1/12（金）FM93AM1242 ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ！』今日の聴きどころ！①

ロシア疑惑への影響は？
6：31～ニュースやじうま総研！ズバリ言わせて！：コメンテーター宮家邦彦（元外交官・キヤノングローバル戦略研究所研究主幹）

トランプ米政権で首席戦略官兼大統領上級顧問を務めたスティーブン・バノン氏（Steve Bannon）が、政治イベント「J-CPAC2017」で講演した＝2017年12月16日午後、東京都渋谷区

『Fire And Fury（炎と怒り）』に書かれていること

全首席戦略菅であるスティーブ・バノン氏の暴露発言でアメリカで話題騒然となっている、『Fire And Fury（炎と怒り）』。トランプ大統領は出版の差し止めを求めている。最近、この本を手に入れたコメンテーターの宮家邦彦はすべてが嘘だとは思えないと言う。

高嶋）はじめて見ました『Fire And Fury（炎と怒り）』例のトランプ大統領について書かれた話題の本ですね。

宮家）友人が飛行場を出るときに、最後にひとつだけ見つけて買って来てくれたのです。本当にありがたい。

高嶋）どうですか？

宮家）まあね、トランプさんは不愉快だと思いますよ。罵詈雑言が書いてあるわけだから。

高嶋）そんなに書いてあります？

宮家）書いてあります最初から。マイケル・ウォルフという著者は、そんな超大物ではないです。毀誉褒貶のある人です。トラブルも前に起こしています。だけども、全体として三百ページ以上もあるのですが、全編全部が嘘だと思えないのですよ。最初の10ページしか読んでませんが、かなり細かいところで、どこどこで誰と会ったときにこういう話があったというようなことを纏めたものです。インタビューですからね、そうやって書いてあるわけだから、これ一個一個調べていったら、少しは間違いあるかもしれないけれど全体として、結論が大きく変わるようにはちょっと思えないな、と思いながら読んでいます。

高嶋）バノンさんを含めて200人って言いましたっけ。

宮家）200とはざくっとした数字ですが。

高嶋）トランプさんがあれだけ反応するのですから。

宮家）本当にフェイクブックで、どうでもいいんだったら、無視すればいいんですよ。無視できないってことは、けっこう正しいことが書いてあるんじゃないのと思ってしましますよね。

高嶋）玉石混交みたいなものですか。

宮家）石よりも玉のほうが多いと思いますよ。だってそうでしょう。200人かどうかは別として、ずっと一緒にいたわけですから。下っ端のほうでべらべら喋るわけです。「どう？　お宅、本当のところどうなのよ」と言われたら、「いや、ウチのもさあ、本当にさあ」って言うのがあるに決まっているわけですよ。それを丹念に集めたら、全体として、何かおかしくないですか？　というのがわかってきて、それでおそらく、そういう余談があって書いたのかもしれないけれども。

高嶋）でも、図星突かれているので大統領はイラッとしているわけで……

宮家）だから名誉棄損だとか、差し止めだとか言っていますが、そんなことできるわけないじゃないですか。自由の国アメリカで。

高嶋）そうですね。ということは、相当後になると思いますが、いずれ日本語訳も出てきますか？

ロシア疑惑が全米の話題になることにトランプ大統領への影響

宮家）そうでしょうね。最大の問題は、トランプさんが大統領の資質があるのかどうなのかという議論になっているけれども、一番大事なことは、今、アメリカのワシントンで行われているロシアゲートと言われるロシアがアメリカの大統領選挙に介入したのではないかというその関係で、トランプ陣営と共謀があったのではないかということ。その議論については特別警察官が捜査をしているわけですね。その捜査の内容にかなり影響を与えるか、もしくは捜査官からすれば、こんなことは皆知っている話かもしれないけれども、例えば、トランプタワーのどこどこでああいう密議があって、その上の階にトランプのオフィスがあっるのだからトランプが知らないわけないじゃないかと。こういう議論が国民の間で広がることは、トランプさんにとって決して愉快なことではないと思います。

高嶋）で、モランさんからの聴取に対してはできればやめたいというニュアンスですよね。それからあと、文書に残すなとか言っているじゃないですか。ということは、残されるとマズいからと思いますよね。じゃあ、本も一緒ですね。過剰反応するのには、その裏側に真実が込められているからと。

宮家）という可能性が高いと私は思いますけど。どうでしょうかね。

高嶋）読み終わったらまた教えて下さい。

宮家）わかりました。

高嶋ひでたけのあさラジ！
FM93AM1242ニッポン放送 月～金 6:00～8:00