小柳ルミ子がサッカーにハマった理由
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4月23日放送 ゲスト:歌手・女優 小柳ルミ子 第1回
大のサッカーファンであり、その論客としても注目される小柳ルミ子が初めてのサッカー本『パスコースがない? じゃあ、つくればいい。——ルミ子の勝手にサッカー学』を上梓。これは年間2,000試合を観戦する彼女の独自の視点から書かれた「サッカー学」の書である。
メッシのファンになってサッカーのとりこに
黒木)毎日、さまざまなジャンルのプロフェッショナルにお話を伺っていくあさナビ、今週のゲストは歌手で女優の小柳ルミ子さんです。
ルミ子さんは本当に頑張り屋さんで、パッションにあふれていて。潔くて、ブレなくて。なのに、か弱い少女のような、脆い部分が……全然違う側面が見えるから、私はとても素敵な方だと思っていました。ところで、ルミ子さんはサッカーのファンだとか。
小柳)そうなんですよ。
黒木)いつ頃からですか?
小柳)正確には、リオネル・メッシの大ファンなのです。アルゼンチン出身だけどスペインの「FCバルセロナ」にいる、世界一の選手です。彼が17歳でプロデビューしたのが13年前。そこからですね。「すごい17歳が出てきた!」と世界的に評価されました。
黒木)もともとサッカーに興味があったので、新星が現れて「おおっ!」と思ったのですね。
小柳)そうですね。
黒木)では、その前から?
小柳)スポーツ全般好きだけど、いい男で、人気者で上手いベッカムって選手がいて。彼に惹かれてサッカーを見るようになりました。そうこうしているうちに、メッシがデビューした。そこから彼の生い立ちとか、いまのトップチームに引き抜かれた経緯とか、いろいろ調べるうちにメッシの大ファンになっていきました。メッシの映画もあるくらいです。
技術だけでなく、人間性にも惹かれている
黒木)17歳で現れたときというのは、メッシはどこにいらっしゃったのですか?
小柳)バルセロナです。
黒木)え、そのときからプロリーグに?
小柳)エリート中のエリートですよ。13歳でバルセロナの下部組織の子供たちのチームに引き抜かれてアルゼンチンを後にしてスペインへ来ています。そこでお父さんと2人でプロを目指して頑張って、17歳でトップ・プロデビューです。それで、いまだにずっとバルセロナでエース。でも、その陰にはいろいろな苦労があるのよ。もう涙が……本当に、彼の人間性や人生を背負っている哀愁とか。上手いけど、謙虚で、ひたむきで、素直で、明るくて、優しくて……もう、彼の人間性が最高です。
とうとうサッカー本も執筆
黒木)最初はサッカーが好きで、メッシがきっかけで興味を持ったけれど、ずっと見ていくうちに、選手一人一人の人柄とかに、目が行くようになったわけですか?
小柳)そうなんですよ。勝ち負けじゃない。「どうやって勝ったか」、「どうだから負けたか」を分析していくと、いろいろなことが見えて来て。それは、私たちの仕事にも共通して言えることだと気づいたの。全部に共通して言えることが、ピッチ(サッカー・フィールド)上で行われているって。
黒木)サッカーが、それぞれの人生の縮図になっている。そこまで悟られたルミ子さん、なんとサッカー本をお出しになるということで。タイトルは『パスコースがない? じゃあ、つくればいい——ルミ子の勝手にサッカー学』。
小柳)瞳ちゃんに読んでいただけで光栄です。ありがとう。
小柳ルミ子/歌手・女優
1952年生まれ。福岡県出身。
筑紫女学園中学校卒業後、宝塚音楽学校に入学。
1970年、宝塚音楽学校を卒業後、NHK連続テレビ小説「虹」で女優デビュー。
1971年、平尾昌晃プロデュース「わたしの城下町」で歌手デビュー。大ヒットを記録し、日本レコード大賞最優秀新人賞を獲得。天地真理・南沙織らとともに「三人娘」と呼ばれ、一躍大スターとなった。
その後も「瀬戸の花嫁」「お久しぶりね」などヒット曲を連発。NHK紅白歌合戦にも18年連続出場するなど、歌手として大活躍を続ける。
また女優としても活躍し、1983年公開の「白蛇抄」では日本アカデミー賞・最優秀主演女優賞を受賞するなど、映画・ドラマで活躍。
最近はサッカーファンとしても知られ、年間2000試合以上を観戦。書き溜めた観戦ノートは100ページ以上。サッカーの解説を担当したこともある。
4月26日には独自の視点からサッカーを語る、『パスコースがない? じゃあ、つくればいい。~ルミ子の勝手にサッカー学』という本も出版される。
(2018年4月23日放送分より)
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