4月17日放送　ゲスト：タレント　パンツェッタ・ジローラモ　第2回

ジローラモさんはイタリア出身。日本在住30年（1988年来日）。男性向けファッション誌「LEON」の表紙を飾った数でギネス認定！　世のおじさんの憧れ“ちょいワルおやじ”の代表です。

イタリアへ帰る飛行機の中で奥さんと出会う

黒木）毎日、さまざまなジャンルのプロフェッショナルにお話を伺っていくあさナビ、今週のゲストはタレントのパンツェッタ・ジローラモさんです。
日本人の奥様と出会ったのが、1988年。イタリアで出会ったのですか？

ジローラモ）いえ、ボクが仕事で日本に来たのですが、その帰りの飛行機で会いました。

黒木）イタリアへ帰る飛行機で。では、奥様もイタリアへ？

ジローラモ）そうです。彼女は留学で、フィレンツェへ。彼女は多摩美大学に行っていて、美術関係で。フィレンツェ近くには陶器で有名な場所があって。彼女はそこに勉強に行くところでした。

黒木）ジローラモさんはどんな仕事で日本へ？

ジローラモ）ボクのお父さんの友達が、日本人建築家についての本を出したんです。その本を出すのに資料が必要だった。資料はイタリアにはなくて、大阪や東京にあったから、その人と一緒に大阪に行ったのです。ちょっとだけ東京にも。

黒木）やはり最初は建築関係のお仕事をしていらしたのですね。それで、フィレンツェへ行かれて、その飛行機で奥様と出会った。

ジローラモ）そうです。彼女と飛行機のなかで出会い、たまたま彼女がボクの住むナポリへも、観光で行く予定だったから、ナポリでもう1度会いました。そのときは何も関係はなく、ただ仲の良い友人として、たまに電話したりする感じでした。その1年後くらいに、付き合いはじめました。だから、最初は全然そんなつもりじゃなかった。

当時の日本は情報も少なく、遠い国だった

黒木）でも、恋をしてお付き合いが始まって。それで、そのまま日本に住まれたのですね？

ジローラモ）はい。彼女は日本に戻らなければならなかったんですけど、そのとき、「日本に帰るから、来る？」と冗談で言われて。まあ、イタリアで仕事あるし、お父さんの会社だったけど、別に「行こうかな」と思って。「いつでも戻ればいいな」って軽い気持ちで日本に来たんです。最初から計画すれば、いろいろ重い気持ちになるじゃないですか。「仕事とかいろいろ、日本に来たらどうしよう」とか。当時は日本は遠い国でした。いまでも遠いですが、やはり情報とかいろいろあって近くに感じる国になりましたね。当時は直行便もあまりなくて、アエロフロートだけでした。他はアンカレッジ経由で。行ったらすぐ戻れるんじゃないかな、とウチのお母さん、まだ待ってますからね（笑）

黒木）生まれ育ったイタリアのナポリですけど、スゴく素敵なところで……

ジローラモ）キレイですよ。町は海のところだから、ナポリからずっと行ったところにヴェスヴィオ火山があって。ポンペイ遺跡があって。あとはソレントとかアマルフィとか……スゴいキレイです。あの辺にダイビングスポットや観光スポットがいろいろありますね。食べ物も美味しいし。モッツァレラチーズピザとか、魚介とか……考えるだけでお腹いっぱいなりますね。

人前で話せないほど恥ずかしがり屋だった少年時代

黒木）どういう少年でいらしたんですか？　サッカーもやってらしたとか。

ジローラモ）ワタシが、スゴく恥ずかしがり屋だったんですね。人前で話せないし……

黒木）いまじゃ、全然考えられないですね。

ジローラモ）そうですね。スゴい静かだったし。いまみたいに喋ると、顔が真っ赤になって汗びっしょりに。けっこう大変だった。その壁を壊すのは、けっこう力が必要でした。

黒木）どうやって克服を？

ジローラモ）無理矢理、人前で喋ることです。たとえば学校なら、学校に責任者がいるのですね。ワタシ、教室の責任者をやった。あとは、学生運動みたいなのやったり。ああいうところで、学生が何考えているかとか、何がしたいかとか、先生たちの前で喋らなければいけない。ああいうところで、精一杯で喋りました。
本当は両親が経験させればいいのですが、ボクのお父さんがけっこう若い頃に亡くなったから、自分でそういう経験しないといけないから、力が必要ですね。でも、ヤマを越えれば、いろいろできるようになりますから。それを自分でできたことも嬉しいですね。

パンツェッタ･ジローラモ ／ タレント　
1962年生まれ。55歳。イタリア出身。身長176cm。
16歳まで地元の有名クラブでサッカーを続けるも、ケガによりやむなく断念。
ナポリ建築大学在学中に亡き父親の後を継ぎ、歴史的建造物の修復に携わる。
ナポリ建築大学中退後の1988年に来日。（以降、日本在住）
明治大学卒業後、NHK教育テレビの「イタリア語会話」に出演。
以降、テレビや雑誌を中心に祖国イタリアについて紹介。2006年にはイタリアから騎士の称号「カバリエレ～イタリア連帯の星勲章」を贈られる。
イタリアを紹介する仕事をしながら、モデルとしても活躍。
ファッション誌に数多く登場し、「ちょいワルおやじ」の代表として人気に。
2014年3月には「連続して最も多くファッション誌の表紙を飾った男性モデル」というギネス記録が認定された。連続数は150回以上！

（2018年4月17日放送分より）

ENEOSプレゼンツ　あさナビ
FM93AM1242 ニッポン放送 月～金 6:43～6:49