り合い
今日は朝鮮労働党創建記念日です。今年は72周年で5年ごとの節目には当たらず、大規模な祝賀行事などは予定されていないという情報が入っています。最近は記念日を抜きにして核開発の計画のシナリオ通りに撃っているという観測もありますが、今日はどうでしょうか。コメンテーターはジャーナリストで拓殖大学教授の富坂聰さんです。
高嶋)今一番この北朝鮮問題で気になるのはどういう点ですか?
富坂)やはりトランプ大統領と金正恩委員長の子供っぽい掛け合いをやっている間に、これがどんな化学反応を起こしてしまうのかが怖いところだと思います。しなくていい戦争をする可能性が排除できない以上、これが一番気になるところです。普通に考えれば戦争をするメリットは両方にありませんから。
高嶋)子供の喧嘩みたいに言いたい放題で、言葉遊びというのか罵りごっこをしていて。それがアメリカ大統領と北朝鮮のトップの発言ですから。まかり間違えれば、コーカーアメリカ上院外交委員長が言ったような第三次世界大戦の危機にさらしていると。何がきっかけになるかわからない。
富坂)民主国家の構成する国際社会の中で本当にそんなことができるのかということですよ。もし武力衝突が起きたときは、ものすごい勢いで空気が変わると思います。なぜこんなとんでもないことをやったのかと。このときに頼るトップなのかどうかは、想像力を働かせて考えなければいけませんが、その想像力が働かないとおっちょこちょいのトップになりますよね。そういう意味でいうとトランプさんはちょっと危ないかなというところがすこしあります。
国内の問題を外に持ち出すトランプ大統領
高嶋)ティラーソン国務長官の話し合い路線に対して、トランプ大統領は「話し合いは無駄だ」と言ったでしょう? ああいうのをいうと、ティラーソンさんも自尊心を害するし水を浴びせるようなものですよ。それでいかにも気を持たせるように折々でツイッターや軍の高官と開いた夕食会の前で「これが何を表しているかわかるか」とか「嵐の前の静けさ」や「今にわかる」だとか。
富坂)子供っぽいですよね。実はティラーソンさんの発言は北朝鮮の問題を我々が見ているので出できますが、ロシアを巡ってはずっとやっていることです。だから「えっ!」という感じはしませんでした。議会はトランプ政権にわざとプレッシャーを与えるためにロシア・イラン・北朝鮮の独自制裁をやってトランプさんに署名をさせました。サインをするときに「議会は最悪なことをやった」と言うわけですよ。
高嶋)心の声まで口にしてしまうと。
富坂)ロシアの問題を巡っては、北朝鮮問題を巡ってティラーソンさんを批判したどころではありません。中国もずっと見ているなかで、実際のところ北朝鮮をちゃんと見てどっちにするかというよりも、国内の喧嘩を外に持ち出すような構図もあるわけです。そういう意味での不信感というのがある中で東アジアの問題をやられちゃたまらないよということがあります。
高嶋)確かに夫婦喧嘩は犬も食わぬで、国内のごたごたを外に向かって喋っているというのは、日本的に言えば大変は恥ですね。
富坂)そもそもあまり外のことに関心がない人たちですからね。
高嶋ひでたけのあさラジ!
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