9日(木)夜放送の『デーモン閣下のオールナイトニッポンPremium』に、デーモン閣下がリリースしたばかりのニューアルバム「うただま」の収録曲に参加している篳篥(ひちりき)奏者・稲葉明徳がゲストに登場。閣下のためにサプライズで「ハッピーバースデートゥーユー」を演奏するなどして盛り上がった。
稲葉といえば、5歳で篠笛と和太鼓、9歳で篳篥の演奏を始め、19歳で雅楽界最高峰の「東京楽所(とうきょうがくそ)」に抜擢される。NHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」のテーマ音楽に参加するなど、古典からポップスまで幅広い音楽を演奏するマルチ・プレイヤー。閣下とは20年来の仲だという。(※篳篥とは、18センチほどの竹の筒に蘆を削って作ったリードを差し込み、そのリードから息を吹き入れて音を出す縦笛のこと)
稲葉が登場するや否や、閣下は「簡単に雅楽を説明して下さい」とお願い。それに対して稲葉は、「雅楽というのは古来から日本にある音楽と、(西暦)600年代ぐらいに中国から入ってきた音楽がミックスされて今の雅楽になっています」と説明。続けて閣下が、「大陸から渡ってきた部分もかなりあるにせよ、そのまんまではないということですね?」と質問すると、「日本人の好みに合わせて、どんどん変化して今の形になったと言われています」と説明した。
そして話題は、稲葉が雅楽を始めたきっかけへ。
閣下:なぜ雅楽を始めたんですか?
稲葉:僕の父親がですね、ボランティアで社会復帰の手助けをするようなことをやっていて。色んな方を引き受けるんですけど、その中で、ちょっと色々難しい方がいらして。
閣下:例えば、稲葉さんの家の敷地の中とかにも訓練の施設みたいなのがあったんですか?
稲葉:そうです。それで、雅楽をさせようと思った時に、難しい人がいらしたので。小っちゃい頃
に、お前もこの人と一緒に勉強しなさいって言われて、篳篥を渡されたんです
閣下:それは稲葉さんが何歳ぐらいのとき?
稲葉:6歳ぐらいの時ですかね
閣下:要するに、難しい人が何かの職業に就くのに雅楽をやった方が良いから
稲葉:さようでございます
閣下:やらせようとするんだけども、なかなか難しいもんで、自分からやろうとしない
稲葉:やろうとしない
閣下:それで、一緒に遊ぶかのように、6歳の明徳少年が
稲葉:そうです、渡されて。僕も雅楽なんて知りませんし、コケコッコーを吹いてみたりですね
閣下:ちょっと、コケコッコー…
稲葉:うまいですよ、僕のコケコッコー
閣下:ははははは(笑)
稲葉:(※コケコッコーと演奏)
閣下:(※拍手しながら)いや~…
稲葉:こんな事を朝から晩までやっておりましてね
閣下:それでも、結構な訓練になりそうですね
稲葉:ははははは(笑)
閣下:ちゃんとした音楽でなく、おもちゃのようにやっていたと
稲葉:そうです。おもちゃのように、あと何かのビームみたいなのを吹いてみたりですね
閣下:レーザービーム?
稲葉:それは時々、今でもやるんですよ…(※ビーム音)
閣下:ははははは(笑)
そんな中、突然、稲葉が「ハッピーバースデートゥーユー」を演奏。それに伴って運ばれてくるバースデーケーキを見て、閣下は「こんなこと、企んでたんだ!?」と驚きつつ、演奏に合わせて「ハッピーバースデートゥーミー」と歌声を一節披露した。そして、「こうくるとは思わなかったね。しかも篳篥でくるとは思わないよね」と語り、稲葉や番組スタッフたちに感謝した。
また、番組最後には、趣味でケーキ作りをしているというリスナーから、閣下のために作ったというバースデーケーキの画像が届き、その出来栄えに「おお~よく出来てるね。これね~すごいね~」とリアクション。さらに別のリスナーからは、「10万55歳の抱負を聞かせて下さい」とメールが届く。それに閣下は、「うわ~こんな事考えたこともない、抱負なんて」と戸惑うも、「大人として社会に関わっていくにあたり、何月何日までにこれをやる、まとめる、報告するみたいなものをきっちり渋滞させないでやっていく」と抱負を語った。